クレイジー・ダイヤモンド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 14:27 UTC 版)
「東方仗助」の記事における「クレイジー・ダイヤモンド」の解説
【破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - D / 持続力 - B / 精密動作性 - B / 成長性 - C】(JOJO A-GO!GO!、JOJOVELLER、Part4テレビアニメ。単行本ではパラメータ無) 人型のスタンドで、デザイン上の特徴としては全身にハートマークがあしらわれており、頚部には数本のパイプのようなものがある。 近距離パワー型で射程距離は短いが、パワーとスピードは承太郎のスタープラチナに匹敵するほどの最高位レベル。スピードや精密動作性に関しては、仗助本人は「スタープラチナには劣る」と評しているものの、スタープラチナと同様に、至近距離で発射された弾丸を指でつまんで止めることができるレベルには達している。また、仗助が「キレた」時はパワー・スピード共に、瞬間的にスタープラチナ(通常時の)を凌ぐ性能を発揮したこともある。 決め技は「ドラララララララア!!」「どららぁああ〜〜」の掛け声と同時に拳撃の連打を相手に叩き込むラッシュ攻撃。自称時速300kmのパンチで、キレた時はさらに速度が増す。スタープラチナのガードですら弾くパワーを持つ反面、精密さに欠けるゆえ、普段は勢い余って殴り殺さないように「加減して的確に急所を外して」殴っているが、仗助がキレた時はそうした手加減がされない。これは、相手が死のうが「どんな形に変形しようが別の物質と融合しようが」関係ないと全力で殴ることに起因する。 固有の特殊能力として、手で触れることで壊れた物体や負傷した生物、果てはスタンドまであらゆる物を元通りに修復する能力を持つ。ただし、あくまでも「壊れたり変化した物を元の形に戻す」能力であるため、内科的な病気の治療や、負傷して流れ出た血液を元の治療した人物へ戻すことはできず、破損した部位が完全に消滅してしまった物体の復元はできない。仗助自身の治療はできず、絶命した生物を蘇生させることも不可能である(遺体の損傷は修復可能)。しかし逆に、「対象がまだ絶命していない」かつ「形状の修復で解決する損傷」であるならば、対象がどんな致命傷を受けたとしても治療可能。 この「修復」する能力は、第4部の最大の敵である吉良吉影のスタンド「キラークイーン」の対象物を完全に破壊する「爆破」の能力とは正反対の能力でもある。吉良は当初、承太郎のスタープラチナこそ自身にとって最大の障害となる存在と考えていたが、実際に対戦してクレイジー・ダイヤモンドが持つ修復能力の応用力の高さを目の当たりにして、「何をするか先の読めないスタンド」と察し、クレイジー・ダイヤモンドこそが「私の“心の平穏”にとって最も恐れるべき存在」と認識を改めた。実際、スタンド戦闘でも相性の良さを見せており、キラークイーンの爆弾によって爆死しつつある人間でも、絶命前ならば既に起爆して体がバラバラになりつつある状態からでも治療できる他、本体から分離して放たれる「第2の爆弾・シアーハートアタック」は康一や承太郎では逃げ回るしかなかったものを、「元に戻す」能力で強制的に本体の所に送り返して無力化してしまうことが可能。 部品がなくなった物は直せないので、虹村億泰のスタンド「ザ・ハンド」の能力で削り取られた物は修復できない。億泰とは性格面での相性がよいが、スタンド能力のコンボには難点がある。 能力が発動すると、残りの他の部分は自動的に引き寄せられるため、ほんのひとかけらでも手元に残っていれば全体の修復が可能である。この引き寄せる(戻ってゆく)力は強力で、大人の身体を簡単に引っ張ることもできるため、攻撃や移動、追跡など様々な手段に応用できる。 「直す」という方向であれば、完成形はある程度仗助の思い通りにできる。仗助が激昂している場合は、歪んだ形に復元されることが多い。また、「直す」応用として調理済みの料理を調理前の食材に戻したり、紙に書かれたインクを紙に定着する前まで戻し、浮かんだ状態のインクを飛ばして移動させる事によって文字を書きかえることもできる。修復能力は、初期は攻撃の際でも仗助の意思と無関係に発動していたが、物語後半では意識的に発動しないこともできるようになっていた。破壊した複数の物体を融合させることも可能で、何人かの敵(総じて卑劣な悪人)を再起不能にしている。 その修復の力から承太郎には「何かを破壊して生きている人類の中で、この世のどんなことよりもやさしい能力」と評されている。 スタンド名の由来は、ピンク・フロイドの楽曲「Shine On You Crazy Diamond」。作中では、仗助のキレやすい一面から承太郎が命名したことになっている。 ゲーム『オールスターバトル』の北米版や、Crunchyrollで配信されている北米版テレビアニメでは、"Shining Diamond"(シャイニング・ダイヤモンド)と改名されている。 作者が語るところでは、形あるものは必ず崩れていくというエントロピーの原理を、覆す能力(ANTI-ENTROPY)とのことであり、スタープラチナの「パワー&スピード・少年漫画の主人公の王道」とは異なる主人公の能力ということ。デザイン面でも、スタンドの色味は黒っぽいスタープラチナとは対照的な色に設定されている。また、ハートマークはPart3終盤で作者が凝っていたデザインのなごりである。Parte5完了時にて、作者はベストスタンド「総合編」1位として挙げており、「意外性を常に秘めながらシンプルに戦える」とコメントしている。
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