安樂死とは? わかりやすく解説

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あんらく‐し【安楽死】

読み方:あんらくし

回復見込みがなく苦痛激し病人が、本人意志のもと、延命拒んだ死期早める処置受けたりして死ぬこと。また、その死。ユータナジーオイタナジー。→積極的安楽死消極的安楽死


あんらくし 【安楽死】

「助かる見込みがない病人苦痛から解放する目的で、その死期早める処置をとること。また、その死。安死術」(『大辞林』)、「病者苦痛から解放して安楽に死なせること」(平凡社大百科事典』)などの説明を見るが、これが宗教かかわってくることは、平凡社が『世界宗教事典』に『大百科事典』のそれを、そのまま再録していることでもわかる。安楽死という語については小学館日本百科事典』に「ギリシア・エジプト・アラビア・中国などから出たことば」としている。英語のeuthanasiaは〈良き死〉を意味するラテン語由来するという。しかし、道徳上・刑法いろいろと問題もあるので、ことは難しい。宮川俊行氏はカトリック立場から「周囲の者は人格尊厳ふさわしく神の祝福満ちた臨終のために可能な限り助け与えなければならない」と説き(『キリスト教と安楽死問題』)、明子氏は仏教立場から「仏教教えの一側面からみた場合尊厳死肯定して積極的安楽死容認しているようには思われないといっているが(『仏教尊厳死・安楽死』)、共に示唆に富む。→ 尊厳死

安楽死

【仮名】あんらくし
原文euthanasia

安らかな死あるいは苦痛のない死、または治癒望めない疾患苦痛を伴う疾患苦し個人本人要望に従って人為的に死なせること。「mercy killing慈悲殺)」とも呼ばれる

安楽死

作者和久峻三

収載図書暗黒山林
出版社勁文社
刊行年月1995.2
シリーズ名ケイブンシャ文庫


安楽死

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/02 10:08 UTC 版)

安楽死(あんらくし、英語: euthanasia)とは、または動物に苦痛を与えずにに至らせることである。一般的に、終末期患者に対する医療上の処遇を意味して表現される。


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安楽死

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/03 21:30 UTC 版)

「ペントバルビタール」の記事における「安楽死」の解説

安楽死ほう助団体であるディグニタスをはじめ、スイスオランダでは安楽死の方法にペントバルビタールを使用している。

※この「安楽死」の解説は、「ペントバルビタール」の解説の一部です。
「安楽死」を含む「ペントバルビタール」の記事については、「ペントバルビタール」の概要を参照ください。


安楽死

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/14 02:21 UTC 版)

ジブカイン」の記事における「安楽死」の解説

ジブカイン獣医学分野でも用い場合有る1つである。ジブカインは高い毒性持った1つとして知られ、その毒性利用してウマウシを安楽死させるために用い場合有る

※この「安楽死」の解説は、「ジブカイン」の解説の一部です。
「安楽死」を含む「ジブカイン」の記事については、「ジブカイン」の概要を参照ください。

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安楽死

出典:『Wiktionary』 (2018/12/19 12:38 UTC 版)

名詞

あんらくし

  1. 疾病苦痛に耐え切れずに、それから逃れるため、本人意思により積極的死にいたらせること。一般的には医療的行為により行う。

類義語

関連語

翻訳


「安楽死」の例文・使い方・用例・文例

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