ムルタ・アズラエル
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「機動戦士ガンダムSEEDの登場人物」の記事における「ムルタ・アズラエル」の解説
Multa Azrel 声 - 檜山修之、佐藤ゆうこ(少年時代) 【人種:ナチュラル・男性 / 生年月日:C.E.41年5月8日 / 年齢:30歳 / 星座:牡牛座 / 血液型:A型 / 瞳の色:青】 反コーディネイターを掲げる政治団体「ブルーコスモス」の盟主。古くから反コーディネイター運動に最大の出資をしてきたアズラエル財閥の御曹司でもある。また、国防産業連合理事の任にあり、デトロイトに本拠を置く大手軍需産業の経営者でもある。大西洋連邦政府及び同国軍に対して強い発言力を持ち、現場指揮官に直接命令を下すことすらある。家系の影響に加え、幼少期に同年代のコーディネイターにどうしても敵わず、軽くあしらわれて以来、彼らを逆恨みするようになった。 外伝OVA『STARGAZER』ではスウェンの回想に登場しており、当時訓練生であったスウェンに関して彼の教官と対立があったようで、教官に胸倉を掴まれて口論しているシーンがある。 フリーダム、ジャスティスに核エンジンが搭載されていることを見抜く等、知識や洞察力は優れているが、周りの意見に従わないなど度量は狭く性格も自己中心的。普段は冷静な皮肉屋を気取っているものの、追い詰められると感情が剥き出しになるという精神的な脆さを持つ。 『ASTRAY』シリーズに登場するサハク姉弟と密接な関係があり、連合への秘密裏な協力の見返りとして、オーブへの不介入の約束、ソキウス(ロボトミー処置済み)や後期GAT-Xシリーズの派生機を提供している。しかし、ロンド・ギナ・サハクが第三次ビクトリア攻防戦に参戦していると同時にオーブは連合に侵攻された。 パナマ攻略戦において地球連合軍はマスドライバーを失い、宇宙への橋頭堡確保のため、マスドライバーを持つオーブへの侵攻を提案し、自ら指揮する。オーブへの侵攻とマスドライバーの奪取はオーブ側のマスドライバーを含む軍関連施設およびモルゲンレーテ社の自爆により失敗に終わったが、後期GAT-Xシリーズのカラミティ、フォビドゥン、レイダーを実戦投入するという、もう一つの目的は大きな戦果と共に達成された。 その後のアークエンジェル討伐戦では、フリーダムとジャスティスに核エンジンが搭載されていることを見抜き、捕獲を命令している。 宇宙に上がってからは、ナタルが艦長を務めるアークエンジェル級2番艦ドミニオンに乗り込み、民間人でありながら実質的な指揮官の座にあった。 ザフトから「戦争を終わらせる鍵を持っている」という言葉に関心を持ち、ニュートロンジャマーキャンセラーのデータを手に入れ狂喜した。 地球連合軍上層部を説き伏せ、これを利用した核ミサイル搭載モビルアーマー部隊「ピースメーカー」を編成。ザフトの宇宙要塞ボアズを核攻撃で沈めた後、プラントに対しても核攻撃を行おうとする。しかし、最終決戦である第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦において投入された核ミサイルは、キラ達によって全弾撃墜され、また、かねてよりアズラエルの行動に疑問を抱いていたナタルが造反し、それをはじめとする全クルーに対し、対峙していたアークエンジェルへの投降を命じる。 これに激昂したアズラエルは自分用の端末でローエングリンを起動し、アークエンジェルに向けて発射するが、身を挺したムウのストライクによって阻止される。これによりマリューの怒りと悲しみは高まり、直後にアークエンジェルから放たれたローエングリンの直撃により、アズラエルはナタルと共に命を落とした。その時アズラエルは、ナタルによって艦橋に閉じ込められていたが、ナタルの全身を拳銃で撃ち、自分の解放を強要した。 彼の死後ブルーコスモスは一時的に弱体化したが、後任の盟主に就任したロード・ジブリールの手腕により再び勢力を取り戻している。 名前の「アズラエル」は、イスラム教における死を司る天使アズラーイールが由来。 演じた檜山はインタビューにおいてアズラエルの印象を「正論を吐いてはいるけど、決して共感はできない、ある意味複雑なキャラ。」と語っている。また、演技にあたっては「打つ手がピタリとうまくいく成功の人生を送って来たのだと思います、それが最後は裏目に出る。その結果エキセントリックになっていく。そのキレ具合を注意しました」と語っている 小説版においても役割には大差はなく、現地の軍関係者に要求を突き付ける事からナタルやダーレスからは疎ましく思われている。NJキャンセラーの運用を巡る会議では、責任の回避志向からプラントへの強硬的な判断をためらう地球連合上層部に対して苛立ちを顕わにしており、結果としてアズラエルの強行採決が慣習化していた場面が描かれている。 [先頭へ戻る]
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