ブリーズ時代
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「ニューオーリンズ・セインツ」の記事における「ブリーズ時代」の解説
2006年3月14日、セインツは前サンディエゴ・チャージャーズのドリュー・ブリーズと6年契約を結んだ。2006年3月23日、チームはプレシーズンゲームをシュリーブポート及びミシシッピ州ジャクソンで行うと発表した。4月6日にレギュラーシーズンのホームゲームをスーパードームで行うことが発表され9月25日に行われるマンデーナイトフットボールでのアトランタ・ファルコンズ戦がスーパードームでの2シーズンぶりの試合となった。この試合に23-3で勝利した。観衆は70,003人入りESPNのNFL中継としては過去最高の11.8%の視聴率となりおよそ全米の1085万家庭が視聴した。試合前にはグリーン・デイ、U2がWake Me Up When September Ends、The Saints Are Comingで盛り上げた。12月17日チームはNFC南地区(2002年に新設)を初制覇し3回目の地区優勝を決めた。ショーン・ペイトンヘッドコーチはチーム史上2人目となる就任1年目で地区優勝を果たしたコーチとなった。その後プレーオフ1回戦のシードも決まりディビジョナルプレーオフでフィラデルフィア・イーグルスを27-24で破りNFCチャンピオンシップゲームを決めた。3勝13敗からカンファレンスチャンピオンシップゲームに出場を決めたのは1999年にセントルイス・ラムズが前年の4勝12敗から進出した記録を破るNFL新記録となった。セインツがプレーオフで勝利したのはそれまでワイルドカードプレーオフでの勝利しかなくチャンピオンシップゲーム出場は初のことであった。2007年1月21日に行われた試合で14-39でシカゴ・ベアーズに敗れ第41回スーパーボウル出場はならなかった。 2007年、開幕戦でスーパーボウルチャンピオンのインディアナポリス・コルツに10-41で敗れ、続く3試合に連敗した。開幕4連敗した後、4連勝したが7勝7敗から最後の2試合に連敗し最終的に7勝9敗でシーズンを終えた。 2008年、チームは2009年のドラフト2巡と5巡指名権と引き替えにニューヨーク・ジャイアンツからジェレミー・ショッキー、2009年のドラフト4巡指名権と引き替えにニューヨーク・ジェッツからジョナサン・ヴィルマを補強した。 2009年に前ワシントン・レッドスキンズのQBチェイス・ダニエルと契約した。この年の4月30日、ベンソンオーナーと地元自治体は少なくとも2025年まではセインツがニューオーリンズに残留することについて合意したことを発表した。この年、チームは開幕から13連勝を果たしパーフェクトシーズンの期待が高まったが第15週にダラス・カウボーイズに敗れ連勝は止まった。シーズンでは結局13勝3敗の成績を残し、NFC南地区優勝。チーム史上初となる第1シードとしてのプレーオフ出場。ディビジョナルプレイオフではアリゾナ・カーディナルスに45-14で勝利。続くNFCチャンピオンシップではミネソタ・バイキングスと対戦。第4クオーター終了時点で28-28の同点となる接戦となったが、コイントスで先攻をとったセインツが延長でFGを決め、31-28で勝利し、チーム史上初のNFCチャンピオンとなった。そして、同時にチーム史上初のスーパーボウル進出を果たし、第44回スーパーボウルではインディアナポリス・コルツを31-17で破り初制覇を果たした。 2010年、地区優勝はアトランタ・ファルコンズに譲ったもののワイルドカードでプレーオフに出場を果たした。プレーオフ初戦はNFL史上初めて負け越したもののプレーオフ出場を果たしたシアトル・シーホークスとの対戦で、セインツが有利と見られていたが36-41で敗れた。 2011年、ブリーズがダン・マリーノが持っていたシーズンパス獲得ヤード記録を破る5476ヤードを投げた。チームは2年ぶりの地区優勝を果たしワイルドカードプレーオフでデトロイト・ライオンズを破ったが、ディビジョナルプレーオフでサンフランシスコ・49ersに32-36で敗れた。シーズン終了後、ディフェンスの強化に貢献のあったグレッグ・ウィリアムズディフェンスコーディネーターがラムズに去り、ラムズのヘッドコーチを務めていたスティーブ・スパヌオーロが後任となった。 2012年、相手選手にけがを負わせるとディフェンス選手が自らプールした資金から報奨金を受け取っていたことが明らかになり、ペイトンヘッドコーチが1年間活動停止処分を、ディフェンス・コーディネーターのウィリアムズが無期限活動停止処分(翌年解除された)を、GMのミッキー・ルーミスが2012年シーズンの最初の8試合の活動停止処分を、アシスタント・ヘッドコーチのジョー・ヴィットが2012年シーズンの最初の6試合の活動停止処分を受けた。また、チームは2012年のドラフト2巡、2013年のドラフト2巡指名権を失った。ジョナサン・ビルマ、アンソニー・ハーグローブ、ウィル・スミス、スコット・フジタの4人も出場停止処分を受けたが、4選手への処分はポール・タグリアブ元コミッショナーの異議裁定で取り消された。この年、ディフェンスが崩壊し、開幕から4連敗し7勝9敗でプレーオフ進出を逃している。 2013年は、開幕から5連勝したが第6週のニューイングランド・ペイトリオッツ戦で残り5秒にトム・ブレイディにTDパスを許し連勝は止まった。ホームでは8戦全勝だったものの、ロードでは3勝5敗と負け越し、地区2位の11勝5敗でシーズンを終え、プレーオフに第6シードで出場した。フィラデルフィア・イーグルスを26-24で破り、ロードでのプレーオフ初勝利をあげた。ディビジョナルプレーオフで第1シードのシアトル・シーホークスと対戦、獲得ヤードでは409対277と上回ったものの、FG2本の失敗、第4ダウンギャンブルが3回中1回成功に終わるなど、要所でシーホークスのディフェンスに抑えられて、15-23で敗れた。 2014年、12月15日のシカゴ・ベアーズ戦で勝利、6勝8敗ながら地区首位に躍り出たが、翌週のアトランタ・ファルコンズ戦に敗れてプレーオフ出場を逃した。2015年と2016年は連続して地区3位に終わり、プレーオフ出場を逃した。 2017年には地区優勝を遂げ、南地区の他2チームとともにプレーオフ出場を果たしたが、ディビジョナル・プレーオフでミネソタ・バイキングスに敗れた。 2018年3月、オーナーのトム・ベンソンが死去して妻のゲイル・ベンソンがオーナーとなった。8月、2019年ドラフト3巡指名権とのトレードでニューヨーク・ジェッツからQBテディ・ブリッジウォーターを獲得した。10連勝を遂げるなど、大差をつけて2年連続で地区優勝を遂げ、コンファレンスでも最高の成績でプレーオフに進んだ。だがコンファレンス・チャンピオンシップでロサンゼルス・ラムズに敗れた。 2019年9月、第2週の試合中ブリーズが右手親指靭帯を痛め、約6週間の離脱となったが3年連続で地区優勝を遂げ、第3シードでプレーオフに進むも、初戦でワイルドカードのミネソタ・バイキングスに敗れた。 2020年、前タンパベイ・バッカニアーズのQBジェイミス・ウィンストンと契約した。4年連続で地区優勝を遂げ、第2シードでプレーオフに進出した。第17週の対カロライナ・パンサーズ最終戦では、RB全員が新型コロナウイルス感染症の感染者・濃厚接触者と認定され、欠場するトラブルに見舞われた。この年からプレーオフ進出チームが各カンファレンス7チームとなったため、第2シードのセインツは、ワイルドカード・プレーオフから登場し、第7シードのシカゴ・ベアーズを破った。しかし、40歳以上のベテランQB対決となったタンパベイ・バッカニアーズ戦(QBトム・ブレイディ)に敗れ、ディビジョナル・プレーオフ敗退でシーズンを終えた。2021年3月14日、ブリーズは引退を発表した。
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