ゲーマーズ
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![]() ゲーマーズ本店(2008年9月16日) | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
![]() 〒170-0013 東京都豊島区東池袋1丁目20番2号 池袋ホワイトハウスビル7階 |
本店所在地 |
〒173-0021 東京都板橋区弥生町77番3号 |
設立 | 2008年(平成20年)1月25日 |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 1011401013159 |
事業内容 | ゲームソフト・CD・DVD・コミック・トレーディングカード・フィギュア・グッズ等の小売事業、「ゲーマーズ」各店の店舗運営事業、「ゲーマーズ」各店の商品仕入管理事業 |
代表者 | 代表取締役社長 若林茂樹 |
資本金 | 5,000万円 |
売上高 | 65億円(2011年実績) |
従業員数 | 60名 |
主要株主 | 株式会社アニメイト |
外部リンク | https://www.gamers.co.jp/ |
特記事項:2021年10月31日までの情報 |
ゲーマーズは、株式会社アニメイトの子会社である株式会社カードラボが運営するキャラクターグッズを中心としたフィギュアおよびそれら関連商品のホビーショップ。かつては株式会社ゲーマーズによる運営だった。
概要
1996年に株式会社ブロッコリーの小売店舗として東京・池袋に第1号店を開店。現在は秋葉原の本店をはじめ、東京都区部・政令指定都市を中心に16店舗を展開している。
元々はブロッコリーの中核事業として位置づけられていたが、急激な店舗網の拡大による費用負担、度重なる人気の読み違いによる不良在庫の増加などで年々赤字がかさむようになり、数度に渡り外部による資本参加が行われた。
最終的には2008年1月にブロッコリーがライバル関係にあった株式会社アニメイトと資本・業務提携を締結し、新店舗の共同出店や既存店運営の相互協力、新商品の共同開発、物流システムの効率化を進めていくこととなった。
この業務提携の背景には、両社が旗艦店を置く秋葉原や池袋などにアニメ・コミック関連商品を扱う他社店が続々進出して競争が激化したこと、また男性向け商品に強みを持つブロッコリーと女性向け商品に強みを持つアニメイトが提携することで、顧客層の相互補完ができるという狙いがあった。
2008年、合弁会社として、株式会社アニブロを設立し、ゲーマーズの店舗は経営はブロッコリーのままアニブロが運営することとなり、一部店舗を除き順次店舗のブランド名を「アニブロゲーマーズ」に転換していった。
その後ブロッコリーの経営はコンテンツビジネスが主軸となり、一方で小売事業が経営の足かせとなっていた。また、将来の成長性も見込めないことから、2011年3月に小売事業からの撤退を発表し、2011年6月に「ゲーマーズ」全店舗及びアニブロの全保有株式をアニメイトに譲渡した。その後、ブロッコリーはアニメイトとの提携を活かし、女性向けの企画も行うようになり、それらグッズをアニブロを通じて全国のアニメイトにて販売を始めている。
2014年にアニブロが株式会社ゲーマーズに商号変更、店舗ブランド名も「ゲーマーズ」に戻された。
2021年11月1日付で運営会社が株式会社ゲーマーズから、カードゲームショップを運営している株式会社カードラボに移管された[1]。同日以降の株式会社ゲーマーズの扱いは不明[2]。
マスコットキャラクターは1998年制定の「デ・ジ・キャラット」。ブロッコリーが小売事業から離れた2011年以降も、キャラクターとしての著作権はブロッコリーが保持しつつ、店舗およびネット通販、Xの店舗アカウント用アイコンにおいてキャラクターのイラストが用いられている。
沿革
- 1994年3月 - 株式会社ブロッコリー設立。
- 1996年7月 - ゲーマーズ1号店を東京・池袋に開店。
- 1999年11月 - 東京・秋葉原中央通り沿いにゲーマーズ本店を開店。
- 2003年4月 - ゲーマーズ本店を秋葉原中央通りから 秋葉原駅前に移転。
- 2008年1月 - ブロッコリー、株式会社アニメイトと業務・資本提携を締結、アニメイトが主要株主になると共に、合弁会社「株式会社アニブロ」を設立、新ブランドでの店舗の共同展開や商品開発・システムの効率化を行うと発表。
- 2008年3月 - アニブロゲーマーズ一号店を池袋に開店。
- 2008年4月 - 秋葉原本店を「AKIHABARAゲーマーズ」として改名、本店としての位置付けは変わらず。
