弾頭
弾頭
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ミサイルの弾頭は容量や重量が限られるため、核兵器・化学兵器をはじめとする大量破壊兵器を搭載することが検討される。特に長距離弾道弾については大気圏外から落下してくるものであり、速い降下速度による空力加熱のため、弾頭は高温となる。このため、生物兵器や化学兵器を搭載しようとすれば、これらが無力化しないような工夫が必要となる。高い成層圏より落下してくる弾頭は再突入体と呼ばれ、その形状は空気による減速が適度で、落下方向がぶれずに安定するよう円錐型をしていて、空力加熱による高熱から内部を守るために耐熱層を備える。
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弾頭
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RK-3には、RK-3K(РК-3К)とRK-3OF(РК-3ОФ)の2種類の弾頭が用意されている。 RK-3K - タンデムHEAT弾で、爆発反応装甲+均質圧延装甲550mmの貫徹力を有する。 RK-3OF - 榴弾で、歩兵や軽装甲車両などに対する攻撃力を有する。
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弾頭
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弾頭は誘導装置の直後に置かれる事が多く、ミサイルが目標を破壊するために必要な装置である。英語ではウォーヘッド(英: warhead)と呼ぶ。 通常弾頭 核兵器や生物兵器、化学兵器以外の弾頭であり、弾頭部の重量は携帯ミサイルの数キログラムから対艦ミサイルの数百キログラムまでの幅がある。ミサイルは飛翔するために軽量であることが要求され、多くの爆弾と比べれば弾殻は薄く、肉厚高抗張力合金鋼やチタン合金で作られているものが多い。榴弾弾頭:高性能火薬を主体とした弾頭である。通常型榴弾弾頭は均質な弾殻に高性能火薬が詰められ、起爆のタイミングの違いによって内爆型と外爆型とがある。調整破片型(英: pre-formed fragment)榴弾弾頭は弾殻に規則的な割れ目があるか、多数の鋼鉄球や鋼鉄片、タングステン・ペレットが配置されており、加害効果を高めている。 集束型弾頭:多数のフレシェット(英: flechette)と呼ばれる三角帽子状の矢となる鋼鉄棒が収められており、爆発によって無駄なく計画された方向へと飛び、軟目標を加害する。ヘリコプターや兵員への攻撃に使用される。 ロッド型弾頭:弾頭内に多数の金属ロッドが収められており、隣り合うロッド間の連接の有無によって連続ロッド型と不連続ロッド型がある。連続ロッド型では弾頭が爆発するとロッド同士が空中でいくつかの大きな輪を作る。不連続ロッド型ではロッド同士がバラバラで放たれる。共に航空機やミサイルの撃墜を目的に使用される。 指向性爆薬弾頭:単純な炸裂弾ではなく、爆薬の爆発エネルギーによって前方や下方といった1方向にだけ高速で金属を打ち出す仕組みを持つ。成形炸薬弾頭ではモンロー/ノイマン効果により、直近にある口径の6-8倍の厚さの均質圧延鋼板を打ち抜く。前後に2つの成形炸薬弾を並べたタンデム型もある。対戦車ミサイルの弾頭で使用される。自己鍛造破片(英: self forming fragment)弾頭では高速 (2,000-3,000m/s) の金属塊を打ち出しミズネ・シャルダン効果(英: Misne-Schardin effect)によって、口径の1,000倍の距離までの1倍の均質圧延鋼板を打ち抜く。上面装甲を狙うトップアタック式(オーバーフライ式)の対戦車ミサイルの弾頭で使用さる。また、榴弾弾頭に近い構成で、爆薬に複数の起爆点を持たせて爆発のエネルギーと破片を特定方向に集中させるタイプの指向性爆薬弾頭もある。 ディスペンサー:クラスター爆弾のように対人、対戦車、対滑走路用の子弾子(サブミュニション、小型爆弾)を内部に多数抱えて目標上空でこれらを散布するための運搬容器であるディスペンサーを弾頭として持つものがある。これらによって目標周辺を広範囲に制圧することができる。短距離地対地ミサイルや巡航ミサイルに搭載されている。MLRSやATACMSの対戦車子弾子BATには誘導装置が組み込まれており、小型の誘導爆弾となっている。