化学兵器とは? わかりやすく解説

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かがく‐へいき〔クワガク‐〕【化学兵器】

読み方:かがくへいき

毒ガスなど、化学薬品使用して作られる兵器総称


化学兵器(Chemical Weapons : CW)


【化学兵器】(かがくへいき)

Chemical weapon.
人体悪影響を及ぼす液体気体などの化学物質使用した兵器
短時間広範囲汚染し多数人間殺傷することが可能。
最初に使われたのは第一次世界大戦時であり、ドイツ軍ベルギーのイペールでマスタードガス散布した(イペールで使用されたことから、イペリットガスとも言われる)。
近年では日本の地下鉄サリン事件記憶に新しい

主な種類

関連化学兵器禁止条約 大量破壊兵器 G剤 731部隊


化学兵器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/15 05:44 UTC 版)

化学兵器(かがくへいき、英語: chemical weapon)とは、毒ガスなどの毒性化学物質により、人や植物に対して被害を与えるため使われる兵器のこと[1]化学兵器禁止条約では、毒性化学物質の前駆物質や、それを放出する弾薬・装置も含むものとしている[1]


  1. ^ a b c 生物兵器・化学兵器とは”. 外務省ホームページ. 2023年3月9日閲覧。
  2. ^ 「赤剤及び緑剤については、生命活動に対する化学作用により、人または動物に対し一時的に機能を著しく害する状態を引き起こし得ることから、条約上の毒性化学物質、すなわち化学兵器に該当するということで、私ども、これを判定いたしております。」(第168回国会 外務委員会 第3号 西政府参考人答弁
  3. ^ a b c d e 遺棄化学兵器の安全な廃棄技術に向けて 日本学術会議 平成13年7月23日
  4. ^ 加藤健二郎『いまこそ知りたい自衛隊のしくみ』 日本実業出版社、2004年 ISBN 4534036957
  5. ^ a b 生物・化学兵器への公衆衛生対策 WHOガイダンス”. 世界保健機関 (2004年). 2020年10月10日閲覧。
  6. ^ 小林、69頁。
  7. ^ a b 小林、74頁。
  8. ^ a b c d e f Eric Croddy, "China's Role in the Chemical and Biological Disarmament Regimes", The Nonproliferation Review, Spring 2002, p. 17.
  9. ^ a b ニコラス 2011, pp. 50–51.
  10. ^ 春山明哲「霧社事件と毒ガス作戦 (台湾)」、『世界戦争犯罪事典』、文藝春秋、2002年8月10日、ISBN 4-16-358560-5、64頁。
  11. ^ 戦時歩兵教育の参考 - 国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. 2019年6月30日閲覧。
  12. ^ a b 毒ガス部隊、公式記録 日中戦争中の使用報告、初の確認”. 毎日新聞. 2019年7月8日閲覧。
  13. ^ 旧陸軍毒ガス詳報、確認 中国北部で使用部隊が記録”. 東京新聞 TOKYO Web. 2019年7月8日閲覧。
  14. ^ a b c d e Eric Croddy, "China's Role in the Chemical and Biological Disarmament Regimes", The Nonproliferation Review, Spring 2002, p. 18.
  15. ^ イラン・イラク戦争開戦から40年、生存者が語る毒ガス攻撃の恐怖”. AFP (2020年9月23日). 2020年9月27日閲覧。
  16. ^ 原文:Declaration on the Use of Projectiles the Object of Which is the Diffusion of Asphyxiating or Deleterious Gases; July 29, 1899
  17. ^ ロシアが化学兵器全廃 未履行の米を批判 日本経済新聞 2017年9月28日(共同通信による配信記事)
  18. ^ 海軍技術研究所の碑 平塚市[リンク切れ]
  19. ^ 国内における旧日本軍の老朽化化学兵器廃棄問題の現状 - 外務省、2004年4月作成。
  20. ^ 神栖市HP[リンク切れ]



化学兵器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 00:21 UTC 版)

オウム真理教の兵器」の記事における「化学兵器」の解説

サリン 池田大作サリン襲撃未遂事件滝本太郎弁護士サリン襲撃事件1993年)、松本サリン事件1994年)や地下鉄サリン事件1995年)で使われ毒ガスで、1993年8月土谷正実製造成功するサリン70t製造目指しサリンプラント建設試みた教団内の隠語魔法使いサリーからとられた「魔法」「魔法使い」「サッチャン」「サリーちゃん」「サリー」「魔法使いサリー」または「妖術」「S」「チャチャ」。麻原は、サリン原爆違って建造物が残るため「省エネ原爆」だと説明していた。 VX 1994年9月土谷製造成功、主に教団敵対する人物殺害使われた。松本サリン事件サリン有名になったことによる代替物としての意味もあった。教団内の隠語土谷命名した神通力」。井上嘉浩によると「ツァンダリー」という隠語もあった。麻原VX使用することを「ひっかける」と表現していた。 青酸ガス 1994年土谷青酸ガス製造成功した。後に警察の捜査かく乱のために、青酸ガス原料であるシアン化ナトリウム使って新宿駅青酸ガス事件起こすことになったホスゲン 1990年秋より研究開始した。ホスゲンプラント計画もあった。しかし同年国土法事件熊本県警強制捜査が入るとの情報得たため、製造装置解体し中断した捜査した熊本県警は、まさか毒ガス製造装置があるとは思わず発覚することはなかった。その後1994年新実智光らが坂本弁護士一家殺害事件オウム追及していたジャーナリスト江川紹子宅に散布し江川全治2週間傷害与えた江川紹子ホスゲン襲撃事件)。 イペリットガス 1994年頃にイペリットガス製造成功した隠語は「おでん」だったとの説があるが藤永孝三が「おでんはない」と否定している。外部漏れ出て信者火傷を負わせたことから、「スパイ仕業ということになり、疑われ男性信者殺害された(オウム真理教男性現役信者リンチ殺人事件)。 ソマン 1994年3月土谷ソマン製造成功したサリンのほうがコスト若干安いので量産されなかった。

