ルイトポルトホールでの開会式
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「意志の勝利」の記事における「ルイトポルトホールでの開会式」の解説
ルイトポルトホール(ドイツ語版)における開会式。副総統ルドルフ・ヘスが演壇に立つ。 第6回党大会を開会するにあたり、畏敬の念を込めて、永遠の眠りに就かれた陸軍元帥であり大統領であったフォン・ヒンデンブルクを追悼します。陸軍元帥は、大戦争における最高の戦士でした。同時に、戦死した仲間たちにも思いを馳せましょう。(来賓席のほうを向いて) 外国の高官の方々を歓迎いたします。会議に参加いただいたことに、党は敬意を表します。心からの友情を込めて、"運動" は、とくに目下、総統の指揮下にある国防軍の代表者諸氏を歓迎します。(ヒトラーのほうを向いて) 総統閣下、あなたのまわりに国家社会主義の旗とシュタンダルテ(ドイツ語版)があります。それらの布が将来ぼろぼろになったとき、人々は初めて完全に理解できるでしょう。過去を振り返って我々の時代の偉大さを知り、我らの総統であるあなたがドイツにとってどういう意味があったのかを理解するようになるでしょう。あなたがドイツなのです。あなたが行動するとき、国が行動します。あなたが判断するとき、国民は判断します。我々の感謝のしるしに、こう誓いましょう。良い日も悪い日もあなたを支えますと。たとえ何が起こっても、あなたのご指導のおかげでドイツは目標を達成するでしょう。故郷であろうという目標……世界中のすべてのドイツ人の故郷であろうという目標です。あなたは我々の勝利の保証人でした。あなたは我々の平和の保証人です。アドルフ・ヒトラー、ジークハイル、ジークハイル、ジークハイル 降壇したヘスはヒトラーと固く握手を交わす。 党や政府の要人が交替で登壇し、短いスピーチをする。肩書は撮影当時。 アドルフ・ワーグナー(ミュンヘン=オーバーバイエルン大管区指導者) (ヒトラーの声明を代読する形で)革命が長く続くためには、完全な無政府状態を達成しなくてはならない。世界が戦争状態のまま存続することがないように、国民が革命によって生きることはない。この世を一千年間も支配し続ける偉大なものが、十年間で造られたことはない。最も大きな木は、最も長い時間をかけて成長した木でもある。多くの年月を耐える強さを得るには、それだけ長い時間を要する。 アルフレート・ローゼンベルク(党対外政策全国指導者) 我々が揺るぎない確信を抱き、またそうなることを望んでいるのは、熱狂的に前進を続けている現代の特別な若者たちが、いつか運動を継続するために必要とされるだろうということである。それは1918年以来ミュンヘンで続く変革の激動の年月の中で創始され、すでにすべてのドイツ人の心を掴み、今日その歴史的な重要性がドイツ全土で顕著になっている運動である。 オットー・ディートリヒ(党新聞全国指導者) 新聞は、真実に基づくかどうかでその価値が決まる。我々が新聞に求めるものは、外国の新聞でも同様だが、ドイツについての真実を伝えて欲しいということだけである。 フリッツ・トート(土木部門全国指導者) アウトバーンの建設は、全国51か所で始まっている。まだ始まったばかりだが、すでに5万2千人が道路の建設工事に従事している。さらに建設現場には10万人が雇用され、資材の供給や橋の建設に従事している。 フリッツ・ラインハルト(ドイツ語版)(財務省次官) どこを見ても、建設が進行している。改築が行われ、新しい重要な建築物が造られている。そして、どこを見ても、昨年以来、産業活動が進行している。その活動は将来も続けられるだろう。 リヒャルト・ヴァルター・ダレ(農業政策全国指導者・食糧大臣) 我々の産業が栄え、内需や輸出産業を盛んにするためには、農業従事者の保護を続けることが最も重要な条件である。 ユリウス・シュトライヒャー(フランケン大管区指導者・新聞「シュテュルマー」発行人) 民族の純潔性を重視しない国家は滅びるだろう。 ロベルト・ライ(ドイツ労働戦線全国指導者) 我々は一つの考えだけを念頭に置いて活動しなくてはならない。すなわちドイツ人労働者を、他の労働者と同じ権利を享受する、立派な、誇り高き市民に育てることである。 ハンス・フランク(バイエルン法務大臣) ドイツの司法責任者として、これだけは言える。国家社会主義の法体系は、国家社会主義の基礎である。我々にとって最高の指導者は、最高の裁判官でもある。周知のように、正義の原則は我らの総統に捧げられているのだから、このことは保証しよう同胞諸君、この治安の良い、自由な、法が支配する国家社会主義体制においては、諸君の命と身分は守られていると。 ヨーゼフ・ゲッベルス(宣伝全国指導者・啓蒙宣伝大臣・ベルリン大管区指導者) 我らの熱狂の明るい炎が、消えないことを願う。この炎だけが、現代の政治のプロパガンダという創造的な芸術に、光と熱をもたらしている。この芸術は、国家の奥底から湧き起こってきた。その根源を探り、活力を得るためには、再び奥底に戻らなくてはならない。武力で権力を得るのも良いだろう。しかし国家の核心を掴んで放さないほうが、より優れていて、喜ばしい方法なのだ。 コンスタンティン・ヒールル (国家社会主義・国家労働奉仕団全国指導者) ドイツ国民は、どんな労働奉仕に対しても備えができている。総統のご命令を、お待ちしている。
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