緊急避妊薬への批判と受容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 15:25 UTC 版)
「緊急避妊薬」の記事における「緊急避妊薬への批判と受容」の解説
日本カトリック司教協議会はノルレボ錠の承認に反対意見を表明し、受精卵を着床しにくくしたり、着床が十分に完成する前に受精卵を流産させる極早期化学的中絶作用を持つとされているため、「その服用は積極的な中絶を目指しており、道徳的に認められない」と指摘している。 WHOのファクトシートによると、緊急避妊の使用に絶対的な医学的禁忌はなく、かつ緊急避妊薬は排卵を予防または遅らせることによって妊娠を防ぎ、中絶を誘発しない。緊急避妊は、確立された妊娠を中断したり、発達中の胚に害を与えることはできないことが明記されている。 ドイツにおいて2つのカトリック病院が、報告されたレイプ被害者に緊急避妊薬を提供することを拒否したことに対し起こった非難活動に対し、ドイツの司教たちは2013年2月にバチカン当局の承認を受け、レイプされた女性の薬物療法によって排卵を防ぐ「モーニングアフターピル」の投薬を受け入れた。なおミフェプリストンまたはRU-486という薬に基づくいわゆる中絶薬に対する教会の禁止に変更はない。
※この「緊急避妊薬への批判と受容」の解説は、「緊急避妊薬」の解説の一部です。
「緊急避妊薬への批判と受容」を含む「緊急避妊薬」の記事については、「緊急避妊薬」の概要を参照ください。
- 緊急避妊薬への批判と受容のページへのリンク