国税庁・金融庁
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黒崎駿一(くろさき しゅんいち) 演 - 片岡愛之助 国税庁大阪国税局査察部統括官(2013年版第一部) → 金融庁検査局主任検査官(2013年版第二部・ラジオドラマ第4章) → 証券取引等監視委員会事務局証券検査課統括検査官(2020年版第一部) → 金融庁監督局主任統括検査官(2020年版第二部) → 国税庁調査査察部査察課 課長(2020年版第9話以降) かつての金融庁検査で、日本三大銀行の一つに数えられていた大同銀行を破綻に追い込んだことで「やり過ぎ」と批判が起きたことから、ほとぼりが冷めるまで国税局に異動させられていた旧大蔵省銀行局出身の切れ者のエリート。傲慢かつヒステリックな性格で、オネエ言葉で話す。激高すると相手の男性の急所を鷲掴みにして「潰すわよ」などと脅すのがお約束となっている。暗算が得意であり、2013年版第二部において金融庁検査の初日に東京中央銀行への引当金の額を宣告する際、目を閉じたまま右手でそろばんを打つ仕草をしてから即座にその合計額を弾き出している。2013年版 (第一部) 西大阪スチールの脱税調査を指揮し、半沢ら東京中央銀行の前に立ちはだかる。半沢が先に差し押さえていた東田の5千万円の別荘を横取りするなどして翻弄し、更には半沢同様に藤沢未樹に目を付け彼女に接触。未樹の脱税を一部見逃すという条件を付けて東田の隠し資産を押さえようとするも、半沢と組むことを選んだ未樹の計略によって出し抜かれ、最終的に先を越されて東田の隠し資産全てを半沢に差し押さえされてしまい、彼に対し更なる怒りを燃やす。 2013年版 (第二部) 再び金融庁に返り咲き、伊勢島ホテルの120億円損失の件を踏まえた金融庁検査を指揮する形で再び半沢と対峙。そして何者かのリークで貝瀬と古里の伊勢島ホテルの一件を扱った文書を半沢が疎開資料として手元に置いていたことを知り、部下を自宅に待機させて不意打ちの如く家宅捜索を行い、偶発的に花が自分の実家に送ったことも知って追跡をかけるなど執念深い追跡をするがどちらもことごとく失敗に終わり、最終的に半沢がホテルの経営再建に成功し疎開資料も隠し通したことでまたしても敗れ去る。実はこの一連の対決の裏では、岸川に「(東京中央銀行の)上層部が皆吹き飛べば、次期頭取も夢ではない」と吹き込み、大和田を裏切るよう仕向けていた。もっとも、半沢から自身の野心のために岸川の娘に近づいたのかと水を向けられた際にはそれを否定し「本当に好きになっちゃったものはしょうがない」と純粋な恋愛感情であったことを述べている。 2020年版 (第一部) 証券取引等監視委員会事務局証券検査課統括検査官として、スパイラルによるフォックスの逆買収に関し、スパイラルのアドバイザーである東京セントラル証券への立ち入り検査で半沢と三度目の対峙をする。共有クラウド上のスパイラルによるフォックス逆買収のデータ入手はスパイラルの高坂の活躍により阻止されたが、社長の岡がシュレッダーで破棄した紙ベースのフォックス逆買収の計画書と経営状況報告書を入手、復元に成功したことで半沢を言い逃れできない状況に追い込む。しかし、そこにフォックスの郷田が現れ「フォックスの経営状況はスパイラルとの友好的合併のために自分がスパイラルとセントラル証券に開示し、どのように使っても構わないと告げている」と証言されたため、これ以上の追求は無意味と判断したのかあっさりと引き上げる。それはセントラル証券への立ち入り検査に乗じて電脳雑伎集団と電脳電設の関係も調査しており、電脳電設に関する資料を入手し目的を果たしていたからであった。その後電脳電設への架空計上による電脳の粉飾決算が明るみになると、電脳への立ち入り検査に踏み込んだ。 2020年版 (第二部) 電脳の粉飾決算を摘発した功績で金融庁監督局に栄転しており、白井の意向で東京中央銀行の帝国航空への再建計画に対する与信判断のためヒアリングに現れ、半沢と四度目の対峙をすることとなる。曾根崎が帝国航空の再建担当していた当時に提出した東京中央銀行の再建案の数字と帝国航空が発表した数字が違っていたことを指摘し、回答を求める。 タスクフォースが表明した帝国航空の再建案で、東京中央銀行が撤退と判断した羽田-伊勢志摩路線が継続となっていたことから、伊勢志摩を選挙地盤とする箕部が今回の帝国航空の債権放棄に大きく関わっていると気付き箕部の身辺調査を行っていた半沢に対し、箕部が東京中央銀行の前身である旧T時代に接点があったことを伝える。しかし、自身も箕部の身辺を嗅ぎまわっていたことを察知され、箕部からの圧力で金融庁から国税庁への異動を余儀なくされる。そのことを大和田から伝え聞いた半沢が自身のもとを訪ねてきた際、金融庁がこの件から手を引くことを伝え、半沢に「伊勢志摩ステート」を調べるよう助言を与える。その後は旧Tの不正融資の金の流れを追いかける半沢の要請に応じ、伊勢志摩ステートから箕部への不正融資の入金の際に同時に「棺の会」のメンバーたちの白水銀行や関西シティ銀行などの個人口座へ入金された口止め料の記録を国税庁の力を使い調査し、金の流れの証拠を掴んだ。 足取りがつかめない箕部への不正融資の金の流れを、東京中央銀行伊勢志摩支店からほど近い名古屋市内の海外銀行の支店に現金輸送して入金していると目星をつけており、白井と笠松が掴んだ箕部の隠し口座の情報を受けてUAE銀行名古屋支店に捜索に入り、箕部の隠し口座の入出金情報を入手して大和田に提供し、箕部の不正を暴くことに貢献する。
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