緊急避妊とは? わかりやすく解説

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きんきゅう‐ひにん〔キンキ‐〕【緊急避妊】

読み方:きんきゅうひにん

避妊をしなかったり、避妊失敗した場合に、望まない妊娠回避するために、緊急的な措置としてとる避妊方法ヤッペ法緊急避妊薬服用する方法がある。事後避妊ECemergency contraception)。


緊急避妊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/21 05:54 UTC 版)

避妊」の記事における「緊急避妊」の解説

緊急避妊薬」も参照 避妊失敗した可能性がある、強姦などによって望まぬ妊娠可能性直面した場合などは、性交後に内服して妊娠回避する緊急避妊薬使用されている。アフターピルモーニングアフターピル、エマージェンシーピル、EC(Emergency Contraception)など呼ばれる1970年代よりYuzpe(ヤッペ)法と呼ばれる緊急避妊は欧米実施されており、日本でも医師の判断責任」によって緊急避妊法としてホルモン配合剤転用し避妊が行われていた。これらは効果低く副作用の強い中容量ピル使ったものであった1999年副作用少なく効果が高いレボノルゲストレル錠が "NorLevo" としてフランスで正式に商品化された。WHOもレボノルゲストレル導入後押ししたが、ピル同様に日本では導入が遅れ2011年2月23日緊急避妊薬ノルレボRとして承認された(アジア認可していないのは日本北朝鮮だけであった)。 性交72時間以内内服する必要があるレボノルゲストレルは、排卵抑制作用により避妊効果を示すことが示唆されその他に受精阻害作用及び受精卵着床阻害作用関与する可能性考えられており、そのこと倫理的な批判存在する日本国内ではノルレボ錠として流通している。医療機関によって処方される。現在では、直接対面ではなくコロナ影響化によりオンライン診療及びオンライン処方研修受けた医師薬剤師処方することが可能となっている。産婦人科だけではなく総合病院脳神経外科眼科医師も処方可能リスト名を連ねている。 産婦人科医調査では10代妊娠分娩希望)の場合妊娠自殺願望持った患者全体の15.6%であり、7.2%は自殺試みている。一般性感染症患者緊急避妊薬処方患者は、デートDV 被害者や性虐待被害者場合多く自殺願望認められる報告されている。また中絶後の患者人工妊娠後遺症PAS)に悩んでいるケースは76.2%であり,48.3%が自殺願望持ち12.2%が実際自殺試みている状況にある。このことから、若年層妊娠分娩希望場合でも精神不安に陥りやすいこと、また年齢関わらず緊急避妊薬求め女性性被害者が多く中絶処置をした患者についてはその後思い悩み自殺企画が多いことが読み取れる。若すぎる妊娠や、望まない妊娠自殺リスク高め出産後0日の嬰児殺害につながっている。海外では後述緊急避妊薬でその妊娠多く容易に回避できる状況にあるが、日本国内では実現しておらず結果として女性望まない妊娠出産負担を負うことになり日本国内女性対し憲法に定め法の下の平等生存権危ぶまれるものとなっている。 ノルレボ錠国内第Ⅲ相臨床試験において、性交72時間以内ノルレボ1回経口投与した結果解析対象63例のうち、妊娠例は1例で、妊娠阻止率は81.0%であった全ての妊娠防げるわけではなく性交72時間超えて本剤を服用した場合には63%であり、妊娠阻止率が減弱する傾向がみられた。なお、付加子宮内避妊器具IUD避妊をしなかった性行為の後、5日以内子宮内に挿入すると、緊急避妊の方法としてほぼ100%効果があり、希望があれば長期的な避妊手段として入れたままにしておくことも可能である。 海外では30年上前から使用され安全な中絶流産方法としてWHOの必須医薬品にも指定されている経口中絶薬ミフェプリストンミソプロストール)は日本では中絶流産に対して適応許可されていない。『フランス・ジャポン・エコー編集長レジス・アルノーからは、経口妊娠中絶薬すべての先進国、それに発展途上国多くでも認可され中国ウズベキスタン女性手に入れているにも関わらず厚生労働省は、経口妊娠中絶薬についてFDAの古い危険という、誤った見解情報発し続けてリンク切れ起こしている、ことを指摘しており、認可されていない状況憂いている。厚生労働省2018年インターネットインド製と表示され経口妊娠中絶薬個人輸入服用した20代女性に、多量出血けいれん腹痛などの健康被害起きていたと発表し個人輸入規制の強化図ったレボノルゲストレル使用してはいけない場合は、本剤の成分対す過敏症既往がある場合重篤肝機能障害のある場合妊婦、その他肝障害心疾患腎疾患又はその既往歴のある場合にも慎重を要するまた、重度消化管障害あるいは消化管の吸収不良症候群がある場合,本剤の有効性期待できないおそれがある副作用としては、消退出血(46.2%)、不正子宮出血(13.8%)、頭痛(12.3%)、悪心(9.2%)、倦怠感(7.7%)などがあり、その他にめまい、腹痛嘔吐下痢乳房の痛み月経遅延月経過多疲労などがある。妊娠回避効果100%ではなく排卵日付近性交渉ではレボノルゲストレル使って81% - 84%である。その他の方法として少量ミフェプリストン(10mg程度)を使用する方法がある。ミフェプリストン受精卵着床阻害するためと考えられていたが、その後の研究により卵巣からの排卵抑制効果よるもの判明している。 性交72時間過ぎた場合は、IUDミレーナによって妊娠阻止する日本においても、世界で承認されている、子宮内避妊システム小さいものの利用、腕に入れインプラント皮膚貼るシール利用含め「産む・産まない」の選択女性自身決める「リプロダクティブ・ヘルス・ライツ」の権利尊重される必要がある

※この「緊急避妊」の解説は、「避妊」の解説の一部です。
「緊急避妊」を含む「避妊」の記事については、「避妊」の概要を参照ください。

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