終末思想の始まりとは? わかりやすく解説

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終末思想の始まり

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 15:10 UTC 版)

少女漫画」の記事における「終末思想の始まり」の解説

核戦争脅威高まったことで1960年代より米ソ緊張緩和米ソデタント)が模索されており、1968年核拡散防止条約調印され1969年より米ソ間で戦略兵器削減交渉SALTが行われるようになったそんな中ユネスコ会議において「地球と平和の概念称える日」が提唱されまた、1969年サンタバーバラ油流出事故英語版)も起き1970年より米国においてアースデイ開始され環境問題への注目高まっていった。少女漫画では1971年環境問題テーマにした『日本列島一万年』(美内すずえ)が登場している。 そのほか1970年代初頭日本では第二次ベビーブーム起きたものの、第四次中東戦争によって1973年10月第1次オイルショックが起こると人口抑制叫ばれ日本出生数減少していくこととなった。また1971年ニクソン・ショックによる米ドル金本位制終了により日本では経常収支黒字続いており、当時固定相場制だったこともあって対策金融緩和が行われ、それによって通貨供給量増えていったことでインフレーション起き狂乱物価となっていった。そんなオイルショックインフレーションの中で、1973年11月には16世紀終末預言書「ノストラダムスの大予言」が登場して大ヒットし、オカルトブーム始まった学研学年誌「コースシリーズ」でも超能力UFOなどの超常現象記事人気となった少女漫画では考古学者多く登場するようになったとされる。その代表的な作品には新興少女漫画誌『月刊プリンセス』に登場した王家の紋章』(細川智栄子あんど芙〜みん)がある。 また手塚治虫看板据えたまんがエリート育成漫画誌COM」が1967年登場しており、その元投稿者1970年代少女漫画誌で活躍するうになる。これには萩尾望都竹宮惠子山岸凉子らがいる。彼女らなどは少女漫画異風SFファンタジーもたらしたが、その生まれ昭和24年前後であったことから花の24年組呼ばれている。また、白泉社雑誌を場とした少女漫画デビュー男性作家柴田昌弘サスペンス性・SF要素メカニック)、魔夜峰央ミステリ怪奇耽美ギャグ)、和田慎二(主にアクション)なども少女漫画世界拡大貢献したそのほか主人公成長を描く話(教養小説作品傾向)が長編化と共に広がり複数成功作が生まれる。 また1960年代後半には西洋においてカウンターカルチャーからゲイ解放運動起きており、それがアングラブームと結びついていた。日本実験映画でも1968年個人映画作家岡部道男が米実験映画「スコピオ・ライジング(英語版)」(監督ケネス・アンガー)の影響受けてゲイ映画クレイジーラヴ」を、1969年映画作家松本俊夫ゲイバー舞台にした「薔薇の葬列」を製作していた(前述一条ゆかりのレ​ズビアン漫画摩耶の葬列』のタイトルの元ネタ)。また一般映画では1969年少年愛少年同士恋愛)を含むイギリス学園映画の「If もしも....」が日本でも公開され1970年フランス寄宿学校映画の「悲しみの天使」が日本でも公開された。少女漫画では1970年代花の24年組中心として耽美少年愛モノ増えていった。男同士ベッドシーン描かれる初期少女漫画作品としては1972年別冊セブンティーン連載された『ゲッシング・ゲーム』(山岸凉子)がある。少年愛では1973年一条ゆかりが「りぼん」で『アミ…男ともだち』を掲載し1974年より映画悲しみの天使」の影響受けた萩尾望都週刊少女コミックで『トーマの心臓』を連載しまた、1976年より映画If もしも....」の影響受けた竹宮恵子週刊少女コミックで『風と木の詩』を連載したそのほか当時1960年代起きたブルーボーイ事件によって男性から女性へ性転換注目されていた。少女漫画では1971年の『りぼん』に『さらばジャニス』(一条ゆかり)が登場している。 また、性転換コメディ登場して人気となった弓月光少女漫画として男主人公の性転換コメディ『どろん』(1972年)、『笑って許して』(1973年)を『りぼん』に、『ボクの初体験』(1975年-)を『マーガレット』に連載しこのうち笑って許して』は後の人気少年漫画らんま1/2」(高橋留美子)にも影響与えている。 また1960年代司馬遼太郎歴史小説新選組血風録」及び「燃えよ剣」が登場してドラマ化れ新選組ブーム起きており、少女漫画では『ベルサイユのばらブームの後歴史フィクション物として新選組注目されるようになった1973年には「りぼん」に『恋よ剣』(弓月光)が掲載され1975年には「週刊マーガレット」に『天まであがれ!』(木原敏江)が、1976年には「LaLa」に『あさぎ色の伝説』(和田慎二)が連載され始めた。しかし『天まであがれ!』は読者ウケ良くなく連載期間短縮されとされる。 その他、当時音楽では四畳半フォークなどの生活派叙情派のフォークソング人気となり、少女漫画でも「乙女ちっくマンガ」と呼ばれる日常微妙な少女センスとしての少女趣味的な作品群支持されていった。その代表的な作家には陸奥A子田渕由美子太刀掛秀子が居る。

※この「終末思想の始まり」の解説は、「少女漫画」の解説の一部です。
「終末思想の始まり」を含む「少女漫画」の記事については、「少女漫画」の概要を参照ください。

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