ファイ・D・フローライト / ユゥイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 00:26 UTC 版)
「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-のメインキャラクター」の記事における「ファイ・D・フローライト / ユゥイ」の解説
本作のオリジナルキャラクター。雪深き国・セレス国の魔術師(ウィザード)。アニメ版の声優は浪川大輔。正体はヴァレリア国の皇子ユゥイ。『ファイ』とは彼の双子の兄弟の名である。ファイと名乗っていた理由は、自分の名前及びその存在をこの世から消し去りたかった為らしい。イメージカラーは、青。 払った対価 アシュラ王から入れられた刺青。ファイの『使えば使うほど強くなる魔力』を封じる物である。 人物 強大な魔力の持ち主で、蒼い目が魔力の源である。若く見えるが長寿で、黒鋼より何倍も年上。常に力の抜ける様な笑みを浮かべ大抵の事をそつなくこなす。優しく気配り上手な性格。口癖は口笛の音を言葉で真似した「ひゅ〜」、本人曰く実際には吹けない模様。一行の中では母親(?)的存在。料理や絵が得意。面倒見も良い。一度諌めても隠す事を辞めない黒鋼には少なからず呆れも感じている様子。反面、本音を隠している事が多かった。自ら生きる事を辞めている(黒鋼談)。刺青無しでは魔法を使用しないと決めている。アシュラ王から「酒が主食」と言われるほどの酒豪。寿司(刺身と酸っぱいもの)が苦手。髪型はショートヘアー→後ろで一つに結いでいる。一人称は「オレ」。 略歴 旅の目的はアシュラ王が目覚めた時、王に追いつかれないように色々な世界を渡り歩くこと。実は自力で次元移動が出来る(回数は限られている)。双子の皇子と仕組まれた悲劇の過去 ヴァレリアは兄弟の皇が統治する国で、ユゥイ(現在のファイ)とファイは弟王の息子として生まれた。国中が待望していた皇子だったが、ヴァレリアでは双子は凶兆とされ、事実凶作が続き、双子の父親が急死し母親も自殺した。そのため兄王は重罪人を落とす深い谷底に建つ塔の上にファイ、下にユゥイを幽閉した。その魔力により兄弟は死ぬ事が出来なかった。その後、乱心の兄王により国は滅びる。後に二人に接触した飛王・リードの口車に乗せられる。ファイが目の前で死んだ際、長らく自分とファイの記憶を取り違えたため、生きる事を望まず、現在の自己犠牲精神に至った模様。この際2つの呪いを掛けられる。旅に同行するサクラと小狼が写身であることを、予め飛王から知らされていた。飛王が去って間もなく、アシュラ王がユゥイを迎えに次元を超えて現れる。この時アシュラ王に『ファイ』と名乗り、ファイの躯と共にセレス国へ行き、その躯をセレス国でお守りとされている蛍石と共に水底に安置してもらった。ラストネームはその蛍石に由来し、ミドルネームの『D』は、セレス国の最高位の魔術師の称号である。セレス国で雪崩から村を守る任務の際にサクラの羽根を2枚発見、一つをチィに、もう一つを旅に持参した(これがサクラの命を繋いだ最初の羽根となった)。その後アシュラ王が民や兵士を襲っている事実を知り、止めたい一心で戦うも殺す事を拒み、魔法で眠らせて水底に安置し、直後に旅立った。 仲間を想う選択と呪いの発動 心から小狼とサクラの幸せを願っていた。東京で小狼に異変が起こった際に魔法を行使したが、小狼に左眼球を奪われる。左目を失ったことで瀕死に陥るが、神威の血と黒鋼の血を流し込まれて吸血鬼となり一命を取り留めた。同時に黒鋼と一蓮托生の関係になる。過去の体験から、自分に深く関わる事で他人を不幸にすることを何よりも恐れている。いつの間にか黒鋼にすっかり心を許して一線を超えていた自分に気付き、彼を拒絶する。以降壁を作って接し、拒絶の意思を込めて黒鋼を名前で呼ぶ。その一方、我が姫と誓いを立てサクラの側に付き添う。インフィニティでは飛王・リードにかけられた呪い(自分以上の魔力の持ち主を殺すこと)が発動され、サクラを突き刺す。そしてセレス国に戻ることを決心した。セレス国に戻った際、アシュラ王と決着をつける為に戦い、最後はヴァレリアの谷での本当の記憶が戻り、朽ちていくファイ(本物)の躯を前に謝罪した。全てが終わったと思われたその時、もう一つの呪いによりセレス国が閉じかけるも、モコナの魔法具と黒鋼の左腕と引き換えによって、脱出する。日本国では、目覚めた黒鋼を思いっきり殴り、セレス国での自己犠牲的行動を諫め、彼と和解した。右目の残り僅かな魔力を対価として黒鋼に左腕の義手を渡した。この際、自己犠牲を辞める事も仲間に約束している。魔力を完全に失ったため、吸血鬼の血のみで命を繋いでいる。それに伴い目の色が吸血鬼の金色に変化した。 魔力復活とその後 切り取られた時間の玖楼国の遺跡で小狼が終わらせた後、奪われた左目と魔力(及び目の色)が元に戻り、同時に吸血鬼の血は消滅した。この際小狼が散る直前に使用した魔法を引き継ぎ飛王と対峙し、黒鋼をサポートしながら共に戦った。この時に現れた『小狼』の両親(小狼とサクラ)が、一緒に旅をした写身である事に最初から気付いていた様子。全てが終わった後、帰る場所が無い事を理由に『小狼』と共に新たに旅立った。『こばと。』のアニメ版第20話に、『小狼』、黒鋼、モコナと共に登場している。担当声優は本作と同じ。 戦闘 本来はその強大な魔力を使った魔法攻撃が専門だが、自分で魔法を使うことを禁じているため、もっぱら武器(大抵は飛び道具)を現地調達することで済ませている。小狼、『小狼』や黒鋼に比べると戦闘に加わる回数は比較的少なく、一歩後ろに下がり援護に回る事が多い。また吸血鬼となり魔力を失った時は、吸血鬼の能力の一つである伸縮自在の爪を主な武器としていた。セレス国、玖楼国では、本来の魔法を行使した戦闘スタイルが描写されている。
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