ユーザーの歩み
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2007年の全世界の1日ツイート数は約5,000回ほどであったが、2008年に入ると一気に1日30万回に増加し、2009年には1日のツイート数が250万回を超えるようになる。さらに2010年に入ると前年比1,400%の伸びとなる1日3500万回を記録し、2010年6月には2010 FIFAワールドカップ開催の影響により全世界でのツイート数が1日6500万回を突破した。これは毎秒750回のツイートがあったことを示している。 2009年6月17日の報道によれば、イラン大統領選挙 (2009年)の抗議活動の参加者たちは規制から漏れた数少ない通信手段として、Twitterで連絡を取り合っていた。同年12月18日にDNSレコードが一時的に侵害され、イランのサイバー軍を名乗るクラッカーがTwitterを改竄し、Twitterは一時利用できない状態になった。 2009年(平成21年)7月21日、日本国政府は民主党の藤末健三参議院議員の質問主意書に対し、選挙運動でのTwitterの利用は公職選挙法で禁じている違法な文書図画の配布に該当するという見解を示した。また、公職選挙法の改正論議でTwitterの選挙期間での使用解禁を検討したが、審議中になりすましが横行している例が取り上げられ、選挙妨害の可能性が極めて高いとして解禁は見送られている。 2010年(平成22年)5月末に総投稿数が150億回の突破、150億番目の投稿は日本の利用者によるものであった。その後の2か月間でさらに50億回の投稿があり、日本時間の8月1日午前0時44分、再び日本の利用者による投稿で200億番目を記録した。 2010年7月1日、フランスの調査会社Semiocastが世界の地域におけるTwitterの投稿件数をまとめた調査結果を公表した。2010年6月の投稿数は、国別で世界全体の25%を占めたアメリカが1位となり、2位は全体の18%を占めた日本であった(3位以降はインドネシア、ブラジル、イギリスと続いている)。また、ネットレイティングスが2010年6月末にまとめた調査で、日本のTwitter利用者数は2010年時点で前年の19倍に達しており、実利用者数に限ればすでにアメリカを追い抜いているとのこと。 2011年(平成23年)12月9日、日本で放送された『金曜ロードショー』(日本テレビ)『天空の城ラピュタ』の終盤の山場に登場するセリフ「バルス」の瞬間で25,088TPS(1秒間あたりのツイート数)に達し、当時のTPS最高記録を樹立した。2位は2011年8月31日にアメリカの女性歌手のビヨンセの妊娠が発表されたときの8,868TPSで、スポーツイベントにおける最高記録は2011年7月18日に行われた2011 FIFA女子ワールドカップ決勝でなでしこジャパンが優勝を決めた瞬間の7,196TPS(全体の3位)となっている。 2012年(平成24年)11月11日に記録した江崎グリコの菓子商品「ポッキー」がブランド名のTPD(1日あたりのツイート数)記録を樹立した。1,843,733TPDを記録し、ギネス世界記録によって記録認定されている。 2013年(平成25年)8月2日に日本テレビ系列で放送された天空の城ラピュタで「バルス」した瞬間のツイート数は14万3199件であった。 2016年(平成28年)2月18日にTwitter Japanは記者説明会を開き、日本国内のユーザー数を初めて公表した。2015年(平成27年)12月時点で1カ月間にTwitterにログインした月間アクティブユーザー数は3500万人。これは全世界の一割を超える量である。 2018年(平成30年)4月14日、日本の警視庁交通部交通執行課が、非公開ダイレクトメッセージ機能付きの公開捜査専用Twitterアカウントを警視庁史上初めて設置する。 4月7日午後5時50分ごろに雑踏ひしめく渋谷スクランブル交差点(渋谷区神南のスクランブル交差点)を赤信号時に乗用車で横断した無謀運転の犯人を捜査対象として、この事件専用のアカウントを開設した警視庁交通部交通執行課が、Twitter上に公開することなく担当者とやり取りしたあと個別に捜査官と接触する形での捜査協力を、Twitter利用者に広く呼びかけた。事件からおよそ2か月後の6月5日、犯人は道路交通法違反(無免許運転と信号無視)容疑で逮捕されたが、結果としてTwitterから有力な情報は得られず、決め手になったのは、現場付近の監視カメラの映像と、警視庁の公式ウェブサイトに掲載された専用メールアドレスに寄せられた情報であった。それでも、捜査幹部は、今後も事件解決の手段としてTwitterアカウントを活用していく方針であるとした。
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