世田谷南税務署
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 09:24 UTC 版)
「税務調査官・窓際太郎の事件簿」の記事における「世田谷南税務署」の解説
窓辺太郎(まどべ たろう) 演 - 小林稔侍(11歳:小清水一揮〈第14作〉 / 小学生:中村文哉〈第24作〉) 経歴:東京国税局査察部査察課長(第1作) → 世田谷南税務署個人課税第一部門 兼 影(陰)の調査官(第1作 - ) 主人公。独身。中央大学出身(第9作で森村部長が中央大学法学部卒の梶田浩一と窓辺が同じ大学の同窓であると語っている)。元東京国税局査察課長の敏腕マルサであるが、任務中に部下の真田誠二を死なせてしまったため、その責任を自ら採る形で大左遷を受け、現在は世田谷南税務署の冴えないヒラ署員である(東京国税局からは「戻ってきてほしい」と希望されている)。家族は家に母・トメと従弟・矢田秋男がいる。 事件解決のために踏み込みをする際には、それまでの茶系スーツやしわのあるコートから、黒系スーツの出で立ちとなり、東京国税局の発行する「国税査察官証」と「収税官吏証」の2つの国税身分証明書を提示する。実の身分は現役マルサ。 国税身分証明書には昭和26年8月4日生まれと記されている。血液型はB型(第12作の自身のセリフより)。 毎度のように研修先で極秘任務を秘密にし、身分を偽る事を兼ねて半分本気で「かーちゃーん!!」と母を恋しがっているようにもしており、行った先の相手に必ず一度は「マドギワ(さん、くん)」と呼ばれてバカにされる(特に研修先の統括官からは「その年で研修?」と毎度冷やかされている)が、最終的には能力と正体を見抜かれ、積極的に太郎本来の任務への協力も惜しまなくなって、尊敬や感謝されるのがお約束となっている。作中ではほぼ毎回、資産運用に悩む一般庶民に適切なアドバイスをし、緊急時や、関係者が窮地に陥った場合に、車を使わずに自分の脚で走って向かうシーンがある。また結構な女好きで美人に目がなく、夢の中で登場人物の一人とキスを交わしそうになったりしたこともある。 普段ののんびりしておどけた動作と口調に似合わず武道(柔道だと思われる)にも精通し、犯人グループの妨害に対しては相手の証拠が見つからない場合(一方的にやられる)はともかく、尻尾を掴んで敵地に乗り込んだ際には、力づくでねじ伏せる事も辞さない。そしてそれまでの丁寧口調から一変し、べらんめえ調を混ぜた威圧口上で黒幕の喉元を締めあげるのがクライマックスのパターン。 第25作においては、かつて1967年に同じTBSで放映されていた特撮ドラマ『キャプテンウルトラ』で、キケロ星人ジョーを演じた小林と共演した当時のヒーローで主役のキャプテン役だった民自党の代議士・大矢栄一役の中田博久との対決が観られる。 島崎春男(しまざき はるお) 演 - 渡辺いっけい 個人課税第一部門 統括官。太郎より年下だが上司に当たる。ストーリーには絡まず、冬美と共に冒頭やエンディングに登場してはコメディリリーフの役割を担う。毎度、掛かってくる電話に森村査察部長と知らずにタメ口で話し、太郎に泣きつく。 太郎と顔を合わせるたびに「マドギワ」と呼んで見下し、窓際リストラ計画を画策しているが、太郎自身が秘密にしている事もあり、その正体には未だに気づいていない。 いつも太郎をいびっているが、太郎からは時折「お前」「アンタ」と呼ばれており逆に手痛いツッコミを受けることもある。また太郎が極秘任務から戻った事でそれを無断欠勤ネタにしてリストラしようとしても、はぐらかされるなど、逆に振り回される事も多い。しかし第30作では木島華子に「彼のお陰で世田谷南税務署の悪口を言う人はいない」と言っていて、太郎のことを完全に認めていないわけではない。後期では登場するたびに数々の災難に見舞われており、片腕を骨折したり、冬美が資料をなくした責任を取らされて減俸をくらったりもした(減俸については「部下の責任は上司の責任」と庇って所長相手に言ったことが原因でもある)。 一方で家庭では妻の美佐子(第5作の電話の中のみの登場)に尻に敷かれている。自分が死んだ後で母の面倒を見てくれるかと妻に聞いたことがあるが「そんな義務はない」と返された上に、一方的に話を打ち切られるなどかなり悲惨な扱いを受けている。第5作では息子が生まれ、その息子の名前は「太郎」(第20作に登場)と命名された。その時、候補名に「拓也」があり、太郎が同じ名前だった為に慌ててそちらに変えようとしたものの、時既に遅く、妻が役所に出生名届けをした後だった。 第17作では夫婦で宮崎のペンションを経営している弟・英二が登場。休暇と偽らせた島崎から太郎を押し付けられるが、池端幼稚園の事件で太郎の活躍と能力を他のメインゲスト同様に認め、太郎の実力に気づかない兄を小馬鹿にしていた。 北島冬美(きたじま ふゆみ) 演 - 小林千晴(第13作 - ) 経歴:城南税務署 → 世田谷南税務署個人課税第一部門 副統括官(第13作 - ) 太郎の同僚税務署員(通称冬美ちゃん)。以前は、城南税務署に勤めていた。家族は姉・瑞穂。上司の島崎と共に冒頭やエンディングに登場してはコメディリリーフの役割を担う。 第16作では島崎の命を受け、太郎を監視するために研修先に現れたことがある(彼女自身も研修生という扱い)。しかしそこの統括官に気に入られてセクハラまがいのことをされ続け、結局太郎の尻尾を掴むことは出来なかった。島崎と同様に森村査察部長に対しタメ口であんたは誰と話し島崎に代わるシーンがある。 島崎と結託し、窓辺リストラ計画を画策中。しかし説明不足で相手を怒らせてしまったり、大事な資料をなくしてしまったりなど彼女自身も決して有能とは言えない。困っていると太郎が助けてくれるので、彼の味方につくこともよくある。 演じる小林千晴はレギュラー出演以前の第7作にゲスト出演している。また、主演の小林稔侍の娘である。
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