海魔族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 19:25 UTC 版)
「魔法少女プリティ☆ベル」の記事における「海魔族」の解説
“深き者ども(ディープワンズ)”マイヤー 魔族自由同盟でリカルドや桜たちとつるんでいた男。海魔王ダゴンの12王子の1人。知将を気取っているが実態はせこい小悪党である。桜をプリティ☆ベルにけしかけミルココともどもプリティ☆ベルを始末し、リィン・ロッドを奪おうと画策するが、リカルドとマッドの離反や桜の抵抗、北軍斥候部隊の介入、さらにはエリの圧倒的な魔力など、予想外の事態が重なり計画は完全に粉砕された。今後悪さをしないという約束で厚志に一度は解放されたが、ミルココには約束を守る気などないことを最初から見抜かれており、モカのガンドによって処刑された。 死亡したと思われていたが陸上で活動していたのは分身であり、海中深くに潜む本体が無傷だったため厚志たちの街から遠く離れたどこかで復活。復活した先でルラと出会い彼女の手先となった。 その後はルラの手下として海魔族を扇動しつつ暗躍するも、ヨグ=ソトースを用いたルラの計画が失敗した後は綾香と行動を共にする。綾香がルルイエの女王として海魔族を取りまとめていた際は、権力を求めて綾香の側近となっていた(綾香とカッツェもそれを承知の上で「海魔族統治の役に立つなら」とマイヤーにある程度の権力を認めていた)。 ルラによるルルイエ奪還の余波を受け、本体が完全にショゴス化。意識を乗せた分身こそ無事だったものの、二度と新しい分身を作ることができなくなる。故郷を初め全ての寄る辺をなくし、厚志達に助力することを決める(厚志たちにすら見捨てられたらもうどうしようもない、と覚悟してのことだった)。厚志からは「まっさらになったのなら、ここからやり直しだ」と受け入れられたものの、同時に「これからも今までのようなタイプでいるなら今度こそ始末する」とにこやかに釘を刺される。 すべてが終わった後はルルイエに戻ったが、権力には興味がなくなったようで、就任演説を前にガチガチに緊張していたブランチとレヴィに対して「おちつけアホども」と呆れながらツッコミを入れている。 下劣な性格ではあるものの頭の回りは悪くなく、自ら策略を練って実行に移す能力は桜からも評価されているほか、ルラからも無能な海魔族首脳陣に比べ「使う分には遙かに有能」、カッツェからは「脇から分析する分には有能」と評価されている。 海魔王ダゴン 海魔族を治める海魔王。目の無い巨大な半魚人のような姿をしている。無能な王子たちにうんざりしすぎた末に、王子たちの決定に黙って許可を出すだけの抜け殻同然の状態となっている。ルラと綾香の手により王子たちもろとも殺害される。しかし、内憂を多く抱えながらも百年間、致命的な事態を起こさずに海魔族を統治してきたことはルラからも評価されている。 王子たち 海魔族を治める首脳部。過去のプリティ☆ベルとの戦いで有能な人材の多くを失った後は無謀で短絡的な作戦を行おうとし、それを咎めたルラの忠告を理解することすらできない無能な人物がほとんど(それこそ『典型的な子供番組の悪の組織』のようなやり取りを“地で”行っている)。ルラと綾香の手により、ワーム以外の全員が一瞬で殺害される。容姿はマイヤーやワームのように人間に近い者から、タコのような頭部を持ったもの、半魚人のような姿の者(唯一『鬼神将フタング』という個人名が判明している)まで様々。 ワーム 海魔族の王子の1人。細かい為政の全てを行い、他の王子の無謀な決定を諌めるなど、海魔族首脳部の中で唯一まともに政治を行うことができる人物。ダゴンおよび王子たちが殺害された後、ルラによって王と王子らを粛清し革命と民主化を成した英雄として仕立て上げられ、海魔族の初代大統領となる。 