炭素繊維のフィラメント・ボビンを無数に詰めたディスペンサー弾頭は電力設備の配線をショートさせる。 核弾頭 核弾頭は数キロトンの威力を持つ原子爆弾から戦略兵器の熱核爆弾(水爆など)の数メガトンまでの幅があり、多弾頭やデコイ、機動バスなどの多様なバリエーションがある。 生物/化学兵器弾頭 生物兵器や化学兵器を搭載した弾頭。いずれも国際条約によって使用が禁止されている。 無弾頭 直撃によって目標を破壊する THAADミサイルのような運動エネルギー迎撃体(英: kinetic kill vehicle)と呼ばれるミサイルは爆発するような弾頭を備えていない。ただし、パトリオットPAC-3ミサイルのように直撃によって目標を破壊する形式でも破片散布型弾頭を備えているものもある。
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「S-75 (ミサイル)」の記事における「弾頭」の解説
弾頭には、195kgの高性能炸薬が詰めてあるが、これがもたらす危害半径は20m以下である。後には危害半径を増大させるため、弾頭に15ktの核を選択的に搭載できるようになったタイプもある。
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「69式ロケットランチャー」の記事における「弾頭」の解説
69式の弾頭にはいろいろな形状と種類が存在するが、構造と形状は基本的にRPG-7のそれと同一である。 名前種類重量直径有効射程貫徹能力(RHA換算)対人危害半径備考69式 成形炸薬弾 2.2kg 85mm 300m 110mm(65°) 69-I式 150mm(65°) 69-II式 2.9kg 94mm 200m 180mm(65°) 69-III式 2.3kg 290m 84式 1.8kg 85mm 350m 84-I式 多目的成形炸薬弾 2.7kg 92mm 1,800m 150mm(60°) 20m 対人/対戦車兼用弾頭 84-II式 焼夷榴弾 2.7kg 76mm 1,500m 対人焼夷爆発弾(HEI) 対人弾頭 15m 炸裂時に、900個の鉄球と3,000個の焼夷剤ペレットをばらまく。 69-IF式 榴弾 2.1kg 75mm 1,500m 69式75mm空中爆発弾 対人弾頭 15-20m 地面に着弾後、バウンドして高さ2mで起爆し、800個の鉄球をばらまく。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/02 23:04 UTC 版)
オリジナルのCRV7の弾頭は、U.S. M151 HEPD弾で、これは、単純な着発式の10ポンド (4.5 kg)弾頭であるが、アメリカの2.75インチロケット弾と同じように、CRV7は、M156発煙弾やM257/278照明弾(フレア)も装備できる。また、ブリストルは独自のWTU-5001/B訓練弾を発表した。これは、ナイロンの覆いの中に、端が平らな8ポンド (3.6 kg)の軟鋼の棒を入れたものである。後に、これとよく似ているが硬化鋼の棒を使った派生型WTU-5001A/Bを発表した。これらの訓練弾は、訓練のためにM151と同じ弾道になっており、カナダ軍によって兵器の開発や導入の際に広く使われている。 ブリストルはこれに続いて、鉄筋コンクリート製の建物、特に掩体壕(バンカー)に対して用いるように特に設計されたSAPHEI/HEISAP弾頭である、16ポンド (7.3 kg)のWDU-50001/B対バンカー弾を開発した。これは、その重い鋼鉄の殻によってハンガーの壁を貫通し、その後75gの焼夷弾頭が発火する。この弾頭は、地面を13フィート (4.0 m)、コンクリートを3フィート (91 cm)、鋼鉄を1インチ (2.5 cm)、連続して貫通できる。 CRV7の運動エネルギーは極めて高く、試験した者たちは、訓練弾(8インチのソリッドな鋼鉄の棒の貫徹体をとりつけたもの)が、訓練用の標的として使われていた旧式なセンチュリオン戦車を貫通できることを知って驚いた。この結果、訓練弾頭の鋼鉄の棒をタングステンの棒に置き換えた対戦車用の弾頭が開発された。この新しい対戦車用の弾頭は、ロシアのT-72主力戦車の装甲を、いかなる角度でも貫通できた。この効果に関する、さらなる研究の結果、WDU-5002/B FAT(Flechette Anti-Tank:対戦車用フレシェット)弾頭が開発された。