使徒継承
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/05 07:38 UTC 版)
使徒継承(しとけいしょう、英: apostolic succession)は、キリスト教においてイエス・キリストの直弟子である十二使徒に直接に連なりその教えを継承するという信念をいう。使徒継承であることを使徒継承性という。日本語の慣行としては、使徒継承の語自体は主にカトリック教会の用語として使われ、正教会では用いられない。正教会ではたんに「使徒の」ということを好む(例:「使徒の教会」)。カトリック教会でも、使徒継承の語は、通常は「使徒的」(しとてき)と訳されるラテン語: apostolicus(古代ギリシア語: αποστολική(apostolike)に由来)の訳語として使われることもある。
注釈
- ^ 聖公会においては、洗礼・聖餐以外の「一般的にサクラメントと呼ばれているもの」とされる5儀礼(聖職按手も含まれる)を「聖奠的諸式」と呼び、実質的にはサクラメントに準ずる神秘的儀礼として認めている。
- ^ もとは正教会や非カルケドン派正教会、ネストリウス派、単意論派教会の一部だったものが、分離して、ローマ教皇に直属したもの。
- ^ 俗には単性論派と呼ばれることがあるが、非カルケドン派正教会は自派の教理を単性論ではなく「合性論」であると主張する。
- ^ 元来はネストリウス派であったが、歴史的経緯から、シリア系の合性論教会に変わったもの。マラバル教会とも呼ぶ。
- ^ これらの教会は、もとカトリックであったものが国単位でルター派に改宗したものである。詳しくはルーテル教会の項を参照。
出典
- ^ 「キリストの教会:教会の唯一絶対性」カトリック六甲教会 - ウェイバックマシン(2012年6月2日アーカイブ分)
- ^ Sosetsu kirisutokyoshi. 3 kin gendai hen.. Sasagu Arai, Akira Demura, Teruo Kuribayashi, Renta Nishihara, Makoto Mizutani, 献 荒井. Nihon Kirisuto Kyodan Shuppankyoku. (2007.8). ISBN 978-4-8184-0633-9. OCLC 676106628
- 1 使徒継承とは
- 2 使徒継承の概要
- 3 使徒継承性を主張する教会の一覧
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