珈琲屋の人々
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『珈琲屋の人々』(こうひいやのひとびと)は、池永陽による日本の連作短編小説集シリーズ。2006年より『小説推理』(双葉社)に掲載、2009年より双葉社から刊行されている。既刊3巻。殺人の前科を持つ宗田 行介(そうだ こうすけ)がマスターを務める東京・下町の商店街の喫茶店「珈琲屋」を訪れる人々を主人公に、心に傷を抱えた人々が語るさまざまなドラマを描く、連作短編の構成を取っている。
- ^ a b “プレミアムドラマ『珈琲屋の人々』制作開始のお知らせ”. NHKドラマ. ドラマトピックス. 日本放送協会 (2013年12月5日). 2020年4月17日閲覧。
- ^ a b ““魅力ある俳優”高橋克典、心癒す喫茶店マスター演じる”. SANSPO.COM (産経デジタル). (2014年1月17日) 2020年4月17日閲覧。
- ^ a b “特集 あの人のとっておきセレクション 高橋克典さん”. NHKアーカイブス. 2015年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月26日閲覧。
- ^ “再放送情報「珈琲屋の人々」”. NHKドラマ. ドラマトピックス. 日本放送協会 (2020年4月17日). 2020年4月17日閲覧。
- 1 珈琲屋の人々とは
- 2 珈琲屋の人々の概要
- 3 シリーズ一覧
- 4 テレビドラマ
- 5 脚注
ちっぽけな恋
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特等席 山下(とくとうせき) 覇気がなく表情の乏しい、無口で気弱な中年男。商店街で「山下生花店」を営んでいたが、つぶれた。木綿子の姿を堪能できる、「伊呂波」の特等席を占拠している。 木綿子(ゆうこ) おでん屋「伊呂波」の店主。冬子に負けず劣らず美人。遠縁でもある先代の老店主・文江の時は閑古鳥が鳴いていたが、文江がリウマチの悪化で退いた現在は盛況である。 左手の夢 茂造(しげぞう) 元時計職人。精密機械に強いがゆえに、鍵開けも得意で、錠前破りや金庫破りを繰り返し、刑務所を出たり入ったりを続けていた。刑務所内でも自身の器用な左手を「黄金の左手」と吹聴し、いじめられていたところを助けてくれたのが行介で、出所後に『珈琲屋』を訪れる。妻・君代に迷惑をかけ通しであることで心が痛んでいる。昔の窃盗仲間から仕事を頼まれ、迷っていることを言い出せずにいるうちに行介から寄木細工の小箱を開けて欲しいと頼まれる。 大人の言い分 早川 理世子(はやかわ りよこ) 『珈琲屋』近くのアパートの住人。夫・良久のDVが原因で離婚し、息子・勇樹と2人暮らし。昼は弁当屋に、夜は週3回ほどコンビニのパートをしている。良久からの養育費が離婚からわずか3ヵ月で滞り始めた頃から、自身も勇樹に手を上げるようになる。良久に談判するために行介に協力してもらう。 良久(よしひさ) 理世子の元夫。長距離トラックの運転手。些細ないざこざで同僚に重傷を負わせ、勤めていた運送会社を解雇され、その鬱憤を晴らすがごとく、幼い息子に暴力を振るうようになり、やがてその矛先は息子をかばう妻へと向かい、離婚に至った。 ちっぽけな恋 杉原 千明(すぎはら ちあき) 冬子の家の裏手の住人。中学2年生。父親が愛人を作って両親が離婚し、姉も既に嫁いでいるため、母親と2人暮らし。芳樹の家庭の事情を知った母親から、付き合いをやめるよう言われ、納得できず冬子に相談する。 工藤 芳樹(くどう よしき) 千明と同じ学校の生徒。千明が落としたハンカチを拾ったのがきっかけで親しくなる。父親の浮気が原因で両親は離婚し、母親が出て行き、父親と2人暮らし。 くずれた豆腐 寺西 邦子(てらにし くにこ) 寺西豆腐店の店主の妻。55歳。嫁いで30年以上になるが、常連客に気になる人ができ、自由時間が少ないことや手荒れがひどいことに嫌気がさし始め、店をやめてしまいたいと思うようになる。 寺西 勇三(てらにし ゆうぞう) 寺西豆腐店の店主。邦子の夫。64歳。 下野 透(しもの とおる) 寺西豆腐店の名物・おからコロッケをよく買いに来る男性。55歳。 はみだし純情 塚本 圭次(つかもと けいじ) 私立高校3年生。人見知りが激しく、世間話が苦手。学業成績はいわゆる落ちこぼれであるが、ボクシング部ではハードパンチャーとして見込まれていた。1年前に、恐喝されていた下級生を助ける際に相手に重傷を負わせたことが原因で強制退部させられ、素行に問題が出始める。父・精一と母・千津子との3人暮らしだが、息子の素行に不安がある両親とはギスギスした関係が続いている。佳子を襲っていたヤクザの男たちから、金を要求される。 阪口 佳子(さかぐち よしこ) 路地に連れ込まれ、暴行されそうになっていたところを圭次に助けられた女子高生。有名進学校の生徒。 指定席 佐川 克也(さがわ てつや) 木綿子の元夫。リストラの原因を木綿子に責任転嫁し、やがて暴力を振るうようになる。度重なる暴力に暴力に死の危険を感じた木綿子に、就寝中に腕を刺された。
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