一般名詞としての善狐
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/02 01:49 UTC 版)
人間に対して善い態度で接する・有益な存在と目されている狐を意味する一般名詞として、上記のような「種族群」の固有名詞としての使用以外にも「善狐」という単語は使用されている。意味合いの似たものに霊狐がある。「善狐」や「霊狐」などの呼称は主として稲荷信仰などに従事する僧侶や修験者などといった寺社や民間の宗教者たちによって用いられて来たものである。 小泉八雲は『知られぬ日本の面影』の第15章「狐」で、狐たちは善悪を兼ね備えたものと見られていたが戦国時代以後に大名たちなど武士階級が稲荷神を尊崇した結果、それらを中心とした稲荷として祀られる狐(崇拝するべき狐、善狐)と人に取り憑いて良くないことをもたらす狐(殺すべき狐、妖狐)の明確な区別が生じていったのではないかと説いている。
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