オーストリア=ハンガリー帝国海軍とは? わかりやすく解説

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オーストリア=ハンガリー帝国海軍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/01 07:03 UTC 版)

ホルティ・ミクローシュ」の記事における「オーストリア=ハンガリー帝国海軍」の解説

ハンガリー首都ブダペスト南東位置する現在のヤース・ナジクン・ソルノク県ケンデレシュ市の在郷貴族の家に生まれた1886年当時ハンガリー唯一の海港都市だったフィウメ現在のクロアチア領リエカ)市の海軍兵学校教育を受け、オーストリア=ハンガリー帝国海軍に入隊兵曹長1899年から教育艦「アルテミダ」艦長1903年から「ハプスブルク」の水雷士官務め数ヵ月後に「ザンクト・ゲオルク」に異動1907年から帆船「ラクロマ」一等士官異動1908年コンスタンティノープルイスタンブール海軍泊地長に昇進。翌1909年艦隊勤務から離れて皇帝フランツ・ヨーゼフ1世侍従武官拝命した。ホルティ終生フランツ・ヨーゼフ1世敬愛し、度々賛辞を口にしている。 1914年7月28日第一次世界大戦開戦時、アントン・ハウス大将統帥するオーストリア・ハンガリー帝国海軍は、戦艦16隻、巡洋艦12隻、駆逐艦23隻、水雷艇62隻、潜水艦6隻、補助艦艇7隻、汽船商船12隻を擁していた(世界第7番目の海軍力)。開戦直後1914年8月ホルティはフランツ・レイフラー少将麾下アドリア海方面艦隊所属第3戦隊旗艦戦艦ハプスブルク艦長就任する。しかし、僅か4ヶ月後の同年12月には巡洋艦ナヴァラ艦長異動となる。ハウス大将開戦当初より、海軍力温存図りアドリア海各地港湾都市艦船分散させ、頻繁に艦船移動及び人事異動繰り返したフランス主力とする連合国艦隊との直接対決避けたアドリア海逃げ回る』その姿勢を、帝国内の新聞各社大い非難した。しかし当時の状況としては、帝国海軍実力鑑みてこれは正しい判断であり、連合国艦隊との艦隊戦となれば短期間の内に保有艦船大きく損耗し、アドリア海制海権早々に喪失していた可能性が高いと言われている。開戦時帝国海軍人材不足、特に士官不足に陥っており、開戦同時にフィウメ海軍兵学校士官候補生繰り上げして卒業させ、帝国海軍士官として任用した。この様状況当時から広く列強にも知られており、帝国専ら陸軍国であり、海軍沿岸警備程度実力評価されていた。イギリス=フランスイタリア三国連合艦隊は、アドリア海制海権握り帝国中欧内陸封じ込めるべくオトラント海峡封鎖したオトラント海峡封鎖)。帝国海軍寡兵ながら潜水艦巡洋艦による夜戦を度々決行善戦するも、封鎖突破する事が出来なかった。その様戦況の中、1917年5月海上封鎖を破るべく、オトラント攻撃作戦指揮大命ホルティ下った。後のオトラント海峡海戦 (1917年)である。ホルティ軽巡洋艦僅か3隻で構成され主力部隊と、別動隊駆逐艦2隻で連合国艦隊の特殊掃海艇100隻が守るオトラント堰を攻撃無謀とも言える作戦であったが、イタリア海軍駆逐艦ボレア貨物船1隻を早々に撃沈。更に特殊掃海艇14隻を撃沈したオトラント襲撃の報にイタリア海軍のアルフレッド・アクトン提督率い東地中海艦隊オトラント堰へ駆けつけるホルティ艦隊大敗喫し連合国艦隊主力たるイタリア海軍東地中海艦隊事実上壊滅したホルティ旗艦ナヴァラ」が大破しながらも善戦し遂に三ヵ国によるアドリア海海上封鎖を破る。この武勲によりホルティ大佐から少将昇進ハンガリー国内オトラント海戦大勝利沸いたオトラント海峡海戦)。翌1918年帝国海軍提督マクシミリアン・ニェゴヴァンに代わり帝国海軍総司令官就任同年10月アドリア海南下し、ユーゴスラビア・アルバニア沿岸攻略計画したが、作戦の要となる戦艦「セント・イシュトヴァーン」がイタリア海軍水雷艇による雷撃を受け撃沈。この作戦中止された。10月30日中将に昇進11月3日ヴィラ・ジュスティ休戦協定により、艦隊活動停止。尚、この時、敗戦混乱乗じてモンテネグロ城塞都市コトル発生した暴動を、208名の陸戦隊指揮し鎮圧している。 アドリア海主戦域とした地中海中東部で、イギリス・フランス・イタリアの三大海軍国相手に、艦艇数の少な帝国海軍率いて互角に渡り合い大戦間通じて終始軍事的優位保った提督としてホルティ名声ハンガリー国内不動地位得た

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