一般名詞としての尚歯会とは? わかりやすく解説

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一般名詞としての尚歯会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/31 23:19 UTC 版)

尚歯会」の記事における「一般名詞としての尚歯会」の解説

尚歯は(「尚」はとうとぶ、「歯」は、年歯年齢)、老人たいせつにし、うやまうこと、敬老である。 尚歯会は、最高齢主人を含む7人の高齢者招かれ、あるいは集まり詩賦、あるいは和歌作る音楽歌舞遊宴である。7人は「七叟」と、その他は「垣下といって相伴した。もとは845年中国(唐)で白居易催した故事起源である。以下、日本におけるそれについて述べる。 日本における尚歯会貞観19年877年)、南淵年名によってその山荘行なわれたのが最初であるとされる。「皇年代略記」陽成には「元慶元年三月大納言南淵年名設二尚歯会宴一」とあり、「濫觴抄」下には「尚歯会 陽成二年丁酉貞観十九三月南淵年名設」とある。 その後安和2年969年3月13日藤原在衡によって粟田山荘で(日本紀略本朝文粋)、天承元年1131年3月20日とも22日とも)、藤原宗忠によって白河山荘で(百練抄長秋記今鏡古今著聞集)で、それぞれ開かれたが、これらは白居易先例ならって詩賦遊宴であった承安2年1172年3月19日藤原清輔によって白河宝荘厳院において催されたのが、和歌尚歯会最初である(百練抄愚昧記)。 ついで養和2年1182年)、賀茂茂重もまたこれを襲い古今著聞集)、これ以後尚歯会詩賦和歌との2に分かれた江戸時代になると年賀の席で兼ねて行なわれ、また連歌俳諧交えて行なわれた。 「風のしがらみによれば宝永4年1707年12月11日中院通茂77歳のとき尚歯会催して、「よにはまたあらしといひしむしろにもけふのまとゐはとしそかすそふ」。尚歯会7人は、僧一峯 妙心寺 95歳、伊藤忠85歳 松平兵部少輔内、小畠了達 猿楽大夫 83歳、坂口立益 82青山播磨守内、堯意 大仏院前大僧正 79歳、内府 77歳難波内蔵権頭 一条殿諸大夫 77歳であった。 「渡辺幸庵対話」「嬉遊笑覧によれば宝永5年1708年12月谷中感応寺のとなりの草庵で、渡辺幸庵尚歯会があった。そのとき渡辺127歳で上座して、「長生殿春秋富」「不老門前日月遅」の2句を書いて壁に掛けた。会の様子は「渡辺幸庵対話」に詳しい。 「翁草によれば正徳5年1715年3月江戸で生島幽軒八十の賀に、老人7人の集会があった。すなわち榊原越中守家来名金五郎 志賀瑞翁 167歳、医師 小林勘斉 136歳、松平肥後守佐治宗見 107歳、旗本 初名左衛門 石寺宗寿 97歳医師 谷口一 93歳、旗本 下条長兵衛 93歳、浪人 岡本半之烝 83歳、旗本名山田市之烝 亭主 生島幽軒 81歳。 「翁草によれば享保8年1723年3月1日霊元法皇御所から高寿の人を召され尚歯会に准られ、料理下された。その面々は、御姉普明院90歳、醍醐水本 釈迦院大僧正有雅 90歳、西洞大納言時成 79歳、藤波正二位景忠 77歳仙洞女房 大進 82歳、医官 法印浦野道英 78歳針師 法眼岸本寿賢 120歳、上北面 松室仲観 82歳、同 松室洞然 79歳、楽人甲斐87歳針師 高谷玉泉 76歳。 「武江年表」によると、享保11年1726年11月18日、「大道寺友山尚歯会志賀随翁、其余六人の翁会すると云、姓名未詳」という。 「視聴」によると、明和6年1769年奥医師武田長春院の尚歯会仙台河岸別荘であったそのとき面々74歳 柳生播磨守72歳 青木文蔵72歳 戸田五助73歳 桂川甫筑、73歳 望月三英74歳 寺町三智73歳 原武大夫76野村73歳庵、77歳 梶原平蔵兵衛78歳 今井玄周、73歳 片山宗夢、75歳 万吉97歳 万吉内 喜太郎70歳 武田長春院。 「尾張名所図絵」によると、安永10年1781年3月9日内藤水の催し府下高齢者9人が金剛山長栄寺集会し尚歯会があり、それぞれ詩歌連俳詠出したという。その面々は、 都筑高 字柔克、号二千斉一俗称道喜、104歳、詩賦 清水成利 号二集木軒一、俗称将作、93歳、和歌 松平秀雲 字士龍、号二君山一俗称太郎右衛門85歳詩賦 僧杲照 東界寺前住、字達仙、号二幸山一84歳和歌 僧恵胤 当時隠居、字定保、号二明星庵一、83歳、詩賦 子鹿存 字良興、号二無孔笛一、82歳、詩賦 狂歌 横井並明 字伯懐、号二半掃庵一、称二暮也有一、80歳、和歌 永田忠良 号二集軒一、俗称古仙、80歳、俳句 僧覚融 天王坊前住、字宏道、号二白雲居一、80歳、和歌 天明6年1786年3月7日徳川家の浚明院(家治五十初度尚歯会があった。若年寄酒井石見守忠休、加納遠江守久堅御側佐野右兵衛尉茂承、松平因幡守康卿が宴に列して八丈縞を賜わり、紅裏のついた衣服着用許された(天明尚歯会)。

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