アースムーバー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 05:52 UTC 版)
この世界の巨大重機の総称。略称はEM。工事戦士たちが乗り込んで工事を行う。操縦するためには特殊な免許が必要である。WJ版では重機人間の開発以前から一般的な土建重機として存在していたもので、バルも元はドヴォーク製EMを使用していた。UJ版では過酷なユデンの園開発工事に不足する労働力を補うため、ユンボルテクノロジーを応用して開発された新世代の重機とされる。このためロードローラーのような従来型(旧世代)の重機も存在しており、またEMも旧世代の重機形態への変形機構を有する。 G-55 ショベリウスIII世 ゲンバー帝国の最新型EM。工事用としては過剰な性能を持つため、ニッパーは対ユンボル戦仕様ではないかと推測した。両肩が折りたたみ式のショベルになっており、脚部がキャタピラ状になっていないのが特徴である。 D-17 4CS ビッガム WJ版最終回にて登場したドヴォーク最大級のEM。かつてはドヴォーク重機士団長チュー・ブラインの専用機だったもので、G48000(バルバスター系)二機を葬った記録を持つ機体だったが、ゲンバーの死後ニッパーに与えられ(とは言え時列的にゲンバーの死後地下行動を開始したため潜伏行動に徹するには過ぎた機体ではあるが)ユンボル化したボリングに対して攻撃に用いようとした。 G-63S ショベリウス UJ版におけるショベリウスIII世に相当する機体。全高11m、重量11t、自走速度340km/h、出力は驚きの6300馬力を誇り、選ばれし重機士のみに与えられるといわれる幻の超高性能機。ゲンバー配下の粛正部隊に所属するバルの息子、ショベルが搭乗。装備面も明らかに戦闘型で、両肩から展開するショベルアームの他、両腕の肘にチェーンソーを装備。両脚のクローラーもノコギリ状の武器となっている。 G-350 ガラ 汎用型EM。最も普及しており、仕様変更によってどんな工事にも対応できる万能型。デフォルト装備は右肩にショベルアーム、左手はテツグンテに似た大型クローハンド。ショベルカーに変形する。以下バリエーション。 シルトカスタム 道路工事特化型。両手用の長柄付き整地ローラー「ロッドローラー」を使用するため、左手もノーマルハンドに換装されている。ショベルアーム先端には斫り用オプションを装備。また搭乗者の体格ゆえ操縦席が狭いのか、コクピットはガラスがないオープンタイプ。必殺技はゴッド・プレス・ユー。レキガン・サイシャ戦前に大破させられたが、チュー・ブラインによって応急修理の上、ニッパーに託され後述するデビルペンチの素体となった。 G-350GC ガラガード 要人警護仕様。下半身を覆うコート状の追加装甲が特徴で、シールド、ロッドコーンバーを携行。ボリング配下の女警護官たちがバルの足止めのために搭乗したが、元よりボリングに対する忠誠は無く、戦うまでもなく即座に降参。ショベリウスにより粛正される。 G-550AMC アフロディーテ ボリング専用機。採掘仕様で、右肩にスピンドルボーリングマシンを装備。頭部は搭乗者のアフロヘアーを髣髴とさせる(あるいは誇示するため?)大型バブルキャノピーを採用。他にも脚を覆う追加装甲など、相当なカスタマイズが加わっている。左肩の形状、機体に装着された備品類など、WJ版冒頭でボリングが搭乗していたEMに似ている。粛正に現れたショベリウスに一矢報いるも、圧倒的な性能差の前に破れる。 G-530DS ズリ トラックに変形する。スピードに優れているが、サポート工事目的の仕様のため、パワーはさほどない。以下バリエーション。 デストリ サイシャ専用カスタム。カラーリングは青。舗装工事仕様で、背部には常温液化したアスファルトのタンクを装備し、右腕のノズルから噴射する「デストリビュータ」を装備。ユンボルの能力を十分使いこなせていないバルのショベルアームを「アスファルトスプラッシュ」で固めて動きを封じた。 G-460TS ボタ ブルドーザーに変形する。パワーに特化している分スピードに欠けている。人型形態、ブルドーザー形態とも前面に大型のオプションを装着・運用する仕様となっている。以下バリエーション。 トレンチャー レキガン専用カスタム。カラーリングは赤。溝掘削工事仕様で、機体名と同じ、巨大なチェーンソーあるいは歯つきのキャタピラのような大型掘削工具「トレンチャー」を装備。掘削量毎分600トンに及ぶパワーからくり出す必殺技「霙酒」でバルのショベルアームを破壊した。 デビルペンチ 元々シルトに支給されていたガラと、本人いわく前々からこんなこともあろうかと作っておいたというカスタムパーツにより一日で組み上げられた、ニッパー・トーラス専用ガラ。軽量の割に高出力のエンジンを搭載し、本来の装甲は極力排除、防塵用にFRP製の装甲を最低限必要な部分に取り付けるなど、細部に至るまで軽量化が施されており、驚異的なスピードを誇る。ニッパーの持つゴーグルに取り付けられている送信機で、簡単な作業ならリモートで行える。 ワイアとバルの一戦の際にワイアが放ったパイプがキャビンに突き刺さり、壊れた部分を修理するために近くの町をうろついていたところをショベルの操るショベリウスに発見され破壊された。 主要工具「バスターペンチ」 形状気力合金の精製過程で出る副産物「超合金X」より削り出された刃を持つ大型のラジオペンチ。形状気力合金よりもちょっとだけ固く、同合金を切断することも可能。デビルペンチ本体左腕の工具入れにニッパー状の替刃とペンチ状の替刃を備えている。 バルバスター(GEM G480004A4B ヤマ) ボリング専用機にして居城でもある超巨大重機。モデルはマイニングショベル(鉱山採掘用の超大型ケーブル式ローディングショベル)。WJ版ではドヴォーク王国を壊滅させバルの命を一度奪った因縁の敵。UJ版にも登場するが、若干デザインが異なり、ゲンバー配下で格別の働きをした者にのみ与えられる特別仕様機とされる。「バルバスター(バルを破るもの)」の命名はボリング自身によるもの。全高108m、総重量2万t。機体前部の一掘り4000tの巨大ジョーバケットの他、岩盤層も一撃で貫く四基の重力制御ビッグアームを装備。超ド級の巨体ながら重力制御によりすばやく動く。変形機構はない模様。 YS-72S ダイクーガ Dr.ユカが好きだったアニメを元にデザインされたEM最新機。人間の頭脳を移植した人型オーガをベースに改造された機体であり、元の人間の名を取ってバルクロウスペシャルと名付けられた。胸部装甲の内側には生物の顔がある。サビートルを用いた遠隔操作も可能。全高約10m、重量約25t。全長14mのバスタードリルを装備。
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