火星都市
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/19 17:11 UTC 版)
かつて月面都市を建設した「八大財閥」の末席、アフォルター家が独立して建設した都市。アフォルターの前身は非合法な地下組織であり、その組織に君臨していた絶対者「ヘル」への信仰を未だに持ち続けている。表向きは民主主義国家だが、実際にはブルー・ブラッドと呼ばれる貴族階級が支配権を握っている。スピンオフ作品『ブルー・ブラッド』は、この火星都市に住む者たちの群像劇であり、本作の裏舞台とも呼べる作品である。 ユージィン・アフォルター 火星都市の国家元首であり、アフォルター財閥の総帥。元の姓はバンフォードといい、コロニー出身の下層階級だった。しかし、アフォルター家の娘婿となってから、その才覚とアフォルター家のバックアップにより、破竹の勢いで出世街道を上り詰め、若くして元首の座まで手に入れた。国家元首という表の権力と、財閥総帥という裏の権力を一手に握り、国民の絶大な支持を受ける希代の天才政治家。年齢は『キル・ゾーン』登場時点で三十五歳。 政治家とは思えないほど人当たりが良いが、その胸の裡には、常人には理解できないほどの野心と策謀を滾らせている。他人の心を読み、操ることのできる「邪眼」の持ち主。その力を持ってアフォルター財閥の総帥に取り入り、彼の娘を魅了して、婿入りに成功した。しかし、強大な超能力に反して肉体は脆弱であり、少し力を使うだけでも大きな負担がかかる。だが、超能力に頼らずとも、人間の心の空隙を突く術に長けており、巧みな話術により、ブルー・ブラッドの保守派を罠にはめて破滅させ、民衆や若手のブルー・ブラッドを次々と味方につけていった。 かつてアフォルター財閥に君臨した「ヘル」の末裔であり、血統からいえば、まさにアフォルターを次ぐに相応しい存在である。しかし、実際には「ヘル」は、アフォルターの裏切りによって殺されており、彼らへの復讐の念で、意識だけで生き続け、自分の子孫の体を乗っ取っていた。ユージィンも例外なく「ヘル」に寄生されていたが、彼だけは強い意志の力で「ヘル」を抑えこむ事に成功した。「ヘル」の思い通りにさせまいとする強迫観念だけで彼を抑え込み、自分の思うがままに生きるために、全てを踏み台にする。彼の野心家としての裏の顔を知る者は少ないが、その下に隠された、自分の宿命と格闘する素顔を知る者はさらに少ない。 ヴィクトール・クリューガー 火星都市軍の中将で、情報部の長官。ブルー・ブラッドの名門クリューガー家の嫡男であり、遺伝子操作を受けたユーベルメンシュ。「ユージィンとは士官学校時代の同期生であり、共に戦い政敵を排除してきた盟友同士である」と一般には認識されているが、実は水面下でユージィンと対立している。 有能かつ冷徹な性格で、失敗者や負け犬には容赦がない。ユージィンが清廉なイメージで世間に知られているのに対し、ヴィクトールは非情な裏方として認識される。年齢はユージィンより二歳年下だが、飛び級で士官学校に入学したため、彼と同期である。双子の弟を失ってからは、心を開く相手がいなかったが、士官学校でユージィンと出会ったことで、ようやく友人と呼べる存在を得ることができた。しかし、その友情が最悪の形で裏切られて以来、ユージィンを生涯の敵と見定め、最後の最後でどん底に突き落とすために、時に協力し合い、時に小競り合いをしながら、共に権力の階段を上っていく。 マクシミリアン・シュレンドルフ 火星都市軍の中佐。ヴィクトールの副官であったが、地球のレジスタンスを支援するために、工作員として地球に潜入する。冷徹な性格と軍人としての優秀さから、月面都市軍からは「冷血(コールドブラッド)マックス」の異名で恐れられている。彼もまた遺伝子操作を受けた強化人間で、ブルー・ブラッドの一員。 怜悧な美貌を持ち、軍人として完璧な仕事ぶりを見せるが、実はかなりボケた性格。深い思索に耽っているように見えても、その実ただぼんやりしているだけ、ということもある。 双子の兄エーリヒに対しては、深く愛する一方で、強いコンプレックスを抱いていた。 年齢は『キル・ゾーン』登場時点で二十七歳。 エーリヒ・シュレンドルフ マックスの双子の兄で、「半身」と呼ばれる存在。マックスとは対照的に、明るく、人好きのする性格。ユーベルメンシュとしては珍しく家庭を持ち、妻子を溺愛している。 かつてはユージィンに心酔し、ヴィクトールを敵視していたが、ある事件を境にユージィンの洗脳が解けてからは、ユージィンとヴィクトールの対立を懸念し、彼らを監視するスタンスを取るようになる。特権を享受するだけのブルー・ブラッドが多い中で、家族を愛し、国を憂い、地位にともなう責任を自覚した真に貴族的な男。ユージィンの微笑みの下に隠された野心家の顔と、さらにその下にある苦悩を知る数少ない人物。
※この「火星都市」の解説は、「キル・ゾーン」の解説の一部です。
「火星都市」を含む「キル・ゾーン」の記事については、「キル・ゾーン」の概要を参照ください。
火星都市
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 09:33 UTC 版)
「Ranceシリーズの登場人物」の記事における「火星都市」の解説
火星大王 登場作品:鬼畜王 身長:195 cm /体重:85 kg【鬼畜王】 職業:火星の都市長【鬼畜王】 技能レベル:死霊魔法LV2【鬼畜王】 レベル:LV15(最大22)【鬼畜王】 特技:艶やかな衣装を着こなす【鬼畜王】 自由都市火星国の都市長。元はクルピストン人とのハーフという設定だった。奇天烈な性格の持ち主で言動は意味不明。鬼畜王 年齢は20代後半。仲間にすることが出来るが、一定期間で女の子達を攫って行ってしまう。
※この「火星都市」の解説は、「Ranceシリーズの登場人物」の解説の一部です。
「火星都市」を含む「Ranceシリーズの登場人物」の記事については、「Ranceシリーズの登場人物」の概要を参照ください。
- 火星都市のページへのリンク