ライン・ヴァイスリッター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 02:57 UTC 版)
「ATX計画」の記事における「ライン・ヴァイスリッター」の解説
【Rein = 独語で「純粋」 →「純白の騎士」】 ヴァイスリッターがアインストの力によって変異させられた異形の機体。 アインストグリートに似た、植物の蔓のようなものが随所に見られ、ペルゼイン・リヒカイトに似た構造となっている。ツグミの発言によると、本来のパーツが何らかの力で変異させられている模様。『OGs』ではエクセレンから「超絶マ改造」と呼ばれている。 金属製であった機体フレームは高硬度かつ高柔軟性を併せ持った骨のようなパーツに、動力伝達系統は筋繊維状の物体にそれぞれ変化。この変化に伴い、腕や脚部をある程度伸縮させることが可能になっている。これらの構造変化によって砲撃戦闘能力や運動性が向上しており、従来の機動兵器よりも柔軟な動きが可能。動力源はプラズマ・ジェネレーターから一種の永久機関に変貌している。他のアインスト同様に自己修復機能も付加されている。 背中の4枚の翼はテスラ・ドライブが変化したもの。ドライブの特性である重力慣性質量分離機能は残されており、強化の結果異常なまでの高効率反動推進装置として機能している。これを用いることで、悪魔のごとき高機動性能を発揮する(分身しているように見えるほど)。フレーム同様に飛膜、翼幅を柔軟に変化させることができ、羽ばたき運動により自律飛行が可能。頭部はカメラアイ、センサー類など元々搭載されていたものとアインストの感覚器官らしき物とのハイブリッドに変化。額部にアインスト思念受信機と思念波攻撃用の赤い半球状のパーツが追加されている。ただし操縦系統やセンサー類、一部の武装など、さほど変化せず原形を留める部位もある。 なお、アインスト支配下時はカメラアイ部の色が赤く、額の受信機が破壊されてからはヴァイス同様に緑色になっている(『OGIN』ではそのまま)。 エクセレンの帰還後に機体の解析が試みられたが、各所がブラックボックス化しているため得られた成果は少なかった。エネルギーフィールドを展開したり、思念波を用いた攻撃も可能だが、エクセレンがアインストから解放された後は使われていない。その誕生経緯ゆえ、エクセレン以外のパイロットは搭乗できない。 武装 スプリットミサイル 多弾頭ミサイル。ヴァイスリッターと同様の装備。 3連ビームキャノン ヴァイスリッターと同様のビーム砲。ハウリング・ランチャーの死角を補う。 ハウリング・ランチャー (Howling Rifle) オクスタン・ランチャーが変化したものと思われる、実弾とビームの撃ち分けが可能な武器。底部には尾のような形状のパーツが接続されている。実弾の発射機構は以前とさほど変わっていないが、ビーム発射機構は大きく変貌を遂げており、Xモードを起動すると銃身先端が変形、獣の顎の中に3本の口径の異なる砲身が出現し高出力ビームを撃つ。エクセレン自身もこの武器を「嘘くさい」と評したり、「どういう仕組みなのかしら」と疑問視したりもしている。 必殺技 ランページ・ゴースト アルトアイゼン・リーゼとの合体攻撃。『IMPACT』ではライン・ヴァイスリッターになると使用できなかったが、『OG2』以降は可能となった。 デザイン デザイナーは斉藤和衛。シルエットはヴァイスリッターのものを踏襲するが、テスラ・ドライブは蝙蝠の羽のような形状となり、各部がアインスト特有の爪、蔓、赤い球体などで構成されるなど全く印象の異なる機体となっている。 劇中での活躍 COMPACT2 早乙女研究所にゲシュペンストを引きつれ出現した異形のヴァイスリッター。分析の結果、アインストゲミュートに似た構造材が使われている以外、まったく不明。特定条件を満たすと、このライン・ヴァイスリッターのまま自軍で使用できる(条件の都合で真・ゲッターロボとの二者択一になる)。基本性能が底上げされたヴァイスリッターといった趣で、名称こそ変わったが、装備している武器の癖もほとんど変わらない。「HP回復」が追加されたほか、装甲の薄さも改善された。型式番号は「PTX-02-???」。なお、入手した状態で隠しシナリオの「逆襲のシャア編」へ進んでも、元のヴァイスリッターには戻らない。 IMPACT 基本は『COMPACT2』と同様で、真・ゲッター(およびノーマルのヴァイス)と排他な点も同じ。本機を入手した場合、アルトアイゼン・リーゼとの合体攻撃は使用できない。主要武器の射程の癖も強くなっている。プラズマカッターはオミットされた。図鑑には敵の時に登録されるが、一度は手に入れないと入手時のみに使われるデモが登録されない。本作からランチャーXモードが追加された。隠しシナリオに進んでも元に戻らないのは同じ。 OGシリーズ 『OG2』にて連れ去られたエクセレンがキョウスケ達の前に再び現れた際に搭乗。『IMPACT』と異なり合体攻撃も使用できるほか、主要武器の射程の癖も改善されている。アインストが滅びたエンディング後は元に戻っており、後日談のOVAでも元のヴァイスとして登場する。 『IMPACT』と違い汎用武器を搭載できるため、格闘戦にもある程度は対応可能。なお、ランチャーEモードの演出で分身しているような描写があるが、機体の特殊能力に分身はない。 『OGIN』ではオペレーション・プランタジネットの最終フェイズで連れ去られたヴァイスが、ペルゼイン・リヒカイトによって変異させられる様子が描かれている。ゲームでは機体設定の記述にあるとおりカメラアイが見えるが、アニメでは頭部の赤い半球状のパーツがある黒い部分がバイザーのようにカメラアイを覆い隠した状態で描かれている。そのため、初登場時は洗脳下の状態でカメラアイが赤いのかは確認できなかったが、第23話で再登場した際に一瞬だけ赤いカメラアイが確認できる。高機動AMのアステリオンやズィーガーリオンを軽々と振り切るほどの凄まじい機動力を見せるが、火力は機動力ほど高くないようで、ハウリング・ランチャーの砲撃をジガンスクード・ドゥロのバリアに防がれ、アルトアイゼン・リーゼに対してはビームを直撃させたがダメージを与えられなかった。
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