終末・破滅のテーマの起源とは? わかりやすく解説

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終末・破滅のテーマの起源

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 16:24 UTC 版)

終末もの」の記事における「終末・破滅のテーマの起源」の解説

現代終末ものフィクション起源は、古代黙示的文学にその起源を見ることができる。世界各地神話宗教には世界人間社会終わり描写したもの、予言したものが多く存在する例えユダ王国では、バビロン捕囚後災厄終末への志向あらわれ預言者たちによる黙示文学にも終末に関する預言登場した(特にダニエル書)。キリスト教生まれ前後ローマ帝国ユダヤ属州においても、ローマ人抑圧されるユダヤ人の間では終末に関する教え関心高くキリスト教勃興教えにも影響与えており、福音書の中ではイエス・キリスト自身終末について述べている。 キリスト教ローマ帝国広がった後も、キリスト教徒の間では、世の終わりの時イエス再臨するという思想信仰中枢とどまり続けたローマ帝国後期信仰終末論は、キリスト教終末論形成大きな影響与えている。ローマ帝国後期にはさまざまな黙示的文学登場するが、その中でヨハネの黙示録新約聖書に採り入れられたため今日でもよく知られており、西洋文明のなかの終末テーマ作品のほぼすべてに何らかの影響与えている。当時書かれ黙示文学にはほかにも、ペトロの黙示録はじめとする新約聖書納められなかった外典黙示録や、グノーシス主義黙示録などがあり、ペトロの黙示録ダンテ『神曲』影響与えたように、聖書から除かれてもなお西社会影響与え続けた中世以降も、7世紀の『偽メトディウス黙示録』(Apocalypse of Pseudo-Methodiusなどのような黙示録的文学書かれユダヤ教キリスト教終末論をもとにイスラム教新たな終末論構築した終末までのすべての教皇について書かれているとされる聖マラキの預言のようなものも登場しているが、これは中世ではなく16世紀偽書みなされている。13世紀には医者科学者であり哲学者でもあったイブン・アン=ナフィース(Ibn al-Nafis)がアラビア語小説『Theologus Autodidactus』を著しているが、経験主義科学用いてイスラム終末論説明したこの書が近代科学以前最初サイエンス・フィクションであり最初破滅テーマフィクションとも考えられている。 また旧約聖書創世記ノアノアの方舟物語は、古代世界広く見られる大洪水神話一つであり、腐敗した文明大洪水破滅する様や、新し文明破滅後に再建されるという希望描いている。

※この「終末・破滅のテーマの起源」の解説は、「終末もの」の解説の一部です。
「終末・破滅のテーマの起源」を含む「終末もの」の記事については、「終末もの」の概要を参照ください。

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