根は善人であり「キラキラしたそれこそお花畑のような国を作りたい」と本音では考えているが、そのための過程と構想が根本的に欠落しており、海魔王が打倒されても一向に国が良くならないことに苦悩し相談したルラの甘言に乗って、魔王軍消耗の壮大な囮に利用されるなど、愚かな人物。ルラが評して曰く「夢遊病者」「アホ」。 最後は海魔族の戦力をほぼ全て失った上に、ルラが差し向けた偽の「ティンダロスの猟犬」に部下ともども噛み殺された。 レヴィ ルルイエに住む海魔族の1人。ルルイエの思想に染まった立場(キャラクター解説によると、「全てにおいてルルイエの平均」とのこと)として、綾香によるルルイエの統治を民衆の立場から見せる役割を担う。 二人目のルラによるクタニド襲撃時に、他の市民共々暴走した体によって脳を破壊されるが、後に脳が修復可能なことが判明。他のごくわずかな市民と共に復活させられ、半ば強制的にディダラボッチのパイロットにされるが、この際に歩行戦車の操縦者として非凡な才能を持っていたことが判明。イタカすら撃墜するという大金星を挙げるが、褒美を与えようとするルラに対して、彼女(?)自身を求め、実は一目惚れしていたことを告白するなど、ロリコンだったことが明らかになる。 最終回ではルルイエの要職に就いたようで、就任演説を前にしてガチガチに緊張しているブランチに「落ち着け」というものの、彼自身も固まっており、マイヤーからツッコミを入れられていた。 ブランチ ルルイエに住む海魔族の1人。海魔族の典型のような性格で、早期に廃棄地区に落とされるも、あまりの惨状に一念発起しレヴィ等同志と共に城下地区行きを目指す。元々は極めて怠惰な性格だったが、綾香の狙いなどを正確に理解し行動を改めるだけの理性と知性はある。 レヴィ同様、ルラによるクタニド襲撃時に脳を破壊されるが、やはりレヴィと同じ理由で復活。他の市民とは対称的に、まともになりかけていたルルイエが台無しになったことや、自分たちがショゴスになっていたことにただ一人内心反発していた。 一人目と三人目のルラによる『高田厚志奪還ゲーム』の際は、ココア&マイヤー組の前に立ちふさがるが、マイヤーに歩行戦車のコクピットから放り出された後、機体はココアによって奪取された。 最終回ではルルイエに戻り、就任演説(おそらく大統領)を前に、緊張してガチガチになっている姿が描かれた。 女の子(本名不明) 綾香が初めてルルイエを訪れた際、彼女に助けを求めてきた女の子で、綾香達よりも幼い外見。顔の左半分に火傷のような傷を負い、ぼろ布一枚の姿が特徴。彼女に助けを求められたことがきっかけで、綾香は自分がルラに騙されていたことを知った後も、ルルイエの住民たちを助けようとした。 幼く弱々しい外見とは裏腹に、本性は典型的なルルイエの海魔族で、革命が成し遂げられた際には、他の住民たちと共に嬉々として貴族王族の処刑に参加し、ルルイエが綾香に統治されることになった時には「東軍に寄生する機会を奪った敵」として、彼女に石を投げつけた(この事で綾香は深く傷ついた)。その後もその性根は変わらず、早々に廃棄地区に落とされ、空腹で倒れているところを白ウサギから「『自分のため』を追求したつもりで群れを破壊する純然たるアホ」の喩えに出されるなど度々登場していたが、二人目のルラによるクタニド襲撃の際に、他の市民と同じように、暴走した体によって脳を破壊される。レヴィやブランチとは異なり、それ以後は一切登場していない。
※この「海魔族」の解説は、「魔法少女プリティ☆ベル」の解説の一部です。
「海魔族」を含む「魔法少女プリティ☆ベル」の記事については、「魔法少女プリティ☆ベル」の概要を参照ください。
- 海魔族のページへのリンク