エピック・ソニー時代とは? わかりやすく解説

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エピック・ソニー時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 16:37 UTC 版)

エレファントカシマシ」の記事における「エピック・ソニー時代」の解説

1988年エピック・ソニーよりシングルデーデ」、アルバムTHE ELEPHANT KASHIMASHI』でデビューロッキング・オン渋谷陽一個人的な感想として、「サザンオールスターズの『勝手にシンドバッド』を聴いた以来衝撃だ」と紙面語っている。また、そのサザンボーカルで後に現在の所属事務所先輩となる桑田佳祐この頃から既に当時エレカシ一定の関心持っていた。 『THE ELEPHANT KASHIMASHI』は主にローリング・ストーンズT・レックスなどの洋楽ロックから、日本のロックバンドであるRCサクセション影響とみられる楽曲並んでおり、中には忌野清志郎そのもの彷彿とさせる様な歌唱披露する曲も登場する歌詞の面ではロック定型文的な反語表現散見されるものの、日常根源的なテーマを見つめ、歌にする姿勢が非常に高いレベル表現されている。宮本インタビューで「今でもファースト・アルバムの曲を作った10代の頃と全く同じ気持ちで歌うことが出来る、それぐらい俺の作る曲はクオリティが高い」と豪語する程である。 本アルバム楽曲は現在でもコンサート頻繁に演奏されるが、近年エレファントカシマシ音楽プロデューサーであり、サポートメンバーとしてステージに立つ蔦谷好位置キーボード演奏により華やかな彩り加えられている。また、曲の性質鑑みればある意味では当然と言えるものの、1960年代イギリスアメリカロックバンドコンサート終わりに必ずチャック・ベリーの曲を演奏した時代の様な雰囲気想起させる観客一体型となる大団円の好ましい印象与えている。これらはバンド長年に渡る継続的な活動獲得され貴重な財産といえるアルバムラストを飾る「花男」での、内に籠ったエネルギー爆発させるような宮本歌唱エレカシ特異なスタイル最初完成であり、オリジナリティーという点で傑出している。また、ライヴ披露される溜め歌唱”はエレカシならではの独特のステージングとしてファン認知されている。この後セカンド・アルバムに繋がる萌芽見られる曲である。 2枚目のアルバムTHE ELEPHANT KASHIMASHI II』は、ファーストアルバムにあった思い切りの良いストレートなロックナンバーは影を潜め内面苦悩吐露するような激情沈鬱な曲で占められアルバムとなった。 しかし、作者である宮本アルバム1曲目収録「優しい川」で描かれたような困窮した生活を強いられた形跡無く歌詞重要な部分である「とどのつまりはすみに追いやられ訳もわからずただ泣き寝入り」というフレーズから、曲の主人公明確な迫害者は存在せず社会システムという曖昧な存在によって迫害されていることを示唆している。また、この歌詞の内容決し他人事ではなく聴き手自身向けられ問題提起だと強く訴えかける意図があるとされる宮本曰く「人を不幸のどん底叩き落としてこそ、はじめて光が見える」ということである。 2曲目収録された「おはよう こんにちは」では、タイトルになった歌詞と共に感情叩き付けるかの如きヘヴィーギターリフ宮本絶叫歌唱聴く者に畏怖の念を抱かせるまた、このアルバムオルタナティヴ・ロックメジャーな存在押し上げたニルヴァーナより先んじていたと評されることもある。 1989年発表3枚目のアルバム浮世の夢』からは歌詞文語入り厭世的な歌が多くなっていった1990年宮本自身青春と語る4枚目のアルバム『生活』を発表白地バンド名とタイトルが黒のゴシック体印字されただけというシンプルなジャケット収録曲は7曲と少ないながら長尺の曲が多く占めなかには10分を超えるものがある。現代詩的な文体歌詞特徴である。 1991年1月4日、初の日本武道館公演日本武道館3000席」を開催1992年2月24日26日28日29日には吉祥寺バウスシアターにて5デイズ・ライヴを敢行4月宮本の生活の変化反映された5目のアルバムエレファントカシマシ5』を発表。しかし、ディレクターメンバー1枚目のアルバム同様の勢い求め宮本対し激しいロックチューンを要求。それに対し宮本答え出したアルバム1993年発表、6目のアルバム奴隷天国』。だがこれらの作品は、バンドの高い熱量音楽性とは裏腹に、ほとんど売れなかった。 売上不振契約危うくなる反面多くリスナー自分たちの音楽届けたいという思い強まりバンド士気高まっていった1994年近藤等則Dr. kyOn(ボガンボス)らゲスト・ミュージシャン迎えオーケストラオーバーダビングなどを取り入れた7目のアルバム東京の空』を発表バンド初となるプロモーション・ビデオ制作するなど宣伝活動力を入れたが、これを最後にエピック・ソニーから契約打ち切られる。その後しばらく存続し所属事務所「双啓舎」も、レコード会社数社から新たな契約打診があった矢先解散となる。 この時期ライブにおけるスタイルは、客を座らせ、SEはなしという非常に簡素かつ異質なスタイルであり、客電をつけたままライブが行われたことすらあった。当時グッズとしてはしりあがり寿イラストによる歌詞集『エレファントカシマシの詩』や手ぬぐいシャツなどが有名である。 エピック時代バンド名は、正しくは「エレファント カシマシ」と間に半角スペースを入れる

※この「エピック・ソニー時代」の解説は、「エレファントカシマシ」の解説の一部です。
「エピック・ソニー時代」を含む「エレファントカシマシ」の記事については、「エレファントカシマシ」の概要を参照ください。

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