武器・魔法・能力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 16:30 UTC 版)
「サガ3時空の覇者 Shadow or Light」の記事における「武器・魔法・能力」の解説
前作及び前々作『魔界塔士Sa・Ga』のシステムに統一する形で使用回数制へ変更され、使用回数の回復を行うショップ「リチャージ屋」が新規追加された。メカは使用回数の消費量が一律で2倍。 「能力」とは、前作・前々作で言う「特殊能力」にあたる、「各モンスターが生まれ持って所持している攻撃法」のこと。パラメータの能力値のことではない。 魔法攻撃は、GB版では回避可能だったが、今作では回避不可能になった(一部の特性による回避を除く)。 武器・魔法・能力は、それぞれ最大6個まで同時に装備可能で、武器と魔法に関しては対応する熟練度の成長に伴い新たな技の取得を行える(1種類につき、連携昇華技を含めて最大4種類まで取得可能)。ただし、盾は武器の項目で装備する仕様になっており、熟練度は無く技の取得はできない。覚えた技は、対応する他の装備品でも使用可能(連携昇華技として覚えたものは不可)。戦闘中の換装は不可能になった(GB版では武器・盾のみだが可能だった)。 魔法は、直接覚えていたGB版と異なり、いわば「魔法辞典という分類の武器」を装備して使用する形になる。武器で覚えられる技が、魔法辞典で覚えられる上位の魔法に該当する。そのため、GB版に存在した魔法レベルの概念はない。 敵キャラクターの場合は、武器・魔法・能力を同じ欄に装備している(合計6個まで)。 能力は最初から対応した全ての技が使用可能だが、同じ能力でも高位のモンスターほど強い技に対応したバージョンを覚えている。GB版では能力の威力が、原則的に使い手の力と最大HPに依存していたが、今回は武器や魔法辞典と同様に、技ごとに依存する能力値が異なる(使い手の最大HPに依存する技はない)。これに合わせ、炎や稲妻などを引き起こす系統の能力は魔法として扱われるようになった。つまり、魔法辞典とは別箇に、魔法系の能力を使って魔法を使用することも可能(前作・前々作に準じている)。メカもこの方法なら魔法を使用することが可能。 重火器の特徴を持つものもあり、仕様上表示される数値よりも大幅に高い威力が出るようになっている。 耐性や弱点などは、GB版では能力に含まれていたが、今回は「特性」という欄が別箇に作られ、そこに格納されるようになった。同じ属性に耐性と弱点が重なった場合、GB版では耐性が優先されて弱点が消されたのが、今回は耐性と弱点が両方兼ね合わされるため、結果的に「一応軽減はするが、本来の耐性の軽減力を発揮できない」状態になる。 1つの攻撃に複数の属性がある場合、GB版では複数の耐性によるダメージの多重軽減は不可能だったが、今回は可能な組み合わせが存在する。弱点に関しても同じことが言える。 耐性や弱点は、GB版では防御要素のみだったが、今回は攻撃面や回復面への強化・弱化もある。こちらも威力の多重増幅などが可能。 属性付きの武器で攻撃した場合、GB版では敵の耐性に阻まれるにも関わらず敵の弱点は突けなかったが、今回は敵の弱点を突くことが可能になった(耐性に阻まれる点は変わっていない)。 一定確率で高いダメージを出す「クリティカルヒット」は、今回はステスロスの攻撃(後述)のみ発生する。 特性もまた6個までセット可能で、敵から得た肉やネジから身に付けられる(高級な肉・ネジほど優秀な特性を身に付けやすい)。7つ以上になった場合は、余った分を捨てる必要がある。ただし1回につき特性は1つしか身につかない(引継ぎを除く)ほか、モンスター種族だと肉やネジの獲得では特性は身に付かない。シリーズ第1作の『魔界塔士Sa・Ga』からゲームボーイやそのリメイクで使われ続けた食肉システムの、そのアイディアの大元である「倒した敵の能力を取り込む」がそのまま実装された形となる。 敵キャラクターも特性だけは別箇に格納されている(6個まで)。 HP吸収を跳ね返すなどの特殊な耐性は、GB版では空白文字で表記される(=プレイヤーが視認できない)耐性として存在していたが、今作では特定のモンスターの系統が有する性質になっている。 能力と特性は、変身したときにランダムでいくつか引き継げることがある(能力は1個のみ)。モンスター種族の場合、肉やネジから身に付けられないため、多くの特性を身に付けたい場合は引継ぎで身に着ける必要がある。ただしこの場合も、変身した個体が持つ空欄分しか引き継げない。 上述の通り武器・魔法・能力もサガシリーズのシステムに統一する形で再構成されており、GB版から半数弱の武器と魔法が削除・新規追加・アイテム扱いへの変更・効果の変更が行われている。