【突撃砲】(とつげきほう)
Sturmgeschütz
第二次世界大戦当時、ドイツ軍が運用していた戦闘車輌の一種。
型落ちした3号戦車の車体に、本来の規格外の大口径砲を固定して搭載した自走砲。
戦車の頑強な装甲を活かし、前進する歩兵に随伴しつつ至近距離から砲撃を加える運用が想定された。
また、砲塔を備えない分車高が低く隠れやすく、アンブッシュにもよく投入された。
母体となった3号戦車が事実上無力化された大戦後期にも、突撃砲は戦果を挙げていた。
当初は塹壕戦を想定して短口径の榴弾砲を装備していたが、徐々に戦車駆逐車と統合されていった。
関連:歩兵戦車
突撃砲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/20 07:51 UTC 版)
突撃砲(とつげきほう、独: Sturmgeschütz)は、第二次世界大戦時にドイツ国防軍によって運用された自走砲(自走歩兵砲)の一種。砲を備えた密閉式固定戦闘室が搭載されて、歩兵支援用に用いられた[1]。
注釈
- ^ これは後には「IV号戦車の車台を用いて長砲身7.5cm戦車砲を搭載した駆逐戦車」を生産する計画に発展的に変更された。
- ^ 日本では「襲撃砲戦車」という呼称は田宮模型から発売されたSU-122のプラモデルに使われているが、これは田宮模型による独自の商品名である。
サン・シャモンの場合は軍による公式の車種呼称で、模型会社等による造語ではない。 - ^ 更に、これによって「重戦車」というものの存在意義も薄れることになった。
- ^ ただし、予備装備としてはソ連軍を始めその後も保管が続けられていた。
- ^ IT-1の"IT(ロシア語: ИТ)"とはロシア語でИстребитель Танков,アルファベット転化:Istrjebitjel Tankov.「駆逐戦車」の意味で、自走砲(突撃砲)とはされていない。
出典
- ^ 『歴群図解マスター 戦車』学研パブリッシング、22頁。
- ^ Gabel, Christopher; Estes, Kenneth (August 1999). Hoffman, George; Starry, Donn. eds. Camp Colt to Desert Storm: The History of U.S. Armored Forces. Lexington, Kentucky: University Press of Kentucky. pp. 149–156, 479–481. ISBN 978-0813121307
- ^ a b Jentz、第2巻68頁
- ^ 例えば『軽駆逐戦車』95-101頁には、IV号駆逐戦車が開発中に呼ばれた34種類の呼称記録(同一のものを含む)があり、「新型突撃砲」といった呼称が次第に姿を消してゆく過程が見える。
- ^ a b 『歴史群像』1999年春夏号 突撃砲大研究 樋口隆晴(学研パブリッシング)
- ^ Catainium's Tanks|Sunday, June 5, 2016|Catainium|WD-50 Gun Carrier ※2022年5月29日閲覧
- ^ 『歴史群像』2007年6月号 九七式中戦車大研究 田村尚也(学研パブリッシング)
- ^ a b 三野正洋『戦車マニアの基礎知識』(イカロス出版1997)
- ^ http://www.uskowioniran.com/2015/04/wwii-era-soviet-armor-engaged-in-yemen.html "WWII era Soviet armor engaged in Yemen conflict"
- ^ “駆逐戦車復活?MT-12対戦車砲を搭載したMT-LB装甲牽引車”. ワールドタンクニュース (2022年8月16日). 2024年2月20日閲覧。
- ^ “Ukraine’s New & Improved Home Made Self-Propelled Gun”. THE ARMORED BENCH (2022年10月9日). 2024年2月20日閲覧。
固有名詞の分類
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