これは、タングステンで強化された鋼鉄のフレシェット 5本でできており、10,000フィート (3,000 m)の距離からT-72の側面または上面の装甲を貫通できた。これは、中または軽装甲の車両に対しても有効であることが判明した。さらに開発は進められ、WDU-500X/B多用途フレシェットが開発された。これは、対人、対軽装甲、対非装甲車両、および対ヘリコプター用で、80本のタングステンのフレシェットを放出し、1.5インチ (3.8 cm)の圧延装甲を貫通できる。 ブリストルはまた、"Raufoss Ammunisjonsfabrikker"のRA-79を転売した。これは、輸送部隊を攻撃するために設計されたセミ・アーマー・ピアシング弾頭である。 CRV-7 MPSM(Multi-Purpose Sub Munition)は、クラスター爆弾に分類され、一発のロケット弾にM73子弾頭が5発入っている。CRV-7 MPSMがクラスター弾に関する条約に含まれるかどうかについては意見が分かれていた。イギリスは、この協定の解釈に基づいて、CRV-7 MPSMの最後の一発を2009年7月に破棄した。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/04 00:24 UTC 版)
「RPOロケットランチャー」の記事における「弾頭」の解説
RPO シリーズには以下の3種類が用意されており、用途を表す最後のアルファベットで区別する。 RPO-A(РПО-А) - サーモバリック爆薬 RPO-Z(РПО-З) - 焼夷弾(ロケット弾式火炎放射器) RPO-D(РПО-Д) - 煙幕弾 これらの弾頭は、主にトーチカや家屋などの構築物や、それに立てこもる敵兵への攻撃を念頭に置いたものであり、RPG シリーズのそれとは違って対戦車用の成形炸薬弾は一切用意されていない。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 08:07 UTC 版)
魚雷の弾頭には各国で魚雷用に開発された爆薬が搭載されていた。魚雷や爆雷は、水中爆発で発生するバブルパルスによって目標を破壊する。このため、空気中で使用する爆薬とは成分が異なるものが使用されている。信管についても、触発信管のほか、遅延信管、対水上艦向けについては磁気信管(直撃によらず艦船の直下で起爆し、竜骨・船底を破壊する)を使用しているものもある。磁気信管は「艦底起爆魚雷」として、太平洋戦争中の日本海軍でも開発され、一部の潜水艦で実戦に使用された。 イギリス トーペックス アメリカ HBX爆薬 PBXN-103 PBXN-111 日本 九七式爆薬 ドイツ SW18: TNT 50%, HMD 24%, アルミ粉 15% SW36S: TNT 67%, HMD 8%, アルミ粉 25% SW39: TNT 45%, HMD 5%, 硝酸アンモニウム 30%, アルミ粉 20% SW39a: TNT 50%, HMD 10%, 硝酸アンモニウム 5%, アルミ粉 35%
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 00:12 UTC 版)
RPG-29の弾頭には、PG-29VとTBG-29Vの2種類が製造されている。 PG-29Vは対戦車用の弾頭で、メインの弾頭の前部に爆発反応装甲(ERA)を排除するための小型弾頭が取り付けられている。TBG-29Vは対人用の弾頭で、サーモバリック爆薬を充填している。 PG-29V 弾頭:タンデムHEAT弾 直径:64mm+105mm RHA貫徹能力:ERA+600mm、750mm(ERA無し) TBG-29V 弾頭:サーモバリック 直径:105mm 対人危害半径:10m PG-29Vと同様に直径105mmのタンデムHEAT弾を使用する弾薬として、RPG-7とRPG-27用のPG-7VR、RPG-32用のPG-32Vが制式採用されている。この3種類は装甲貫徹力もほぼPG-29Vと同一である。 また、TBG-29と同じ口径105mmのサーモバリック弾頭であるRShG-1(RPG-27の派生形)とRPG-7用のTBG-7V、RPG-32用のTBG-32Vが存在するが、これら4種の弾頭の構造と威力もほぼ同一であると思われる。
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弾頭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 00:05 UTC 版)