- 2008年4月 - アニブロゲーマーズ二号店を名古屋に開店(旧ゲーマーズ名古屋店)。
- 2008年5月 - アニブロゲーマーズ三号店を町田に開店(旧ゲーマーズ町田店)。
- 2008年5月 - アニブロゲーマーズ四号店をなんばに開店(旧ゲーマーズなんば店)。
- 2008年7月 - AKIHABARAゲーマーズが店舗拡張し、アニブロゲーマーズとしてリニューアルオープン。
- 2008年8月 - ゲーマーズの大半の店舗をアニブロゲーマーズに業態変更すると発表[3]。
- 2011年3月 - ブロッコリー、小売り事業をアニメイトに売却すると発表。
- 2011年6月 - アニメイトがアニブロの株式を全取得するとともに、ゲーマーズ全店舗及び通販サイトを始めとするブロッコリーの小売事業を取得。
- 2014年 - 商号を株式会社ゲーマーズに変更。
- 2021年11月1日 - ゲーマーズの運営事業を株式会社カードラボに移管[1]。
店舗
直営店
都道府県 | 所在地 | 店舗名 | 開店日 | 備考 |
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北海道 | 札幌市 | 札幌店 | 2002年2月16日 | 札幌エスタ9階、ナムコワンダーパーク札幌内に開店(店舗面積:514.80m2)[4]。その後、2007年10月18日に狸小路近隣のパラカパーキング101ビル1階に移転する(店舗面積:509.09m2)[5]も、翌2008年9月20日には丸井今井一条館向かいの第5藤井ビル2階に再移転し(店舗面積:279.66m2)[6]、アニブロゲーマーズに業態を変更。さらに、2015年6月27日には、アニメイトやメロンブックスなどのアニメ専門店が数多く入居する、丸大ビルの5Fに移転[7]。2020年6月27日に丸大ビル地下1Fに移転、2022年12月16日には丸大ビル4Fに移転した。2023年9月から通販で予約した商品の受け取りのみの店舗となった[8]。 |
宮城県 | 仙台市 | 仙台店 | 2001年11月29日[9] | クリスロード内のガレリアビル5階に開店[10]。その後、2007年9月15日に同じくクリスロード内の三経60ビル5階に移転するも、翌2008年7月19日に青葉通りのらしんばん仙台店が入居する中央古久根ビル3階に再移転し[11]、アニブロゲーマーズに業態変更。2015年1月24日に仙台駅西口に位置するEBeanSにアニメイト仙台店やらしんばん仙台店とともに移転[12]。2025年2月21日にリニューアルオープンし、ラブライブ!シリーズの商品を扱う「スクールアイドルスペース」が併設されている。 |
東京都 | 千代田区(秋葉原) | 本店2号館 | 2002年7月23日 | 2002年7月23日に本店2号館を開店。2003年4月7日から「2代目」秋葉原本店に名称変更。2008年7月15日には、これまでの本店(アニメ館)の隣接地に建設されたビルに入居(ゲーム館)[13]。ゲームフロアのみ先行オープンしていたが、2008年7月22日に全館オープンを迎えた[13]。同日から本店としての位置づけはそのまま維持しつつAKIHABARAゲーマーズ本店に名称を変更[13]。店舗リニューアルとともにアニブロゲーマーズに業態変更した。末広町駅前から事実上移転。アニメ館・ゲーム館をあわせた延床面積の合計は2,388m2となり、両館の間は複数階で連結されている。ゲーム館は中央通り沿いに面しており、2003年4月に現在地に移転してから5年ぶりに中央通り沿いに店舗を構えることとなった。しかし、売上が伸び悩んだため2009年9月30日にゲーム館を閉鎖、結局元の規模に縮小している。2007年12月から1階のみ22時まで営業している。ゲーム館が入っていたビルの塔屋には、ゲーマーズ撤退後も長らく「でじこ」をあしらった看板があったが、2015年5月にビルの所有者である宝田無線の看板に差し替えられた。『令和のデ・ジ・キャラット』ではこの現在の本店が舞台とされている。 |
秋葉原本店(2代目) | 2003年4月7日 | |||
AKIHABARAゲーマーズ本店 | 2008年7月22日[13] | |||
渋谷区 | 原宿ゲーマーズ | 2021年5月30日[14] | 開店時より当地を舞台とした『ラブライブ!スーパースター!!』とのオフィシャルタイアップを行っており、同作のグッズには当店にて限定発売・先行発売されるものもあるほか、“看板娘 唐可可”・“看板娘 米女メイ”のグッズも製作されている。 | |
豊島区(池袋) | ゲーマーズ池袋Bookstore | 2023年10月6日 | カードラボ池袋店に併設。書籍・雑誌に特化した店舗。 | |
