自律飛行とは? わかりやすく解説

自律飛行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 05:52 UTC 版)

巡航ミサイル」の記事における「自律飛行」の解説

巡航ミサイル飛行初期段階は、目標地点発進地点緯度経度情報与えられ慣性誘導電波高度計による誘導だけで自律飛行が可能である。 対地攻撃任務でも敵陣深く侵入する場合には、敵レーダー探知圏内入ってから低空飛行してレーダー捕捉されないようにする必要があり、地上障害物避けながら高速度低空飛行するためには、自然の起伏送電線鉄塔などの詳細な地表地図情報搭載航法コンピュータ内の地形等高線照合(TERCOM: Terrain Contour Matchingシステムのような航法システム入力しておく必要がある過去には、この地表地図情報を得るには軍事衛星などによる偵察必要だと云われていた。21世紀の現在でも常に敵性国団体地表地図情報巡航ミサイル用に更新されているが、民間衛星による地上衛星画像地下資源探査用の電波高度計マップ入手できるため、必要な地表地図情報の入手容易になった。こういった地表地形に基づく航法システムは、地表近く低空飛行するためだけでなく、現在のGPSなどが存在しなかった頃に正しく目標まで誘導するための航法装置としても使用されていた。GPS多く誘導兵器搭載されるようになってからは、巡航ミサイル起伏変化必要な地表地形に基づく航法システム弱点補完としてGPSによる航法システム搭載されるようになっているGPSシステム備えある程度途中で撃墜されリスク許容すれば、地表情報持たず地上より充分離れた高度を飛行することで、敵国深部巡航ミサイル攻撃は可能となる。敵国先進国なければ巡航ミサイルレーダー捕捉し撃墜する能力を全く備えていない国のほうが多く海岸線近く都市攻撃するには地表情報必要ない。一方で、敵レーダー防空探知範囲を知ることは今でも難しい。 対艦攻撃任務には地表地図情報は関係がない。

※この「自律飛行」の解説は、「巡航ミサイル」の解説の一部です。
「自律飛行」を含む「巡航ミサイル」の記事については、「巡航ミサイル」の概要を参照ください。

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