助監督・伊能実から監督・稲尾実へとは? わかりやすく解説

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助監督・伊能実から監督・稲尾実へ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 15:22 UTC 版)

深町章」の記事における「助監督・伊能実から監督・稲尾実へ」の解説

1943年昭和18年4月16日茨城県水戸市生まれる。 1959年昭和34年4月茨城県立水戸第一高等学校進学1962年昭和37年3月同校卒業、翌1963年昭和38年4月日本大学藝術学部映画学科に進学した同期にのちに映画監督撮影技師になる久我剛(1944年 - )こと斎藤雅則がいた。在学中1965年昭和40年)、新藤孝衛監督の『の涯て』に助監督として参加同作同年5月公開された。1967年昭和42年3月同学卒業する卒業後も引き続き独立系成人映画助監督続け渡辺護1931年 - 2013年)、山本晋也1939年 - )、向井寛1937年 - 2008年)ら、独立系成人映画第一世代監督師事した。満27歳迎え1970年昭和45年)には、佐々木元監督の『昭和色豪伝 浮気テクニック』、渡辺護監督の『おんな地獄尺八弁天』、同じく『(秘)湯の町 夜のひとで』でチーフ助監督あるいは製作主任務めた記録残っている。渡辺護回想によれば自作『男ごろし 極悪弁天』を映画館に見に行ったところ、向井稲尾がおり、稲尾場内拍手するほど同作感動し続篇の『おんな地獄尺八弁天』の助監督志願したのだという。久保新二によれば稲尾は、清水世津、渚マリ主演した作品を初監督し完成もしたが、公開されなかったものがあるという。 稲尾チーフ助監督として師事していた渡辺護は、当時関東映配(のちの大東映画社長星光一郎)を中心に作品発表しており、1971年昭和46年)、稲尾は、渡辺護わたなべプロダクション製作した『色くらべ 色布団』(主演高見由紀)で監督昇進同作5月公開された。このとき「稲尾 実」とクレジットされ、以降定着する同年後半には、関東映配大東映画改称するが、稲尾は師の渡辺同様、『セックス・ゲリラ』、『小股切れ味 罠のある性』、『舌と肌と肌』を同社監督した。この時代作風として、小田克也は、群馬県中心とした「地方ロケによるローカル・カラーナンセンス物」を得意とし、イタリア式コメディ的なオムニバス形式の「艶笑小咄」として、『性愛』(1973年)、『激情のうめき』(1974年)、『にっぽんエロばなし』(主演小杉じゅん、1975年)を挙げている。「サディスティック残酷性」を回避し、「八木節などの民謡わらべ唄」的なトーン画面表現される作風であったという。当時外見大島渚似ており、ロケーション撮影時にはよく間違えられたという。 1975年昭和50年6月新東宝興業現在の新東宝映画)が製作・配給した山本晋也監督の『痴漢電車』がヒットし同年11月には同監督の『痴漢地下鉄』が製作、公開された。これらは、先行する山本晋也の「痴漢シリーズ」として製作され作品であったが、新東宝興業は、稲尾起用し同年8月に『痴漢寝台列車』、翌1976年昭和51年5月に『痴漢満員電車』を製作、1978年昭和53年1月に『痴漢通勤電車』、同年5月に『痴漢各駅停車 おっさん何するんや』、同年8月に『痴漢最終電車』、同年12月に『痴漢快速電車』、1979年昭和54年6月に『痴漢電車環状線』、さらには同年7月に『新痴漢地下鉄』を発表山本晋也(『痴漢地下鉄』)を継承する意思示し同年9月に『痴漢電車 インベーダー(秘)大作戦』を発表このようにして新たに痴漢電車シリーズ」を創設した稲尾は、1980年代初頭滝田洋二郎とともにシリーズ継承、「痴漢電車シリーズ」は同社看板番組となった1981年昭和56年10月公開された『異常ななぶり』(主演青木三枝子)は、松竹関係会社である東活(代表・八木脩)が製作した作品であり、以降同社製作した作品においては、「荻西 太郎」とクレジットされる。『日本映画監督全集によれば、この時代杉並区西荻北に居を構えていた。

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