港区(お台場) | ODAIBAゲーマーズ | 2019年10月2日 | デックス東京ビーチ内に出店。開店時より当地を舞台とした『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』とのオフィシャルタイアップを行っており、看板娘総選挙にて選ばれた優木せつ菜が看板娘となっている。同作のグッズには当店にて限定発売・先行発売されるものもあるほか、“看板娘 優木せつ菜”のグッズも製作されている。 | |
石川県 | 金沢市 | 金沢ゲーマーズ | 2023年4月28日[15] | 石川県では2度目の出店。『「ラブライブ ! 蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」オフィシャルタイアップショップ by ゲーマーズ』として出店し、当初は当地を舞台とした『ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』を中心にラブライブ!シリーズの商品のみを取り扱っていた。開店当初は金沢フォーラス4Fにて4月28日~9月3日までの期間限定の予定であったが、期間を延長[16]し、10月3日より同5Fに移転した[17]。2024年3月1日より、金沢ゲーマーズに名称を変更し、現在はラブライブ!シリーズ以外の商品も扱っている。『蓮ノ空』のグッズには当店にて限定発売・先行発売されるものもあるほか、“看板娘 乙宗梢”のグッズも製作されている。 |
静岡県 | 沼津市 | 沼津店 | 2016年2月27日 | 静岡県では2度目の出店となる。開店時より当地を舞台とした『ラブライブ!サンシャイン!!』とのオフィシャルタイアップを行っており、看板娘総選挙にて選ばれた津島善子が看板娘となっている。通称「ヌーマーズ リトルデーモン店」。同作のグッズには当店にて限定発売・先行発売されるものもあるほか、“看板娘 津島善子”のグッズも製作されている。 |
愛知県 | 名古屋市(大須) | 名古屋店 | 1999年9月25日[18] | 栄にて開業後、2005年4月に大須に移転。2008年4月18日に万松寺ビル1Fに移転し、アニブロゲーマーズに業態変更。 |
京都府 | 京都市 | ゲーマーズラボ アバンティ京都店 |
2022年9月9日[19] | JR京都駅駅前、カードラボアバンティ京都店内に併設。2024年2月から通販で予約した商品の受け取りのみの店舗となった。 |
大阪府 | 大阪市(難波) | なんば店 | 1999年1月30日[20] | 2008年5月にアニブロゲーマーズに業態変更。 |
福岡県 | 福岡市 (博多) | 博多店 | 1999年5月1日[21] | 博多バスターミナル7F。namco博多バスターミナル店に内包。2008年8月にアニブロゲーマーズに業態変更。 |
北九州市 (小倉) | 小倉店 | 2012年4月27日 | あるあるCity3F。 |
このほか、和歌山のアニメ・ゲーム関連商品の専門店であるO-TRAPとも提携関係にある。また、アニメイトのフランチャイズ店舗であった徳島店(井上書房グループ)ではゲーマーズ商品の取り扱いがある。
閉鎖店舗
都道府県 | 所在地 | 店舗名 | 開店日 | 備考 |
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埼玉県 | さいたま市大宮区 | 大宮店 | 2003年3月14日 | 2011年10月15日にアニメイト大宮店コミック館が入居するビルの3階に移転。同ビルの2階にはらしんばんが入居しているほか、隣接するビルにはアニメイト大宮店本館とメロンブックスが入居している。2008年8月にアニブロゲーマーズに業態変更。2024年1月31日閉店。 |
東京都 | 千代田区(秋葉原) | 秋葉原店(初代) | 1997年5月 | 1997年5月に「初代」秋葉原店として開店。ゲーマーズ秋葉原進出第1号店である。ディスクマップのテナントとして1階奥のエレベーター前にて開店した。1997年12月、ディスクマップの倒産により他フロアへ増床。1998年6月に「スクエア店」に名称を変更。その後、併設されたコスパは現在も営業中。秋葉原で初の常設コスプレ喫茶「Piaキャロレストラン(1999年7月22日開店)→カフェ・ド・コスパ(2000年5月名称変更)は、後にコスパに営業が移管・譲渡されメイド喫茶「キュアメイドカフェ」として運営。ブラックゲーマーズ秋葉原店を2000年10月25日から同年11月26日までの期間限定オープン[22]。2001年9月30日閉店。現在は入居していたビルにてタブリエ&コスパグループによって「ジーストア秋葉原店」として運営されている。 |
スクエア店 | 1998年6月 | |||
ブラックゲーマーズ秋葉原店 | 2000年10月25日 | |||
セガゲーマーズ秋葉原店 | 不明 | ハイテクランドセガ秋葉原(後のセガ秋葉原1号店)の5階にあった店舗で、ゲーマーズ秋葉原進出2号店だった。秋葉原での1号店という誤った記事が見られるが、正確には「SEGAゲーマーズ」の「1号店」である。1998年6月閉店。 | ||
秋葉原店(2代目) | 1998年6月20日 | 1998年6月20日に「2代目」秋葉原店として開店。2002年7月23日から本店3号館にリニューアル。2003年4月7日に再び秋葉原店(3代目)になるが、2003年4月22日から秋葉原アウトレット店に名称変更された。2003年9月20日から秋葉原本店別館(ガチャ・美少女館)にリニューアルオープン。現本店の斜向かいの旧ミツウロコビル2階にあった。2005年6月閉店。 | ||
本店3号館 | 2002年7月23日 | |||
秋葉原店(3代目) | 2003年4月7日 | |||
アウトレット店 | 2003年4月22日 | |||
本店別館(ガチャ・美少女館) | 2003年9月20日 | |||
秋葉原本店(初代) | 1999年11月25日 | 1999年11月25日に「初代」秋葉原本店として開店[23]。2002年7月23日から本店1号館になる。末広町駅近くの新東ビルに入居していた。塔屋には「でじこ」をあしらった看板が掲げられ、「でじこビル」の愛称で知られた。駅前の本店2号館開店により秋葉原地区における旗艦店としての役目を終え、後に2号館へ吸収される。2003年4月6日閉店。現在はリバティー。 | ||
本店1号館 | 2002年7月23日 | |||
ぷちげま | 2012年2月11日 | 中央通り沿い(メッセサンオー同人ソフト館跡)に開店。メーカーや作品、作家とのコラボレーションによるグッズ類の販売とカプセルトイコーナーで構成されていた。2013年2月に閉店し、跡地はメロンブックス秋葉原2号店となっている。 | ||
千代田区(水道橋) | 水道橋店[24] | 2000年10月14日[24] | フューチャービー東京を吸収。2001年9月9日閉店。 | |
豊島区(池袋) | 池袋店(初代) | 1996年7月 | 1996年7月に池袋店として開店。2002年7月6日から池袋本店に名称変更、でじこやも併設。出店していたビルの工事・閉鎖のため2006年1月に閉店。建物自体は、一部のテナントが立ち退かなかったため、2011年初頭まで存在していた。 | |
池袋本店 | 2002年7月6日 | |||
でじこや池袋店 | 2002年7月6日 | |||
池袋店(2代目) | 2008年3月 | 2008年3月にアニブロゲーマーズとして再出店[25]。2006年1月に当時の池袋本店が閉店して2年2ヶ月ぶりの池袋再進出となる。 2020年3月下旬に移転のため同年1月31日に閉店し、2月4日より仮店舗で営業していた。 | ||
ゲーマーズ池袋ミクサ | 2020年6月10日 | 2代目池袋店が閉店し、シネマサンシャイン池袋跡地のMixalive TOKYOの4階にある「Store Mixa」へ店舗を移転し2020年6月10日に『「BanG Dream! & D4DJ Store」Supported by GAMERS』としてオープンした。その名の通り、扱っているグッズをBanG Dream!(派生作品であるfrom ARGONAVISも含む)とD4DJに特化していた。後に現店名に変更され、ブシロード商品に特化した店舗となったが、2025年1月13日に閉店。 | ||
渋谷区 | 渋谷店(初代) | 不明 | 109ディスクマップ内。1997年12月ディスクマップ倒産により閉店。 | |
渋谷店(2代目) | 2002年6月28日[26] | 東急百貨店東横店前、でじこやも併設。2003年3月2日閉店。 | ||
でじこや渋谷店 | 2002年6月28日 | |||
新宿店 | 1997年 | 2009年3月に新宿南口新宿サンセイビル(渋谷区代々木)4階へ店舗を移転した。2008年8月にアニブロゲーマーズに業態変更。2021年7月31日閉店[27]。 | ||
立川市 | 立川店 | 2000年10月21日[24] | 2004年1月10日に立川駅前より移転。2008年8月にアニブロゲーマーズに業態変更。2015年4月に「ASAMIビル」へ店舗移転。2019年9月30日閉店。 | |
町田市 | 町田店 | 2001年7月25日[28] | 2008年5月に旧アニメイト町田店があった場所に移転、アニブロゲーマーズに業態変更。2023年7月2日閉店。 | |
