『サムライダー'88』の登場人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/29 10:14 UTC 版)
「サムライダー」の記事における「『サムライダー'88』の登場人物」の解説
サムライダー 主人公的存在(物語の象徴的存在、狂言回しあるいはデウス・エクス・マキナ)。 武者兜を模したヘルメットと鎧風のプロテクターを付けたバトルスーツを身にまとい、日本刀を武器にする謎のライダー。GSX1100Sカタナを駆り、警察や暴走族を相手に暴れ回るが、その正体や目的、行動原理は謎に包まれている。誰が呼ぶともなく付いた渾名が「サムライダー」。「サムライ+ライダー」をもじって名付けられた通称だが、自身が名乗る事は一度もない。 マサオ / 森昌雄 本編における主人公(基本的にマサオの視点で物語は展開する)。 北陵高校に通うバイク好きの高校生。愛車はヤマハ・FZR250。36回ローンで買ったばかりの愛車を、突如現れた「鎧兜の謎のライダー」(サムライダー)に破壊され復讐を誓う。 謎の転校生・沢村をライバル視するも実力の違いからほとんど相手にされず、サムライダーに対する行動も空回りが多い。対抗意識が嵩じてサムライダー風バトルスーツを自作したり、単に名前で張り合うだけのチーム「サムライダース」を結成したりする。ヘルメット軍団の乗り捨てたカワサキ・エリミネーターを入手し、ターボチャージャーを搭載したマシンでサムライダーに挑む。 サムライダーズの結成により調子に乗り、ヘルメット軍団および津血乃呼と抗争状態に入る。高校を舞台にした大乱闘の末、本物のサムライダーの登場により、敵対する2チームが壊滅状態に陥って事態は収束するが、納得のいかないマサオは、1人でサムライダーにバトルを挑み、結果的には敗北する。 北陵高校での乱闘事件がマスコミに取り上げられて問題化し、学生生活においても致命的な立場に立たされるが、最終的に学校の経営者が変わり、別の高校となる事で難を逃れた。他方、サムライダーズのリーダー「少年M」として報道されてしまったため、各地のバイカーにカリスマ的存在と認知されるという予想外の事態に発展。「少年M」に会う為に北陵高校に押し寄せたバイク集団に、「サムライダーズの創設者にして偉大なるリーダー」「永遠の反逆児」とその名を轟かせた(紹介の激文は沢村による)。 山口 北陵高校の生徒。マサオの友人で中学時代からの同級生。ホンダ・レブル(並列2気筒250ccのアメリカンバイク)に乗る小柄な少年。ヘルメットはアメフト用の物を使用。自称「血の止まらない体質(ベルナール・スリエ症候群など)」だが、実際には出血しても止まっており事実ではない様子。マサオの起こす騒動に巻き込まれ、桜田とともに済し崩し的に「サムライダーズ」に参加する。 桜田 北陵高校の生徒。マサオの友人。ヤマハ・チャンプ(50ccスクーター)に乗る大柄な少年。ヘルメットは野球用の物を使用。山口と同様に「サムライダーズ」に参加する。 沢村哲郎 北陵高校にやってきた転校生。サムライダーの正体。学業は優秀で運動神経に優れ、ケンカも強く女に手が早い。愛車はGSX1100Sカタナ。 目尻に傷がある事からサムライダーの正体と看破したマサオと転校初日から乱闘になり、以来ライバル視されるが、まったく相手にならないどころか事ある毎におちょくって遊んでいる。「沢村=サムライダー」説も、実際の所言い掛かりに近く、マサオ以外にサムライダーを間近で見た者がいないため、物語の終盤で正体が明かされるまでに賛同するものは皆無であった。もっとも、普段からカタナに乗り、学校に日本刀を差した状態で駐車した事もあり、同一人物説も噂としては存在する。 BIKING ヤマハ・VMAXに乗る武装ライダーでサムライダーの天敵。角付きのヘルメットにガスマスク、プロテクター付きのバトルスーツに毛皮のマントをまとった姿で、大型のバトルアックスを武器に、道路標識(「止まれ」の標識)を盾に使う。ちなみに「BIKING」という名称は、「VIKING=ヴァイキング(北欧の海賊)」と「バイク+キング=キング・オブ・バイク」と意味を掛け合わせており、更に「bike+ing=バイクする」という意味合いも持たせたトリプルミーニングであると当人は主張する。読みは普通に「バイキング」であり、バトルスーツの背中に「BIKING」とエンブレムがある。 沢村のライバルであり、お互いに問答無用の死闘を繰り広げる間柄。前回の決闘で沢村の左眼の傷と引き換えに全治2ヶ月の重傷を負い、その事件が沢村が転校する原因となった。宿敵・沢村を追って北海道に辿り着き、早朝の峠道で再戦を挑む。 サムライダーズ(グループ) マサオがサムライダーに対抗して結成したチーム。当初はマサオ・山口・桜田の3人だけだったが、度重なる暴走族の襲撃とサムライダーの参戦により、北陵高校の学生を中心にメンバーが増殖する。サムライダーの起こす事件とそのブームに便乗してビジネス展開を目論むバイクショップ「パイレーツ」が、サムライダーの「レプリカ・バトルスーツ」を製作した事から一気に波に乗り、高校生を中心とした一大勢力を形成するに至る。ちなみにレプリカのバトルスーツ一式の価格は約10万円であり、参加者に分割払いで販売していた(マサオたち3人はモニターという事で無料提供)。 ヘルメット軍団(グループ) 全員が特徴的な図柄のフルフェイス・ヘルメットを着用するチームで、構成メンバーは約20人。チェーンソーを武器にしたり、一般人をも襲撃したりするなど凶悪な面が目立つ無法なバイカー集団。人目を避けて悪事を重ねている為か認知度は低く、「ヘルメット軍団」との呼称もあくまで他者からの通称である。 津血乃呼(グループ) 古典的暴走族風のチーム。「つちのこ」と読む。札幌市内最大の勢力であり、地元の不良界では絶対的とも言える権威をもつ存在。 パイレーツ(バイクショップ) 表向きは普通の自転車屋「サイクルショップぱいれーつ」に偽装しているが、地下に秘密工場を擁する違法な改造専門店。津血乃呼のメンバー御用達でもある他、密かにパトカーの改造にも携わっている。眼帯の父親とスキンヘッドの長男、そばかす美人の長女・美雪の家族3人で経営されている。 各方面の改造を請け負う他、サムライダー活躍のブームに乗ってレプリカのバトルスーツを製作・販売するなど、なかなか商魂たくましい。マサオの乗るエリミネーター750(試作版はスーパーチャージャー仕様、完成版はターボチャージャー仕様)を製作した。他にも、骸骨風の外装をつけたロッカーズ風バイクや同様のオフローダー、バトルホッパー風な外装のオフローダー、オートジャイロとチョッパーバイクを合体させた「ジャイロチョッパー」を製作・所有するなど多彩なラインナップを擁する。
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