ケイに近い人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 04:56 UTC 版)
浅井ケイ(あさい ケイ) 声 - 石川界人、山村響(少年) 本作の主人公。芦原橋高校1年生の少年。奉仕クラブに属している。一人暮らしだが管理局に監視されており、自由はない。 作中では間違われるという理由でカタカナ表記だった下の名前の正式な表記は『恵』。 能力は「記憶保持」で、見聞きしたことを完全に思い出すというだけのものだが、強度が高いため春埼の「リセット」によって巻き戻された分の記憶を思い出すことができる。 能力の恩恵に限らず、頭の回転も早く、知略を巡らすことに長け、中学2年のときにはとある目的のために管理局に対して反乱を企て、あと一歩のところまで追い詰めたが、失敗に終わった。 中学時代は悪人のように振舞っており、教師に最も嫌われている優等生として有名だった。以前、「リセット」を行ったために、一人の少女を失っている。 生まれは咲良田ではなく、小学生のときに咲良田を訪れた際に不可思議なこの町に魅せられ、また、「記憶保持」という能力を得たために咲良田の外に出ても記憶が保持されるため、管理局から目をつけられ、そのまま街に留まることになる。その際、咲良田の外において彼の存在した記録・記憶を管理局によって完全に消されることとなった。 幼い頃から他者が求めている答えをすぐに理解でき、その通りに行動していたが、そのことが逆に両親(母 声 - よのひかり)との溝を深めてしまった。それでも両親は自分を愛そうと努力をしたが、自分は能力者の存在する街に留まり、結果、両親を捨てる決意をした。 3歳ぐらいの妹、浅井恵(あさいめぐみ 声 - 金子彩花)がいる。 春埼美空(はるき みそら) 声 - 花澤香菜 本作のヒロイン。芦原橋高校1年生の少女。ケイと同じく管理局に監視されており、奉仕クラブに属している。 能力は、擬似的に世界を最大3日分巻き戻す「リセット」。 やや癖のある髪の少女で、ケイの言うことは基本的に何でも従う。 ケイとは同じ中学出身で、当初は髪が長く、ほとんど無表情だった。ケイに従い、ともに管理局に反乱したことがある。 中学でケイに会うまでは感情というものをほとんど忘れていたが、その本質は極めて善である。 相麻菫(そうま すみれ) 声 - 悠木碧 「野良猫のような」とケイが形容する少女。ケイとは中学のときの同級生。いつも屋上にいて、遠回しな比喩を交えた話をしていた。 中学時代のケイが「リセット」をしたことで未来が変わり、本来死ぬはずではなかった菫は死んでしまった。ケイは彼女を生き返らせるために管理局に反乱したが、結局、彼女を生き返らせることができる能力は存在しなかった。 隠していたが彼女も能力者であり、能力は「未来視」。対象となる人物と会話することで発動する。中学生の時にケイと春埼を引き合わせた張本人。自分の望む未来のために能力で視た通りに従って行動していた。ほとんどの者が理解していないケイや春埼の本質を理解している。また、ケイをとても愛おしく思っていた。 三巻にて、写真からの出現という形で、復活してからは何かと暗躍する描写が多くなった。 村瀬陽香(むらせ ようか) 声 - 牧野由依 ケイと春埼に「死んだ猫を生き返らせてほしい」と依頼する。芦原橋高校の生徒で、ケイたちの1つ年上。不登校ではあるが、成績はよく、能力も高いが要領が悪い。 能力は、自分の身体の任意の部位と効果対象を指定し、そこに触れた対象を消すことができる。強度は高く、「リセット」などの他の能力を打ち消すことができる。しかし、概念や人の意識に作用する能力など、そもそも触れることができないものは消すことができない。 死んだ兄を生き返らせてくれなかった管理局を敵視し、倒すために「マクガフィン」を手に入れようとするが、ケイに敗北する。その際に人体に対して能力を行使することに強い拒否感を覚えるようになり、それ以後人体に対する能力の発動ができなくなった。 現在は、管理局を倒すことを諦め、ケイに協力している。 中野智樹(なかの ともき) 声 - 江口拓也 ケイたちのクラスメイト。能力は、時間と場所を越えて特定の人物に声(正確には智樹が聞いている音)を届ける能力で、強度が高く、「リセット」後も効力が残る。 ケイは中学まで彼の家で暮らしていた。また、ケイの本質を理解している数少ない人物。 野ノ尾盛夏(ののお せいか) 声 - 三澤紗千香 高校1年生の少女。癖のない長い黒髪をしている。ケイたちとは違う学校に通っている。 能力は、睡眠や瞑想状態など頭を空にすることで猫と意識を共有することができるというもの。この能力によって咲良田中の猫の動向を把握することができる。 皆実未来(みなみ みらい) 声 - 山田悠希 ケイたちのクラスメイト。明るい少女で、U研(未確認研究会)に所属している。 能力は、幽霊になるというもので、これにより無意識に死を望んでいた。 津島信太郎(つしま しんたろう) 声 - 上田燿司 芦原橋高校の教師。管理局の人間でもある。ケイたち奉仕クラブを管理している。「マクガフィン」を持っていたが、何者かに盗まれる。 岡絵里(おか えり) 声 - 相坂優歌 ケイの後輩で、中学3年生。旧姓・藤川。パンク系の服装で、赤いカラーコンタクトをしており、悪そうな笑い方をする。 能力は「記憶操作」で、5秒以上目を合わせることによって発動する。改竄された記憶は他者から本来の記憶を教えられることによって解けるが、能力の使い方など、自分だけの感覚的なものはこの方法で解除することはできない。また、一人の人間に複数の記憶操作はできず、記憶操作をかけた状態の人間にもう一度記憶操作をすると、最初の記憶操作は解ける。「記憶保持」の能力を持つケイに使った場合、「記憶操作された記憶」自体をケイ自身で思い出してしまうため、効力は無いに等しい。 名家の生まれとして、厳しい父親に抑圧されて自由に笑うことも外出することもできず育ったが、ケイによって(脅迫による両親の離婚という方法ではあるが)助けられた。そのため、絵里にとっては当時のケイはヒーローであり、喋り方や笑い方などはケイの言うように強くなろうとした結果である。しかし、ケイ自身がその時の解決方法は間違いであったと否定したため、自身の中の「強い」ケイのイメージを守ろうと、現在のケイを「弱くなった」と否定する。彼女の中で、弱さの象徴である「藤川絵里」(ケイに出会う前の何もできなかった自分)を嫌っており、特にケイにこの名前で呼ばれることを嫌がっている。
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