パクリ問題とは? わかりやすく解説

パクリ問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 16:31 UTC 版)

「B'z」の記事における「パクリ問題」の解説

B'z論評する時に避けて通れないのが「パクリ」であるといわれている。『マルコポーロ94年10月号では、8曲を例に挙げてパクリオンパレード」と評しており、『音楽誌書かないJポップ批評14』では、メロディリフアレンジなどのテーマごとに、計38曲の元ネタ明かしているとしている。2枚ベストアルバム記録的大ヒット受けて朝日新聞特集された際にも、「洋楽パクリというのはよく言われていること」と紹介されていた。 音楽ライター夏至明および別冊宝島編集部が「B'zファン以外からはどうみられているか」を調査した結果によると、ロック音楽通じている層からは「パクリ・ネタが露骨すぎ」、「ビーイングという出自から来る商業主義匂いへの嫌悪」と見られているとしている。 また、大滝詠一奥田民生など他のアーティストなら「リスペクト」や「オマージュ」として好意的に解釈されるのに、なぜB'zだけが叩かれるのか、という点について、様々な分析がされており、元ネタへの愛情知識の蓄積量、元ネタ商品の「タネ」としかみなしていない創作姿勢の差であるという意見元ネタであるハードロック対す評価そのままパクリの質として評価されているという意見、「パクリ」という行為から読み取れる思想がないという意見B'zのメーンリスナー層と元ネタであるハードロック共有されないことで、「共犯関係」を築けないためであるという意見などがある。 この問題についての作曲者である松本発言として、夏至明は以下のインタビュー引用している。 松本 「よくいるでしょ。この曲のここはツェッペリンだな、とかいう人。それをまるですごいことでも発見したようにいう人、いるじゃない(笑)僕らそういう次元はやってないんだよね。あくまでも楽しんでやっていることだから」 - 「遊び心があるわけですよね」 松本 「たとえば、B'zの曲の中にスモーク・オン・ザ・ウォーター」のフレーズ入れちゃおうか、とかね」 - 「でも、必ず“あれパクリだぜ”とかいうヤツがいるでしょ(笑)松本 「いるよ(笑)ピントがずれてるよね。ロック好きなヤツバンドやって、そうならない方が不思議だよ。遊ぶ側のセンスだし、聞く人のセンス問題だと思うけど」 夏至明はこの問題について、B'zだけの問題ではなく西洋ロックを範とするJ-POP構造的に内包されているものであるとし、1999年の『音楽誌書かないJポップ批評3』にて、B'zを「全肯定」する論陣張った。ただし2007年には、この「全肯定」が「永遠の翼」にみられるような保守回帰傾向荷担してしまったかもしれない、という反省後悔をしている。

※この「パクリ問題」の解説は、「B'z」の解説の一部です。
「パクリ問題」を含む「B'z」の記事については、「B'z」の概要を参照ください。


パクリ問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/24 00:08 UTC 版)

香港における日本カバー曲」の記事における「パクリ問題」の解説

香港ではカバー曲広く聴衆受け入れたが、日本ではパクリとして批判されカバー曲他人創作盗用同じよう扱われているのだ。 日本早くも版権関心持ち始め創作への純正要求きっかけだと考えられる福沢諭吉19世紀末西洋から版権概念導入した。ほぼ同時外国国際版法を勉強していた水野錬太郎1899年起草した著作権法日本版権意識上げた1930年代にてプラーゲ旋風により大日本音楽著作権協会設立した長い間版権争議外来音楽強く意識された。和製外来分別根強くなっていた。 1980年代台頭したNeo-nationalism)により、カバー曲をはじめ、純日本製以外の曲は区別され批判された。単なる法律問題ではないと明らかにした。カバー曲ライセンス有無問わず、すべてパクリ盗用として見られていたのだ。洋楽メロディーを使うのは外国文化、特に米国帝国主義受け入れることと見られていた。日本の経済高度成長と共に敗戦以来アメリカ依頼し続けた反発し自主性主張している時期だと思われる。そのため、音楽日本オリジナリティ要求されていた。 一方香港ではオリジナリティ重視しないわけではなく日本と違う見解持っているだけなのだ。広東エリア古来から広東オペラ芸術形式存在していた。広東オペラ演劇歌唱部分が交替演出する歌劇である。創作自由度高く外来素材積極採用している。上海時代曲、洋楽からクラシックまで、メロディー広東オペラ広く使われていたのだ。既存メロディーに新詞を加えることは「完全」な創作だと認められている。 メロディー歌詞全て新しいこそがオリジナル、という西洋概念に対して中国では詞曲との新発想が重視する傾向がある。原作特徴、もしく歴史意義活用するのも創作一種だと認められている。つまり、中国オリジナリティ重視しないわけではなく西洋と別視点をとるだけである。既にある曲を利用し新たな形に与えるのも創作であるというわけだ。

※この「パクリ問題」の解説は、「香港における日本カバー曲」の解説の一部です。
「パクリ問題」を含む「香港における日本カバー曲」の記事については、「香港における日本カバー曲」の概要を参照ください。

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