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化学兵器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/17 22:43 UTC 版)

中華民国の大量破壊兵器」の記事における「化学兵器」の解説

台湾は、少量サリン所有している可能性がある。台湾政府は、これは防衛研究目的でのみ所有しており、大規模な致死性の化学兵器を開発する計画はないと言明している。

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化学兵器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/19 06:21 UTC 版)

「BA-23」の記事における「化学兵器」の解説

主に毒ガス散布メインとし、800リットルガスタンク内蔵し、U字型の噴射口が備え付けられ予定だったとされる。 このシステムCOP-18呼ばれるもので、これは後続のKS-18でも使用されている。

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化学兵器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 14:38 UTC 版)

有機ヒ素化合物」の記事における「化学兵器」の解説

特にAs-Cl結合を持つ有機ヒ素化合物は、特に第一次世界大戦中化学兵器として用いられていた。ルイサイトジフェニルクロロアルシンフェニルジクロロアルシン等がある。

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化学兵器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/22 07:43 UTC 版)

イスラエルの大量破壊兵器」の記事における「化学兵器」の解説

イスラエルは、化学兵器禁止条約調印しているが、批准発効)はしていないイスラエル生物学研究所(Israel Institute for Biological Research、IIBR)において、化学兵器の開発研究が行われたとの疑惑がある。また、1992年エル・アル航空1862便墜落事故では、サリン原料となるメチルホスホン酸ジメチル190リットル墜落現場から発見された。しかし、イスラエル側はこれらの物質毒物ではなく防毒フィルター試験のために使われるのである主張した。それに加えて、この物質輸送何ら秘密ではなく国際協定に従って積荷目録記載されていたとも主張した。この積荷は、アメリカ合衆国商務省許可の下で、アメリカ化学工場からIIBRに輸送される途中であったという。 アメリカ合衆国議会技術評価局は、1993年大量破壊兵器拡散に関するレポート発表した。そのレポートによると、イスラエル非公式に兵器として使用可能な量の化学兵器を所持しているとされている。アメリカエネルギー庁長であったビル・リチャードソンは、1998年に「イスラエル長年、化学兵器と生物兵器両方製造しているのは疑いえない。それらの物質所持しているのも疑いようがない」と語っている。

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化学兵器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/22 23:20 UTC 版)

ミャンマー連邦の大量破壊兵器」の記事における「化学兵器」の解説

最初にミャンマーが化学兵器を保有している可能性公にされたのは、1991年合衆国海軍情報部部長トーマス・ブルックス少将合衆国議会対し行なった証言で、ミャンマーは「化学兵器をおそらく保有している国」のリスト載っていると証言した2005年ベルギーフォトジャーナリスト「ティエリー・ファリス」は2名のミャンマー軍脱走兵からの取材で、彼らが軍にいた期間に聞いた話では「砲兵らは化学兵器砲弾扱っていたため特別な防護措置とっていた」と報じたまた、脱走兵らは、砲兵マスク手袋装着し弾薬発射したのを見た証言した。 同じ年に別に世界キリスト教連帯(Christian Solidarity Worldwide)の医師による「化学兵器による負傷一致する反政府カレンニー軍負傷兵治療したとする報告がある。この世界キリスト教連帯による報告対しミャンマー政府化学兵器の使用否定したミャンマー1993年に、化学兵器禁止条約署名をしたが、未だ批准をしていない

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化学兵器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 07:56 UTC 版)

中華人民共和国の大量破壊兵器」の記事における「化学兵器」の解説

中国1993年1月13日化学兵器禁止条約署名した化学兵器禁止条約1997年4月25日批准された。化学兵器禁止機関 (OPCW)に提出された公式宣言において、中国政府過去少量の化学兵器を保有していたが、条約の批准以前に化学兵器を破棄したことを申告している。また、中国は、マスタードガスルイサイト2種類化学物質生産可能な化学製品製造施設は2か所だけであった申告している 。 中国冷戦時代1970年代においてアルバニア対し化学兵器を供給し少量備蓄行なっていたことが判明している。

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