GSX1100Sカタナ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 21:59 UTC 版)
「スズキ・カタナ」の記事における「GSX1100Sカタナ」の解説
1982年2月に国内向けのGSX750S1が発売された。 エンジンはGSX750E用をそのまま流用した空冷直列4気筒DOHC、ボアφ67.0mm×ストローク53.0mmで747cc、圧縮比9.4、ミクニ製BS32×4キャブレターで、69PS/8,500rpm、6.2kg-m/7,000rpm。 車体は全長2,250mm、全幅810mm、全高1,105mm、ホイールベース1,515mm。乾燥重量222.5kg。 当時の車両保安基準により極端な身体ポジションを有するとされた車両は型式認定を受けられなかったため、認可を取るための苦肉の策としてGSX1100Sのデザインとは異なる、バーが妙に高くグリップの位置が後方になるアップハンドルを装着して市販され、「耕耘機」と揶揄された。さらに、スクリーンも当初装備されず、輸出仕様車にはあった“刀”ステッカーは「凶器を連想させる」として貼られず、前面風防・ライト下のスポイラーも付けられておらず、車名に「カタナ」の文字も入れられなかった。特にハンドルについては、ほとんどの所有者が輸出仕様の1100cc用のハンドル部品を取り寄せて交換したが、当時はこの改造が違法改造とみなされ警察もこの改造を集中的に取り締まることが多く、この当時の取締りは「カタナ狩り」と呼ばれていた。カウリングは未だ認可されず、当初は「ヘッドライトケース」という名称であった。 フレームは形状こそGSX1100Sと同じだがパイプ肉厚は1.0mmになっている。またエンジン右下中央のマウント位置がGSX1100Sに比べやや後方にずれ、クランクケースとクラッチの間に位置することから750ccエンジンである旨判別できる。 タイヤは前:3.25-19/後:4.00-18。 スクリーンが認可されたのを受け1982年11月からスクリーンを装着し、これをGSX750SSとして区別する者もいる。 S2との合計で約17,600台が登録された。 750でも1100同様に ウインカー、ディマ、パッシング一体式スイッチを採用している。
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