制作・作風
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「終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?」の記事における「制作・作風」の解説
著者が本作のプロットを書いたのは2004年ごろであるが、世界の基本設定や主人公が戦うのではなく戦いに行く女の子を男が見送るところなどの骨格以外はほとんど変わっている。もともとは角川スニーカー文庫とは別の出版社に持ち込んだ作品であったが、そこで没となったものをスニーカー文庫に持ち込み、ほとんどすべてを改稿した上で出版することになった。登場人物のうち、「妖精兵」と呼ばれる女の子たちも半分くらい新しくなっている。これは、一度没になった作品だったため、登場人物の一部を枯野の他の著書に登場させてしまったためである。作品の雰囲気・世界観について、枯野は「ファンタジーロマンを追い求め、ごった煮感のあるファンタジーを真正面から突き詰めている。世界が滅んでいるというのもごった煮の中の一つ。」と語っている。 第1部のタイトルは、「終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?」であるが、もともとは「箱庭世界の天使と悪魔」というタイトルであった。空に浮かぶ島が舞台であるなど「箱庭」の要素があることからつけられたタイトルであったが、これではほかの作品に埋もれてしまうということで、枯野が編集部で当時枯野の担当の具志堅にタイトル決めのほとんどを任せ、現在のタイトルになった。そしてタイトルの「終末」について枯野は「人によって解釈の幅のある言葉だと思っている。どんな人も共通して「明日死ぬのが決まっているから今日をどう生きようか」というシチュエーションと問いかけの組み合わせがオーソドックスな終末感で、決まった死を全人類の共通認識として描いてみているのが一般的な『終末』の作品。でもそうではなくて、「死」ももっと小さな人にも適用できるであろうと考えた。例えば終末医療のように。『終末』だからと言って世界が終わるわけではない。それで終末をこのシリーズに近い言葉として使っている。」と話している。 執筆はまずは枯野の書きたい世界やシーンがあり、それに合うように組み合わせていくことで行われた。その他にも作中には複雑な時系列や設定が多く存在することから、枯野自身設定メモや用語集、年表を作成し整理しながら執筆している。 シリーズの特徴として、1巻のエピローグの蛇足のように2巻が、2巻のエピローグの蛇足のように3巻があるといった感じで繋がっている。また、第1部では3巻のクトリがヴィレムの作ったバターケーキを食べるシーンで1巻から続いてきた話は一旦完結をしている。バターケーキ後の話は「クトリの物語」のエピローグ的な位置づけとなっている。そして4巻は「ヴィレムとは何者なのか」ということを考えて作られている。そして5巻はこれまでの1巻から4巻のようにクトリとヴィレムに視点を合わせるのではなく、物語の世界全体を見られるように描かれている。 第1部の終了と同時に、第1部からおよそ5年後の世界を舞台に、新たな主人公に徴無しの青年・フェオドールを据えた第2部が刊行されている。第1部はヴィレムが世界の真相を鋭く深く突き止めていったのに対し、第2部では前作では描かれなかった黄金妖精や獣の謎、様々な組織の対立など、より幅広い世界観を描いた作風となっている。
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制作・作風
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「八男って、それはないでしょう!」の記事における「制作・作風」の解説
作者は元々「小説家になろう」にて『ギャラクシーエンジェル』や『ゼロの使い魔』などの他作品の二次創作を書いていたが、次第にオリジナル作品にも挑戦しようと思い書き上げたのが本作である。作者によれば、物語の方向性を定めてキャラクターの配置を行ったところで、一度あらすじを書いて違和感が生じた場合にはキャラクターの入れ替えを行うという。 歴史上の偉人はどれほど天才であっても、実際は有象無象に足を引っ張られていると作者は考えており、本作の主人公はどうしても力がインフレしてしまうことから、何をやっても上手くいくわけではないことを描写するために、足を引っ張る要素が意図的に組み込まれている。 中世ヨーロッパ風の異世界転生ものになったのは作者が歴史好きだったことに起因する。また、主人公を「八男」にした理由は長男だと跡継ぎで身動きがとりづらく、次男は跡継ぎの保険、三男だとありきたりな設定などの理由により断念し、そこからさらに下げていった結果、「末広がりの八」が縁起が良いと感じ八男に決めたという。 本作では貴族の当主や政治家、聖職者など数多くの大人が登場するが、これは作者が元々社会人経験者であり、現実世界の体験が反映されている部分があるという。また、登場人物の命名に関しては『銀河英雄伝説』の影響で一部の例外を除きドイツ風で統一しているという。
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制作・作風
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「異世界迷宮でハーレムを」の記事における「制作・作風」の解説
本作はウェブ小説における「奴隷ハーレムもの」の先駆けとなった作品である。 本作のアイディアは『ウィザードリィ』から着想を得たたものであるという。作者はただ迷宮に潜って何かしているだけで楽しい作品を書きたいと考えており、それにハーレム要素を加えることで本作が出来上がった。タイトルについては「小説家になろう」のトップページに新着作品の紹介枠があり、それを見てクリックしたくなるものにしたいと考えた結果、現題のようになった。 本作はゲームを連想する要素が多く登場するが、これはシミュレーションゲームから影響を受けたものであるという。例えば、主人公のパラメータ作成のくだりについて作者は歴史シミュレーションゲーム『信長の野望』を例に挙げている。 本作の特徴としては、リアリティを出したいという作者の意図により日常風景が詳細に描かれていることである。作者は設定が詳細になりすぎると嘘や矛盾点が発覚しやすくなるという点を懸念していたが、ファンタジーだからこそ詳細に描きたかったという。作中に登場する料理に関しては「小説家になろう」から多大な影響を受けており、作者は『異世界食堂』や「辺境の老騎士」を例に挙げている。
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