THE PHANTOM PAIN
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 02:18 UTC 版)
「メタルギアソリッドV」の記事における「THE PHANTOM PAIN」の解説
1984年3月11日。ビッグ・ボスは、対立するもビッグ・ボスの死を望まない、ゼロ少佐の計らいによってキプロスの英軍病院に運ばれていた。ゼロ少佐は、ビッグボスの安全のため、グラウンド・ゼロズで、スネークと同乗していたメディック(エイハブ)を影武者として身代わりにする計画を進めており、追体験によりメディック自身をビッグ・ボスだと思わせることに成功した。 病室で目を覚ましたメディックは、自分が昏睡状態のまま9年間も眠り続けていたことと左腕の喪失、整形手術が施されていたことを知らされる。彼が目覚めて一週間後、謎の女性が現れ、自分にエイハブと名乗るよう指示した医師と看護婦を殺害した後、彼の暗殺も試みる。覚醒したばかりでほとんど動くことが出来ない彼を救ったのは、顔に包帯を巻いたイシュメールと名乗る謎の男だった。イシュメールの的確な指導と行動の下に病院からの脱出を図るが、病院は先述の女性の他に燃える男とそれを操る第三の子供と呼ばれる神出鬼没の少年、そしてXOFの襲撃を受けていた。包囲網をくぐり抜け、救急車で病院から脱出したエイハブとイシュメールであったが、武装したヘリのミサイル攻撃を受け、車は横転する。 しばらく気を失っていたエイハブだったが、目を覚ますとイシュメールの姿は消えており、救急車の外に出た途端、武装ヘリに捕捉される。しかし、炎に包まれた鯨がヘリを飲み込むと、直後にペガサスやユニコーンにも似た燃える馬に乗った燃える男が再び現れる。 燃える男から逃れるエイハブを救ったのは、かつてヴァーチャスミッションおよびスネークイーター作戦を通して知り合い、ソ連のKGBに潜入していた三重スパイ(トリプルクロス)・オセロットだった。激しい追跡劇の末、エイハブとオセロットは燃える男を振り切る。 オセロットの口から、ミラーがアフガニスタンでソ連軍に拘束されていることが語られる。捕鯨船でキプロスから紅海を渡り、パキスタンに上陸した二人は陸路でアフガニスタンに到着。オセロットはミラーが監禁されている村の付近まで案内すると、エイハブに単身で救助に向かわせた。覚醒したスネークの救出をオセロットに依頼していたミラーは、ソ連軍に捕まった自分を単独で救出させることで、彼に伝説を取り戻させようとしていたのだ。 ミラーを救出し伝説の復活を世界に示すべく、エイハブはパニッシュド“ヴェノム”スネークとしてただ一人広大なアフガンの地へと単身潜入を開始する。ソ連軍の警備を掻い潜り、ミラーを発見したスネークだが、ミラーは視力、右腕、左足を失い変わり果てた姿になっていた。そんなミラーを担ぎ上げ、脱出を図るスネークを、髑髏部隊(スカルズ)と呼ばれる異形の者達で構成された部隊が襲う。スカルズの魔の手から何とか逃れた彼らは、新たに創設したマザーベースに降り立った。ミラーはこの9年間で国境なき軍隊に代わる傭兵組織として立ち上げたダイアモンド・ドッグズをスネークに託し、世界中の汚れ仕事を引き受けてビジネスを拡大し、かつて集めていた力を取り戻そうとする。 彼らの目的はただ1つ。9年前の国境なき軍隊を壊滅させ、自分達の全てを奪っていった組織・サイファーへの復讐だった。
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THE PHANTOM PAIN
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「リボルバー・オセロット」の記事における「THE PHANTOM PAIN」の解説
『メタルギアソリッドV ファントムペイン』(2015年発売) 1984年。ビッグ・ボスが9年間の昏睡に陥っている間に彼の相棒であるカズヒラ・ミラーが立ち上げていた組織、ダイヤモンド・ドッグズ(DD)に合流する。そして覚醒したビッグ・ボスを世界の目から逸らすためにゼロの要請を受け、同じく昏睡状態に陥っていたメディック(衛生兵)をビッグ・ボスのファントム(影武者)に仕立て上げる。そして彼をキプロスのデケリアにある病院から連れ出し、アフガンで捕らわれたミラー救出の任務を与えたのちにDDのマザーベースへ帰還する。その後はダブルシンク(二重思考)の自己暗示によって一旦本物のビッグボスのことを忘れ、ヴェノムが本物だと思い込んだ上で行動する。 現在もGRU所属の身の為に表立った現場活動が出来ないが、マザーベースからの指揮とスタッフ育成ならびに士気の保持に協力する。戦術教官としてスタッフを鍛えると同時に、ビッグ・ボスの参謀としても活躍する。今作では冷静かつ合理的な判断を下す描写が多く、復讐の念から強硬手段に訴えがちなミラーのストッパー役となっている。また、スパイとしてDDに参加しているわけではないので上記のダブルシンク以外に演技や自己暗示を行っておらず、そのため他の作品で見られるような芝居がかった大仰な言動が見られない。 今作ではビッグ・ボスやかつての同士だったゼロに対しては敬語で話していることが判明(ボスのファントムであるヴェノム・スネークには他作品でスネークに対するものと同じ口調で話す)。すでにビッグ・ボスからザ・ボスの息子であるとはっきりと知られており、日本語版においては会話の中で一度だけ「ジュニア(ザ・ボスの息子)」と呼ばれているテープが一つだけ存在する。
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THE PHANTOM PAIN
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「ザ・ボス」の記事における「THE PHANTOM PAIN」の解説
『メタルギアソリッドV ファントムペイン』(2015年発売) 1984年。ピースウォーカー事件において水没して機能を停止させたAIポッドだが、ストレンジラブによってニカラグア湖から回収されていた。完全な故障を免れていたようで、のちにダイヤモンド・ドッグズに回収される。本作でヴェノム・スネークがポッドに近寄ると「貴方じゃないわね」と話す。ヒューイやカズはこの挙動に関して「もはや壊れたただの機械だ」という旨の言葉をスネークに述べていたがこれは伏線であり、この言葉の真の意味は終盤で明らかになる。
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