徴用船としてとは? わかりやすく解説

徴用船として

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/04 21:52 UTC 版)

赤城山丸」の記事における「徴用船として」の解説

1941年12月太平洋戦争勃発すると、ただちに日本陸軍徴用され、軍隊輸送船として改装陸軍番号866番が付与された。1942年昭和17年初頭蘭印作戦第2師団一部乗せてカムラン湾出撃第16軍上陸船団第3船隊第1分隊(6隻)に属して2月28日ジャワ島バンタム湾(英語版)への上陸戦成功させた。同じ分隊属した輸送船龍野丸」(日本郵船:7296総トン)と病院船蓬莱丸」(大阪商船:9205総トン)は、バタビア沖海戦日本艦隊発射した魚雷命中して大破したが、本船被害免れた1942年12月三井物産船舶部が三井船舶として分社したことから、船主三井船舶へ変わる。 野間2002年によれば1942年12月26日ラバウルから日本本土へ向かう途中ニューアイルランド島カビエン沖で敵潜水艦による魚雷攻撃受けて航行不能損害被った他方、『アメリカ海軍式年表』によると、1943年昭和18年1月2日ニューアイルランド島南緯0330東経15130分 / 南緯3.500度 東経151.500度 / -3.500; 151.500でアメリカ潜水艦スピアフィッシュ」の攻撃受けて損傷となっている。 大戦後半入っても、「赤城山丸」は陸軍徴用船として軍事輸送使われた。時期不明であるが、自衛武装として高射砲野砲機関銃2門・爆雷4発を装備している。1943年11月には、第776船団輸送船11隻・護衛艦1隻)に加入して高雄港からマニラ行き、そこからH5(甲)船団輸送船7隻・護衛艦2隻)に加入してハルマヘラ島までの輸送行った1944年昭和19年1月23日から2月22日には、ビマ行きの第46師団一部人員1218人・物資3650立方メートル)を輸送同年5月から6月には、マニラ・ハルマヘラ間を2往復した9月には補充人員輸送任務門司発の節船団輸送船4隻・護衛艦2隻)に加入し途中で貨物船江田島丸」(日本郵船:6932総トン)と「暁空丸」(拿捕船:6854総トン)をアメリカ潜水艦攻撃失いながら、「和浦丸とともに無事に目的地の上海へ到着した。 「赤城山丸」の最後の任務となったのは、アメリカ軍上陸して激戦中のレイテ島への増援部隊輸送であった1944年11月3日、「赤城山丸」は、ミ船団一つであるミ25船団輸送船22隻・護衛艦5隻)に加入して門司出港途中で船団主力分離して11月30日マニラ入港した。そして、レイテ島第68旅団強行輸送する第8次多号作戦投入されることとなり、12月5日、「赤城山丸」は他の輸送艦船4隻とともに護衛されマニラ出撃した。レイテ島オルモック目的地としたが、カモテス海航行中12月7日朝にオルモック方面へ敵上陸との情報受けてサンイシドロ英語版)へ目的地変更船体犠牲にしても物資揚陸するため、命令により海岸へ自ら乗り上げて擱座したが、アメリカ陸軍航空軍戦闘爆撃機海兵隊航空団F4U空襲受けて炎上し、完全喪となった船員58人および船砲隊69人は全員戦死した

※この「徴用船として」の解説は、「赤城山丸」の解説の一部です。
「徴用船として」を含む「赤城山丸」の記事については、「赤城山丸」の概要を参照ください。


徴用船として

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 16:46 UTC 版)

平洋丸」の記事における「徴用船として」の解説

1941年昭和16年10月15日、「平洋丸」は海軍徴用され、一般徴用船雑用船)となる。「平洋丸」が開戦前に徴用されたのは、貨物積載能力大型貨物船並みであるということと、船艙スペース余裕があったため居住スペース拡大が可能であったためである。 「平洋丸」の最初の任務舞鶴第二特別陸戦隊輸送であった。「平洋丸」は11月21日舞鶴出港し11月26日サイパン12月3日マーシャル諸島ルオット部隊揚陸し、その任務完了した日米開戦日本に戻る途中であり、開戦後の「平洋丸」は横須賀拠点サイパントラッククェゼリン、ウォッゼなどの内南洋中心に輸送任務行い時にはウェーク島カビエンラバウルバナバ島などの外南洋への輸送任務行った

※この「徴用船として」の解説は、「平洋丸」の解説の一部です。
「徴用船として」を含む「平洋丸」の記事については、「平洋丸」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「徴用船として」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「徴用船として」の関連用語

徴用船としてのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



徴用船としてのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの赤城山丸 (改訂履歴)、平洋丸 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS