フォンデュ・シノワーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/02 19:06 UTC 版)
フォンデュ・シノワーズ(フランス語: Fondue chinoise)はスイス料理の1種。
薄切りの牛肉、薄切りの豚肉、野菜などを専用フォークに刺して、加熱したコンソメやブイヨンスープに入れ、火を通した後に、塩、ガーリックソースやタルタルソースなど好みのソースで食べる料理である[1][2]。日本では「スイス版しゃぶしゃぶ」とも紹介されるが、しゃぶしゃぶが薄切り肉を熱湯にさっとくぐらせるのに対し、フォンデュ・シノワーズでは弱火から中火で加熱するために肉をフォークごと鍋の中に入れてから、数分かかるのが大きく異なる[2]。火が通るのを待つ間、ワイン片手におしゃべりするのもフォンデュ・シノワーズの楽しみ方ののひとつでもある[2]。
「シノワーズ」は「中国」、「中国風」の意であるが、フォンデュ・シノワーズはスイスの家庭料理から産まれた料理とも言われており、正式な由来は不明[2]。有力な説としては、油を入れた鍋に牛肉などを入れて素揚げする「フォンデュ・ブルギニョン(ブルゴーニュ風フォンデュ)」からの派生料理というものがある[2]。なお、フォンデュ・ブルギニヨンもフランスのブルゴーニュ地方とは関係なく、スイス生まれの料理である。他に中華料理の火鍋をイメージした料理との説もある[2]。
スイスでは、1970年代から広く親しまれるようになったが、スイスの大手スーパーが肉の宣伝のためキャンペーンを打ち出したことから、定着したとみられている[2]。日常の食卓とは異なる特別感と、豚肉や鶏肉などを使って家庭でも手軽に作れることから、クリスマスパーティーの定番料理となった[2]。スイスのスーパーでは冬になると鍋や専用フォークの売り場が目立つようになる[2]。
出典
火鍋
(フォンデュ・シノワーズ から転送)
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火鍋(ひなべ、拼音: [1]、フゥオグゥオ、英: hot pot)とは、中華風の味付け・料理法・具材を特徴とする鍋料理のこと。
- ^ 火锅の意味 - 中国語辞書 - Weblio日中中日辞典
- ^ 上海ウォーカーオンライン<Contents<Gourmet<Shokushin - ウェイバックマシン(2008年6月1日アーカイブ分)
- ^ a b ウォーカーグルメ
- ^ 『甘粛特産風味指南』 1985年(中国語)
- 「足見"火鍋"在唐代已經很流行了。涮羊肉明代称"生嚢羊"。十七世紀清官御膳房称"羊肉片火鍋" 。」 - ^ ◆ForL特集~夏を乗り切る激辛料理~◆ 本場気分で楽しむ台湾風麻辣火鍋 - [台湾]All About - ウェイバックマシン(2010年4月13日アーカイブ分)
- ^ a b 『「火鍋」とは?』 モラタメ.net ハウス食品株式会社
- ^ 【中国&アジア商売見聞録】「おひとり様」火鍋ヒット『日経MJ』2018年3月9日(トレンド面)
- ^ ライスマウンテン (2019年7月3日). “日本の回転火鍋は、けっこう本格的な本場の味”. デイリーポータルz. 2024年3月2日閲覧。
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