火星前史
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「A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-」の記事における「火星前史」の解説
スペース・コロニーの建設と時を同じくして、人類はアステロイド・ベルトや木星、火星にまで進出、火星都市が建設される。コロニーへの宇宙移民開始をもって宇宙世紀へと移行、火星都市もサイドA「アルカディア」へと発展するが、地球圏の開発と発展により忘れられていく。 アルカディアは、地球に居場所がなくなった者たちが最後にたどり着く土地となり、地球連邦政府および連邦軍の手が届かない一種の独立自治国となっていく。宇宙世紀0079年の一年戦争終結後、ジオン軍残党組織のうちキシリア・ザビ派は火星へと落ち延び、アルカディアを制圧。以降ジオンマーズを名乗り、アクシズと連携をとりながら火星プラントの生産力による強大な軍事力をもって火星を実効支配する。 一方で、0083年のデラーズ紛争終結後、オメガ率いるギレン・ザビ派の残党は火星に移ってレジオンを名乗り、ジオンマーズに対して火星の覇権を巡ってゲリラ活動をおこなう。 0088年2月のグリプス戦役終結後、アクシズと合流したティターンズ残党のうちトリスタン率いる一大派閥(「トライステラー」とも呼ばれる)はTR計画機を持ち出して火星へと落ち延びる。ジオンの後継者を名乗るアリシア・ザビは、ティターンズ残党を率いて劣勢にあったレジオンに参入、「インレの翼」の投入によってジオンマーズは壊滅状態に陥り、アリシアはレジオン建国を宣言する。 ジオンマーズの圧政に苦しんでいたアルカディアの市民は、レジオン新政権を快く受け入れる。アリシアは火星統治の礎として、かつてジオン・ズム・ダイクンが唱えた新人類思想を継承し、その思想は地球から遠く離れた火星の住民にも強く響いたという。 レジオンは旧ジオン系の軍事技術を徹底的に排除し、同時に火星プラントでTR計画機をはじめとするティターンズ製MSを再生産する。ガンダムTR-6の配備によって、TR計画が想定していた組織的な運用による防衛体制を整えることに成功する。また、一般兵士用にはおもに鹵獲したハイザックやバーザムを配備・再生産している。これは、レジオンはジオン残党組織ではなく、火星で新たに生まれ変わった組織であるというアリシアの考えによるものであり、それゆえ旧ジオン系の兵器はレジオンに相応しくなく、モノアイをもつティターンズ製MSはジオンを起源とする技術が本来の持ち主のもとに戻ったものと見なされ、積極的に導入されている。 本作は、これ以降の火星を舞台としている。
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