日本での報告とは? わかりやすく解説

日本での報告

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 00:07 UTC 版)

解離性同一性障害」の記事における「日本での報告」の解説

国内での最初の症例報告大正時代であり、中村古峡の『変態心理研究』(大同書店1919年)に「二重人格少年」「再び二重人格少年に就いて」の2例の報告がある。中村別の女性患者について「二重人格の女」を『変態心理』(日本精神医学会)1919年1月号より1926年9月号まで15連載し、『ヒステリー療法』(精神衛生講話第二冊、主婦之友社1932年)「附録 二重人格の女」を経て単行書二重人格の女』(大東出版社1937年)に結実した続いて京都大学中村敬三が、1947年10月第34回近畿精神神経学会で17歳女子学生症例報告している。ただし現在に続くDIDの治療研究1990年初頭からである。従って国内での報告のほとんどは2000年以降発表されたもので、公表されているものは以下の通りである。神戸大安ら報告唯一1990年代であるが、調査人数それ以降のものに比べて少ない。 安克昌1997年報告調査人数15人。女性87%情緒的虐待87%性的虐待73%、身体的虐待60% 町沢静夫2003年報告調査人数 70人。女性 89%、父母との別離および夫婦喧嘩 16%、親の情緒的虐待 4%、身体的虐待 37%、性的虐待 26%、他人からの性的トラウマ 30%、いじめ 29%、交通事故および死の目撃 3% 。 舛田亮太中村俊哉、 2007年報告調査人数55人。性被害 36%、死の目撃 6%、性的虐待 22%、身体的虐待 33%、心理的虐待22%、ネグレクト 11%、重要な他者死亡別離36%、特に報告無し 36%。 柴山雅俊2007年報告調査人数42人。両親不仲60%、性的外傷30%、近親姦9%、両親からの虐待30%、学校でのいじめ60%、交通事故20%岡野憲一郎2009年報告調査人数 28人。女性 96%、情緒的虐待 29%、性的虐待 22%、身体的虐待 18%。 白川美也子2009年報告: DID、調査人数 23人。身体的虐待 61%、心理的虐待 74%、ネグレクト 43%、家庭内性的虐待 22%、家庭性的虐待 30%、DV目撃 65%。 DD全体では調査人数 105人。身体的虐待 57%、心理的虐待 83%、ネグレクト 49%、家庭内性的虐待 31%、家庭性的虐待 43%、DV目撃 64%となる。 一丸藤太郎、 2009年報告調査人数19人。性被害 32%、死の目撃 0%、性的虐待 11%、身体的虐待 21%、心理的虐待11%、ネグレクト 11%、重要な他者死亡別離21%、特に報告無し 21%。 岡野一般的見解として、情緒的虐待は軽いものまでふくめれば大多数身体的虐待推定では半数ぐらい。性的虐待については説によって大きく異なり不明としている。北米での報告では患者のほとんどが幼児期身体的虐待性的虐待受けているとする。日本においても、身体的虐待性的虐待受けた人は確実に存在する。DIDとして現れるのはその一部に過ぎない。しかし日本のDIDの患者にはそれ以外深刻なストレス訴え患者もかなり多いのが北米統計との大きな違いとなっている。上記表で、舛田亮太らの報告一丸藤太郎の報告にある「特に報告無し」とは心的外傷顕著ではない「一時的ストレス型」「持続的ストレス型」の合計である。また岡野憲一郎報告では「上記統計とはほかに・・・関係性ストレス経験した例が28.5%、原因不明の例が多数」とある。 なお、柴山雅俊2007年報告調査対象はDIDを含む解離性障害であるが、国立精神・神経センター病院からの白川美也子報告見られるように、DIDだけと、それを含む解離性障害全体での虐待比率には有意差はない。なお、白川美也子報告ついてよ詳細には「解離性障害」の「ストレス要因」を参照されたい。解離性障害全体の中でDIDの比率は、日本でも北米でも10% - 20%とされており、特定不能な解離性障害 (DDNOS) が50% - 60%、残り解離性健忘障害その他とされており、大きな違いはない。。

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日本での報告

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/29 23:24 UTC 版)

臨界事故」の記事における「日本での報告」の解説

東京電力経済産業省などのレポートでは、2007年現在までに日本確認されている臨界事故は、核物質処理施設における事故研究用原子炉起きた事故分けられる前者一般に臨界決し起きないように管理され環境起きた事故であるのに対して後者場合には臨界状態原子炉内で人為的に常時起こされているものの、何らかの理由でこの臨界状態制御されない状態に陥ったのである。またこれらとは別に2007年には、日本商業用原子力発電所1978年1999年臨界事故起きていた可能性が高いことが明らかになっている。

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