特に、チェーンソーやハリセンなどの「どのカテゴリに入れることも難しい」装備品は登場していない。『サガ2GOD』と異なり、全ての装備品がなんらかのカテゴリに入っている。 装備システムは、GB版と前作・前々作の折衷になっており、自由に装備画面で付け外しができるもの・自発的に使用できるものかどうかで、以下のように大別できる。 装備システム\装備の種類武器・盾防具魔法辞典能力特性付け外し可 可 可 不可 不可 自発的な使用可 不可 可 可 不可 以上の仕様変更に伴い、前作及び前々作で使用回数が無限に設定されていた武器(「正宗」「エクスカリバー」)も使用回数が有限に変更され、GB版のMP(マジック・ポイント)制が廃止されている。 種類に関しては以下の通り。それぞれ熟練度が設定されている。 武器 種別毎に多くの種類が用意されている。地域の敵の強さにより適宜買い替えることで、破壊力の底上げをしやすい。 長剣 種類が特に多い。原則的に、力に依存する。 刀 使用回数がやや少なめ。原則的に、力に依存する。 早剣 発動が早い。原則的に、素早さに依存する。 弓 威力は固定、複数の敵を攻撃しやすい。原則的に、素早さが成長する。 大剣 やや発動が遅いが、攻撃力は高い。原則的に、力に依存する。 槍 複数の敵を攻撃しやすい。力に依存する。 体術 単体攻撃しかできないが、使用回数がやや多め。素早さに依存する。 斧 発動が遅いが、高威力なうえ複数攻撃の技もある。原則的に、力に依存する。 銃 発動が早い飛び道具。種族によって威力が変化する。原則的に、力が成長する。 重火器 発動が遅い飛び道具。複数攻撃ができる。種族によって威力が変化する。原則的に、力が成長する。 魔法辞典 種別ごとの数は少ないが、属性や性質は武器よりも多彩な傾向があり、それらを同時期に使い分けることができる。 火、水、土、風、闇 一般的な攻撃魔法のカテゴリ。今作では、火=炎、水=冷気、土=地震、風=稲妻、闇=毒の関係である。 古 強力な古代魔法のカテゴリ。 再生 気絶した者を復活させるカテゴリ。 回復 HPを回復させるカテゴリ。 付与 味方を強化させるカテゴリ。 防具に関しては以下の通り。装備は1種類1つずつだが、メカは同じ種類のものを装備欄の許す限り装備可能。ただし、メカに変身した際に装備したものが本来の部位でなかった場合、他の種族に変身するとその装備品の効果は失われてしまう。モンスターの場合、どの部位に装備したものも効果が失われる(例外あり、下記の「属性」に関しての記述を参照)。 盾 武器と同じ装備欄にセットする。装備欄の許す限りいくつでも装備可能。今回は、前作および前々作に倣い、かざしたターンは敵の武器攻撃を回避できる効果になっており、回避に失敗しても受けるダメージを半分に抑える。属性を防ぐバリアを展開する盾がある点も同様だが、属性付きなら魔法だけでなく物理攻撃もバリアで防げる点・バリアは本人だけにそれも使用ターンのみ展開される点が、これまでの作品と異なる。 兜・鎧・小手・靴 それぞれ、防御力を高める効果がある。また、それ以外のパラメータを補強できる防具もある。 全身鎧 鎧欄に装備することが可能で、非常に高い防御力を有するが、兜・鎧・小手・靴のセットなので、兜・小手・靴の欄に装備した防具は耐性以外の効力が発揮されなくなる(それらの部位にも装備自体は可能)。 アクセサリー 装備欄が2つあるため、メカ以外でも2つは装備可能。今回は防御力を始めとしたパラメータ補強は一切無く、耐性を有するだけの存在である。したがって、全てのアクセサリに何らかの耐性が付いている。 属性に関しては以下の通り。耐性や弱点で威力が増減する。モンスター種族に変身している間は、前述のとおり防具の効果が発揮されないため、防具からの耐性も得られなくなるが、ダメージに関する耐性は効果が出るため、以下の属性には対応可能。 武器 一般的な武器や格闘などの攻撃、銃や重火器による攻撃なども含まれる。GB版では「ダメージ属性」だった。 魔法 魔法辞典やそれに類する能力による攻撃。 火、水、土、風、闇、聖 主に魔法攻撃に付加される属性。耐性や弱点によるダメージの増減幅が大きい。武器や魔法への耐性・弱点がある場合は両方が効果を発揮する。 弱点や耐性にかかった場合のエフェクトや効果音に対応するのは、この6種類となっている。 GB版での「即死耐性=聖属性弱点」の法則は廃止。 連携 連携を行った場合に青色数字で表示される追加ダメージ。 回復 アイテムによる固定量回復、魔法による回復、ターンごとのHP再生など、全てのHP回復に関わる。
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