プロトタイプ
先行量産車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 07:03 UTC 版)
「国鉄ワキ5000形貨車」の記事における「先行量産車」の解説
1965年(昭和40年)に100両(ワキ5000 - ワキ5099)が川崎車輛、富士車輌、ナニワ工機、日立製作所 にて製作された。 車体構造をワキ10000形試作車の仕様に準拠して製作した区分で、屋根は天井板を併設する丸屋根、妻面の「竪樋」は装備しない。普通鋼製の側扉には下部両端に開閉用の戸車を設ける。台枠の中梁魚腹部には縦補強を片側6本設ける。車体の塗装色は黒であった。 ブレーキ装置はチキ5000形(初代)の仕様に準拠し、A 動作弁と UC 形差動シリンダとを用いた ASD 方式(積空切替式自動空気ブレーキ)を装備する。積車時と空車時とで差動シリンダへの圧縮空気流入経路を切り替え、シリンダの有効断面積を変えることでブレーキ力の切替をおこなう方式で、切替は H 積空切替弁の手動操作による。留置ブレーキは片側のみの側面に足踏み式のブレーキテコを設ける。これらのブレーキ装置は本区分特有の仕様であり、後年に量産車と同一の積空自動切替方式・留置ブレーキ両側装備に改造されている。
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