フィリピンでの評判とは? わかりやすく解説

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フィリピンでの評判

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 08:17 UTC 版)

超電磁マシーン ボルテスV」の記事における「フィリピンでの評判」の解説

本作品は世界各国放送されたが、1978年放送開始したフィリピンでは特に大人気で、最高視聴率58%を記録した当時テレビアニメといえばアメリカ作品しかなかったフィリピンでは子供たちにとって『ボルテスV』の登場衝撃的な出来事で、『ボルテスV』の成功契機に、フィリピン次々と日本ロボットアニメ輸入されることになったフィリピンでは子供人気とは裏腹に大人たちの『ボルテスV』への反発存在した当時放送担当者には、本作品による子供への悪影響を心配した親や教師から「本作品の内容暴力的であり、道徳的でない」としたものや「子供ボルテスV夢中になるばかりにキャラクターグッズ欲しがったり、勉強しなくなったりする」ことを心配する抗議の声が寄せられた。また、第二次世界大戦後フィリピンでの反日感情からボルテスV武器を侍の刀の象徴であるとか、旧日本軍賛美戦時中行い正当化したもの、軍人精神称えるものと捉えたり、本作品を皮切りに日本企業台頭してくることを警戒する声もあり、民間抗議団体結成された。 最終話直前1979年8月時の大統領フェルディナンド・マルコス放送禁止宣言し国営放送での『ボルテスV』は放送中止された。このフィリピンでの『ボルテスV』を巡る話題は、日本でもマスコミ通じて紹介された。まず『週刊読売1979年2月4日号では、フィリピンでの『ボルテスV人気報じた続いて1979年8月29日付の『東京新聞』では、当時マルコス大統領暴力的として中止乗り出したことを伝えた。『週刊アサヒ芸能1979年10月4日号も放映中止事件扱っている。いずれも俗悪な暴力番組のため放送中止になったという扱いだった。 国営放送本作品の残りの回が放映されたのは、エドゥサ革命マルコス政権倒れた直後1986年であった。そのため「ボルテスV放映させるために革命起きマルコス政権倒れた。」というジョーク語られることがあるが、この放送再開時にはかつてのような熱狂的ブーム抗議活動もなかったという。 評論家岡田斗司夫は、1996年出版したオタク入門』で、ストーリー後半革命示唆する内容であったため、独裁的な政権運営行なっていた当時マルコス政権による政治的圧力放送禁止された、と解釈している。「かつて国を追われ名門出の改革者で、長年苦難乗り越え帰国革命起こすラ・ゴール(地球名は剛健太郎)」は、当時亡命中で後に暗殺された元上院議員ベニグノ・アキノ連想させなくもない。 一方フィリピン人スタッフ制作でこの問題テーマにした番組NHKスペシャル・ドキュメンタリーアジア発』第1回フィリピン日本製アニメ何を見たか』-ボルテスファイブを知っていますか?-」(1991年9月30日放送)では、フィリピン人から見た打ち切り問題原因論じられている。政治的判断によりボルテス打ち切られたとする意見対し番組内では、『ボルテスV』を配給していた企業が「政界その筋パイプ持っていなかったため、我が社だけが不公平な扱い受けたビジネスにはよくある話である」と説明している。また、上述のように第二次世界大戦後リアルな反日感情持ちボルテスV』に反対していた大人世代と、強い反日感情持たずボルテスV面白かったので見ていただけで、ボルテスVでさえあればどこの国の製品でも構わなかった」と考え子供世代とのジェネレーションギャップなどといった、様々な観点紹介されている。 さらに時代下り1999年から『ボルテスV』の再放送が始まると、リバイバルブームになった最高視聴率40%を超え日本語主題歌ボルテスVの歌」も大ヒットした。朝の時間帯に放送していたため、子供学校になかなか行こうとしなかったという話もある。主題歌歌った堀江美都子フィリピンライブ行った際は、国賓並み待遇受けたという。当時の『東京新聞』では、現地駐在記者が、主題歌日本語歌詞入手した現地の人に「英語に訳してくれ」といわれ、「Even if...」と訳していったというエピソード掲載している。 2006年安倍晋三総理夫妻フィリピン訪問した際、昭恵夫人訪問した施設において、現地若者たち本作品のエンディングテーマ歌って迎えた2017年12月10日『超電磁マシーン ボルテスV』放送40周年記念し、フィリピン・マニラにてキャラクターマラソン&ファンイベント開催5 kmのキャラクターランと堀江美都子による「ボルテスVの歌」ステージショー実施した2020年1月実写によるリメイク版Voltes V Legacy』の制作発表された。これは2022年放送予定テレビシリーズで、主役ボルテスチーム5人の役名は、剛健一がスティーブ・アームストロング、峰一平マーク・ゴードン、剛大次郎がロバート・ビッグ・バート・アームストロング、剛日吉がリトル・ジョン・アームストロング、岡めぐみがジェィミー・ロビンソンに変更されている(en:Voltes V: Legacy参照)。

※この「フィリピンでの評判」の解説は、「超電磁マシーン ボルテスV」の解説の一部です。
「フィリピンでの評判」を含む「超電磁マシーン ボルテスV」の記事については、「超電磁マシーン ボルテスV」の概要を参照ください。

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