本編途中で死亡した構成員(コードネームなし)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 17:50 UTC 版)
「黒の組織」の記事における「本編途中で死亡した構成員(コードネームなし)」の解説
宮野 明美(みやの あけみ) / 広田 雅美(ひろた まさみ) 声 - 玉川砂記子 灰原哀こと宮野志保の姉。国籍は日本だが、日本人の宮野厚司と日系イギリス人の宮野エレーナとの間に生まれたイギリス人のクォーター。母方の親族に、伯母であるメアリー・世良、義伯父である赤井務武、その実子であり従兄妹にあたる赤井秀一、羽田秀吉、世良真純を持つ。 南洋大学を数年前に卒業。20年前に両親と共に父親の友人のデザイン事務所を訪れていた頃、4 - 5歳だったと事務所の社員に証言されている他、帝丹小学校時代の同級生は25歳であるため、死亡時の年齢は24 - 25歳だったと推定される。偽名は恩師である広田正巳から取って付けた「広田雅美」。 組織の重要人物であった妹とは違い、コードネームは付けられておらず、監視付きではありながらも大学へ通い友人と交遊するなど比較的自由な生活を送っていた。ただし、小学生時代は組織の命令でよく転校させられていたとのこと。 明るく優しい性格であり、志保にも慕われていた。自分の命が危うい状況でも気丈に振る舞い、心配する妹を気遣っていた。赤井には「平静を装って陰で泣いていたバカな女」と評されている。 生前、コナンとはほとんど接点がなかったものの、彼に対して「子供のくせに落ち着いていて大人っぽい」という認識を持っていた。また、死亡する直前にはコナンが工藤新一であることを本人に明かされているが、アニメでは「あなたが? そう…噂は聞いているわよ」と納得している。 5年前、諸星大に車へ当たり屋をされた事をきっかけに、3年間恋人として付き合っていた。しかし、アンドレ・キャメルのミスにより諸星がFBI捜査官・赤井秀一であることが組織に発覚したため、付き合い続けることができなくなった。この事件により、明美は組織に「FBIの潜入捜査を手引きし、今後も組織の情報を外に漏らす原因を作る可能性が高い危険人物」と認識されることになる。それから2年後、自分と志保を組織から抜けさせることを条件に、銀行強盗(アニメでは現金輸送車強盗)を実行する。犯行は成功するが金の隠し場所を教えなかったため、約束を反故(ほご)にされてジンに腹部を撃たれて致命傷を負ってしまう。その後、ジンとウォッカが立ち去って間もなく駆けつけたコナンに、自分が黒を象徴とする巨大な犯罪組織に所属する末端の人間であることと、強奪した10億円の隠し場所を告げて息を引き取った。 コナンが自分から「工藤新一」だと告げた数少ない人物であり、明美の死によって志保(シェリー)は組織から逃亡し、灰原として登場することとなる。 原作では第2巻という早い段階で登場し、アニメでは第13話「奇妙な人捜し殺人事件」がこれに相当するエピソードだが、ジンとウォッカが沖田(おきた、声 - 大友龍三郎)という組織に関係のない銀行強盗常習犯に置き換えられる改変が行われたため、アニメでは第128話「黒の組織10億円強奪事件」(明美と組織が絡む本筋を残したアニメオリジナルエピソード)の中で初登場した。なお、2016年に放送されたテレビスペシャル『名探偵コナン エピソード“ONE” 小さくなった名探偵』では、原作に準拠した設定で描かれた。 劇場版第5作『天国へのカウントダウン』では、劇場版オリジナルの設定として生前に組織の監視を逃れ、マンションの一室に構えていた隠れ家が登場する。ジンと共にたどり着いたウォッカが大家から聞き出したところによれば、明美が1年分の家賃を前払いしていたことから電気や電話は使えるままとなっており、寂しさに駆られた灰原は留守番電話に残る姉の声をひそかに聴いては妹としての思いを告げていたが、それがもとでジンたちに逆探知されかけたうえ、命を狙われることとなる。 楠田 陸道(くすだ りくみち) 声 - 岩田光央 キールが杯戸中央病院に潜伏している可能性があると考えた組織から、頸椎捻挫(けいついねんざ)の患者として杯戸中央病院に送り込まれたスパイ。幹部ではなくコードネームは与えられていない。 最初は順調な働きを見せるが、コナンにスパイの存在や正体を見抜かれたうえ、彼の推理を聞いたFBIの陽動作戦で捕まりかける。機転を利かせて車で逃走を図るも、捜査関係者の1人に赤井が含まれていることを知り、その恐怖から隠し持っていた拳銃で頭部を撃って自殺する。その遺体は赤井の死を偽装するためのトリックに利用され、彼の車ごと焼き払われた。 使用拳銃はグロック17で、後に入手ルートを調査するために赤井秀一を通じて降谷零(バーボン)の手に渡った。 呑口 重彦(のみぐち しげひこ) 声 - なし 組織に属していた政治家。56歳。収賄の発覚によって逮捕寸前の状態になり、情報漏洩(じょうほうろうえい)を懸念した組織に切り捨てられ、杯戸シティホテル内で開催されていた「映画監督・酒巻昭氏を偲(しの)ぶ会」の最中にピスコの拳銃で撃ち落とされたシャンデリアの下敷きとなって死亡した。さらに、死後その家族も蒸発したことが目暮警部の口から明かされている。
※この「本編途中で死亡した構成員(コードネームなし)」の解説は、「黒の組織」の解説の一部です。
「本編途中で死亡した構成員(コードネームなし)」を含む「黒の組織」の記事については、「黒の組織」の概要を参照ください。
- 本編途中で死亡した構成員のページへのリンク