徴用船
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/09 00:32 UTC 版)
「クイーン・エリザベス (客船)」の記事における「徴用船」の解説
1939年9月に勃発した第二次世界大戦中、「クイーン・エリザベス」と「クイーン・メリー」はイギリス海軍に徴用されてカナダやオーストラリアなどのイギリス連邦諸国やシンガポールなどの植民地へ兵員を輸送した。高速性を活用することで、護送船団なしでも潜水艦の脅威を回避した。大戦中の輸送人員は75万人以上、航海距離は50万マイル(90万キロメートル余り)にも及んだ。船長はジョン・タウンリー(John Townley)、アーネスト・フォール(Ernest Fall)、C・ゴードン・イリンズワース(C. Gordon Illinsworth)、C・M・フォード(C. M. Ford)とジェイムズ・ビゼット(James Bisset)が務めた。 クイーン・エリザベスは当初、まだ戦火に覆われていないオーストラリアからイギリスの植民地が点在するアジアとアフリカの間で運航されたものの、1941年12月の日本とイギリス、オーストラリアの間の開戦と、その後の日本軍に対する敗北とそれに伴うアジア方面の制海権喪失、シンガポールを含むマレー半島や香港などの植民地の喪失を受けて、1942年以後はアメリカとヨーロッパの間の北大西洋のみで運航された。
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