留萌駅 - 増毛駅間の廃止とは? わかりやすく解説

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留萌駅 - 増毛駅間の廃止

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 07:23 UTC 版)

留萌本線」の記事における「留萌駅 - 増毛駅間の廃止」の解説

2015年平成27年6月26日JR北海道発生させた一連の事故・不祥事を受け設置されJR北海道再生推進会議が「経営安定基金運用益が会社発足時の半分以下になり、収支合わせるため無理な経費節減行ったことが安全を低下させる一因となった」「全方位に対してよい顔をする経営決別しなくてはならない」「鉄道だけで交通手段確保論じるのではなくバスなどの交通機関連携して総合交通体系一翼を担う必要がある」との認識を示す『JR北海道再生のための提言書』を島田修社長に提出した。なお北海道知事高橋はるみJR北海道再生推進会議メンバー一人である。翌6月27日JR北海道幹部留萌本線沿線自治体非公式に接触し留萌本線全線廃止打診していたことが『北海道新聞』などにより報道された。JR北海道は特に利用客少な留萌駅 - 増毛駅間を、2018年度までに廃止したい意向示しており、秩父別町の神武町長や増毛町の堀雅志町長廃止容認沼田町金平嘉則町長存続求めていた。 2015年8月10日JR北海道留萌市および増毛町に、特に利用者少な留萌駅 - 増毛駅間16.7kmを2016年平成28年)度中に廃止することを留萌市長と増毛町長に伝達したまた、JR北海道ホームページで同区間鉄道事業廃止についてプレスリリース内で留萌駅 - 増毛駅間輸送密度収支公表1987年昭和62年)の480人/日から、2014年には39人/日に大幅に利用客減少していることや、収入700万円対し年間1億6,000万円赤字出ていることなどを挙げている。 2015年8月11日留萌市議会留萌線検討対策会議設置した2015年9月7日留萌市議の雪子留萌市議会本会議留萌増毛路線廃止を市が受け入れた経緯について高橋定敏市長質疑高橋は「ある意味ではやむを得ない判断した」と答弁した2015年11月7日JR北海道再生推進会議による「JR北海道再生のための提言書」発表を受け、北海道知事学者3名(公共政策公共交通学、会計学)、交通事業者4名(鉄道1、非鉄道3)、首長4名(中核都市1、路線廃止町2、廃止想定路線町1)を構成員とする地域公共交通検討会議設置した2015年12月9日留萌市議会留萌線検討対策会議市長に「留萌本線存続向けてスピード感を持って力強く取り組む」ことを内容とする要望書提出同日、同会議が「安心して住み続けられる地域公共交通としての鉄道交通網の確立求める」ことを内容とする要望者を、JR北海道常務山口力に提出した2016年平成28年2月17日会計検査院は「経営安定基金運用収益への依存度が高いJR北海道及びJR四国では、景気後退等の外部的要因影響受けている状況見受けられた」と指摘した上で、「輸送密度低迷している線区等の経営状況提示できるように整理しておくこと」「多額経営安定基金資産時価評価差額については、修繕設備投資計画的に行うための財源とする」など、廃止路線議論環境整備基金取り崩し財源とする設備投資求める「北海道四国九州旅客鉄道株式会社経営状況等についての報告書会計検査院法第30条の2に基づく国会及び内閣への随時報告)を公表した2016年4月8日JR北海道留萌駅 - 増毛駅間最終運行日を「2016年12月4日」とする意向増毛町提案し増毛町は「生徒はすべてバス通学となり、まちの過疎化利用者激減し鉄道地域の足としての機能失った」「観光には大きな痛手だが受けざるを得ない」としてそれを受け入れた同月18日には留萌市も「極度に利用少な路線安全性を保つのは厳しい」として廃止同意した同月28日JR北海道留萌駅 - 増毛駅間鉄道事業廃止届を国土交通省提出した。この届け出では、廃止予定日届出書提出日の1年後に当たる「2017年4月29日」とされたが、同年6月9日行った北海道運輸局による聴取結果廃止予定日繰り上げ認められたため、同年6月28日改め廃止予定日繰上げ届け出が行われ、予定通り2016年12月4日最終運行日となり、翌5日廃止日となることが決定した。 留萌駅 - 増毛駅間の廃止に向けて2016年平成28年6月10日からは留萌駅 - 増毛駅間記念入場券硬券)と記念乗車券常備券)が深川駅留萌駅発売されたほか、同年11月3日 - 11月20日土曜・日曜・祝日2両編成)と11月23日 - 12月4日毎日3両編成)、旭川駅 - 増毛駅間と留萌駅 - 増毛駅間それぞれ1往復ずつ臨時列車設定された(停車駅旭川駅深川駅留萌駅増毛駅)。 留萌駅 - 増毛駅間の廃止方針打ち出され直前2015年平成27年10月から、同区間無人駅で「駅名標広告」や「きっぷ運賃表複数盗まれるなどの被害発生。さらに2016年平成28年5月17日には留萌駅構内停車中の回送列車から運賃表示を行う系統設定器、車内放送記録している音声合成装置、それを流すための自動放送装置操作盤盗まれた。これを受けて留萌警察署同年11月11日から同署管轄区域である峠下駅 - 留萌駅 - 増毛駅間の各駅に啓発ポスター設置した廃線後増毛駅舎などが増毛町無償譲渡され、旧増毛駅観光施設として活用されている。それ以外区間では駅舎ホーム撤去などが進められた。また、留萌駅から信砂川橋りょう増毛町)までの区間2021年度令和3年度中に留萌市無償譲渡されるJR北海道及びJR貨物施設撤去費用相当額負担し瀬越駅舎や礼受駅舎などの設備撤去される予定である。なお、廃止区間にあるトンネル内において、2019年令和元年)にJR北海道ドローンを飛ばす実験行ったことがある

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