弾薬は、弾頭(断面図のI、以下同じ)とロケットモーター(II)、発射器から撃ち出すための装薬(17)、安定翼(15)で構成される。弾頭とロケットモーターは一体化されており、装薬は折り畳まれた安定翼の周囲を取り囲むように配置されている。装薬・安定翼(III)前端と弾頭・ロケットモーターユニット後端にはそれぞれねじが切られており、両者は分離して運搬されるが、装填前にねじ込んで固定する。結合された弾薬を発射器へ装填する際には、発射用雷管(14)と発射器側の撃発機構との位置を合わせるために、ロケットモーター噴射ブロック(9)の後ろにある小突起を発射器先端の切り欠きに合わせる必要がある。 先端には、圧電素子(1)を用いた信管(8)が装着されており、目標に激突した圧力で発生した電気信号が弾頭の構造体から伝導子(7)へと伝わり、信管を起爆させる。このため先端部が激突しないと起爆しないという特性がある。金網やスラットアーマーなどに命中するとかなりの確率で不発になることが知られており、対策として用いられている。 弾頭本体直後の周囲にはロケットモーター燃焼ガスの噴射口(10)が配置されており、推進薬(12)の燃焼ガスは弾頭の斜め後ろ方向へ放射状に噴射される。弾頭の周囲後方の大型の安定翼は砲身から射出された直後に風圧で開いて弾頭の直進を助け、さらに後方の小型安定翼(18)は弾頭に飛翔を安定させるためのゆったりした回転を与える。後端には曳光剤(19)が設けられ、発射以降に燃焼して光を放ち、射手に飛翔する弾頭の軌跡を示す。 弾頭本体に誘導装置は無く、飛翔する弾頭が横風を受けると風上へ向かって舵を切る特性があるため、移動目標に命中させるには熟練を要する。引き金を引くと、クルップ式無反動砲の原理により、撃ち出された弾頭は秒速115メートルの速度に加速、10メートルの距離で固体ロケットに点火し、500メートルの距離まで最大秒速295メートルに加速し、その後は慣性によって飛翔する。 最大射程は4.5秒の時限信管により決定され、一般的には約920メートル(900ないし1,100メートルの誤差範囲)の距離を飛翔すると自爆する。ヘリコプターのような目標に対して直撃せずとも損傷を与えるために、時限信管を短く設定して発射することもできる。製品によっては時限信管を持たず、その場合には発射後に命中しないとそのまま落下して不発弾と化すおそれがある。 確実な命中を求めるためには可能な限り近距離で射撃することが重要である。熟練した射手なら150メートル以上、条件次第では300メートルの距離で命中させることができる。アフガニスタンの兵士は80メートル以内に接近して射撃することで確実に標的を撃破した。ただし、この距離は敵側から見ればどんな武器も最大限に活用でき、また、随伴する歩兵部隊も存在するため、必中距離から射撃できる事は稀であり、命中精度に関していえば非常に低い。 なお、多くの場合には前述した後方噴射(バックブラスト)が砂塵を巻き上げて敵に発見される危険性が増す。また、地面に当たった熱風や砂利が射手の足に吹きつけ、怪我を負う危険もある。そのため、とくに仰角を取った射撃を行う際には、あらかじめ地面に後方噴射を逃がすための穴を掘り、さらにそこへ折り取って来た樹木などを覆せるなどしてこの危険性を低減させる工夫がなされる事もある。 弾頭には2種類用意されており、非装甲車両や人員といった軟目標には通常の榴弾を使用し、装甲車両やトーチカには成形炸薬弾(対戦車榴弾)を使用して破壊する。後者は弾頭の仕様や使用条件にもよるが、厚さ30センチメートルないし60センチメートルの均質圧延鋼装甲を貫通し得る。 また、それ以外にも照明弾やスモーク弾、非致死性化学弾、焼夷弾といった様々な特殊弾頭が用意されている。ロシアや旧ワルシャワ条約機構所属の国家、さらに、中国ではサーモバリック(熱圧)弾頭も開発されている。サーモバリック弾頭とは、トンネルや家屋に有効な爆発時の圧力で攻撃する弾頭である。 近年では一般的になった、爆発反応装甲(ERA)を一回の攻撃で貫通するために、成形炸薬弾を前後に2個搭載したタンデム弾頭も開発されており、中でもロシア製のPG-7VR弾頭は、その威力の高さを実戦で証明している。 PG-7VL 対戦車榴弾 PG-7VR タンデム対戦車榴弾 OG-7V 破片榴弾 TBG-7V サーモバリック弾
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