一般名詞としての「カトリック」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 02:39 UTC 版)
「カトリック教会」の記事における「一般名詞としての「カトリック」」の解説
「カトリック (概念)」および「公同の教会」も参照 1054年の大シスマによる東西教会の分裂以前の教会で、ニカイア信条・ニカイア・コンスタンティノポリス信条およびカルケドン信条を信仰する教会を指して「カトリック」と呼ぶこともある。この場合は現在のカトリック教会と正教会(Orthodox Church)を含む。ただしこれはカトリック教会側の見方であって、正教会は東西教会分裂以前の教会を指して「正教会」と呼ぶ。 カトリック教会も東方正教会も、東西教会の分裂以前の教会の直接の正統な後継者を自認していること、そして「カトリック」(普遍性)も「オーソドックス」(正しい讃美)もいずれもが東西教会分裂以前の教会においても重要な概念であったためにいずれの見解も誤りではなく、自らの重視する概念に由来する教会名の方を過去の教会名にも当てはめるために、このような事象が必然的に生じている。 現在のカトリック教会・正教会のいずれもが自らの「カトリック」(普遍性)・「オーソドックス」(正しい讃美)を自覚しており、この2つは排他的概念ではないことには注意が必要である。 イングランド国教会の流れを汲むアングリカン・チャーチの東アジアでの名称「聖公会」は「聖なる公同の教会」(英: Holy Catholic Church)という意味であり、その他の国々の聖公会も、公同(catholic)かつ使徒継承(apostolic)の教会を自認している。また、聖公会内部の一傾向を指す「ハイ・チャーチ」(高教会派)は、「アングロ・カトリック」(英: Anglo-Catholicism)とも呼ばれる。 さらに、ネストリウス派の流れを汲むアッシリア東方教会の正式名称は、「聖なる使徒継承・公同のアッシリア東方教会」(英: Holy Apostolic Catholic Assyrian Church of the East)である。
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