千葉県 | 松戸市 | 松戸店 | 不明 | ピアザ松戸地下。1999年12月頃閉店[注 1]。現在はアニメイト松戸。 |
船橋市 | ららぽーと船橋店 | 2004年4月24日[29] | 松戸店閉店以来の千葉進出だったが、2007年7月22日閉店。 | |
習志野市 | 津田沼店 | 2009年8月21日 | モリシア津田沼5階にオープン。千葉県では3度目の進出となる。モリシア津田沼が2025年3月30日に閉館したことから、同日に閉店した。 | |
神奈川県 | 藤沢市 | 藤沢店 | 1998年以前 | フランチャイズ店だったが、運営していたトーワジャパンの破産により1999年5月閉店。現在はアニメイト藤沢。 |
横浜市 | 横浜店 | 1999年3月13日 | 2008年8月にアニブロゲーマーズに業態変更。出店していたビルの老朽化に伴う入居テナントへの退店要請をうけ2023年11月12日に閉店。 | |
長野県 | 長野市 | 長野店 | 1998年以前 | 2004年2月22日閉店。 |
石川県 | 金沢市 | 金沢店 | 2001年2月22日[30] | 初のフランチャイズ店だった。2008年8月31日閉店。 |
静岡県 | 浜松市 | 浜松店 | 2005年3月19日[31] | フランチャイズ契約終了に伴い、2008年11月30日閉店。 |
京都府 | 京都市 | 京都店 | 1996年12月12日 | ナムコワンダータワー6階に開店[32]。2003年6月20日に寺町京極にあるビル4階、5階に移転[33]。2008年8月にアニブロゲーマーズに業態変更。2012年6月16日、リニューアルに伴い4階ワンフロアのみになる。5階はカードラボ(C-labo)が入居。2019年1月31日閉店。 |
ブラックゲーマーズ京都店 | 2012年2月4日 | 土産専門店として京都店から徒歩でアクセス出来る距離にあった。2012年4月8日閉店。閉店後しばらくは京都店においてブラックゲーマーズコーナーが設置されていた。 | ||
大阪府 | 大阪市 | 梅田店 | 2002年9月13日 | JR東西線北新地駅大阪駅前第3ビルB1F。2008年8月にアニブロゲーマーズに業態変更。2021年7月31日閉店[34]。 |
東大阪市(布施) | セガゲーマーズ布施店 | 不明 | セガゲーマーズの2店目だった。 | |
兵庫県 | 神戸市 | 神戸三宮店 | 2001年7月1日[35] | 2010年12月11日にセンタープラザ西館3F(移転当時、アニメイト三宮店の向かい側だった)に移転。2024年1月8日閉店。 |
岡山県 | 岡山市 | 岡山店 | 2002年7月12日 | 2009年1月18日閉店。 |
香川県 | 高松市 | 高松店 | 2004年6月11日[36] | 四国唯一の店舗で、地元企業の株式会社エムジー開発の運営だった。2008年8月31日に閉店。 |
福岡県 | 福岡市(天神) | でじこや | 2001年11月25日 | 2003年2月20日に博多店内に移転[37]。 |
ギャラリー
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札幌店・4代目
(丸大ビル5階) -
旧札幌店・3代目
(第5藤井ビル2階) -
旧札幌店・2代目
(パラカパーキング101ビル1階) -
旧仙台店
(中央古久根ビル3階) -
AKIHABARAゲーマーズ
(宝田無線電機本店ビル1~7階) -
横浜店
(オーチュー横浜ビル2・3階)
内装
ほぼ全ての店舗で声優の顔やアニメキャラクターの顔のある踏み絵(床広告)を設置してある。踏み絵は親会社であるアニメイトの店舗にも設置されることも多く、人の顔の床広告を行っている会社は稀である。
ゲーマーズ・ガーディアン・フェアリーズ
ブロッコリーの企画の一環として、ゲーマーズの各店舗にはそれを守護するための妖精としてゲーマーズ・ガーディアン・フェアリーズ (G.G.F) が割り当てられている。ただし、配置された後に店舗の新設や統廃合が相次いだため、配置されていない店舗や、守護対象の店舗が現在はなくなっている妖精も存在する。
カードキングダム
ゲーマーズ本店8階は「カードキングダム」となってトレーディングカードゲーム販売、及びデュエルスペースが設置されている。店舗でのカードゲームのイベント等は徳島店から始まっており、今後さらに全国的に展開を予定している。
通信販売
Webサイトにて実施。過去には「ゲーマーズweb店」という名称でゲーマーズのオンラインショッピング版として存在していたが、店頭での料金、サービスと乖離していたため、2005年10月に実情に合わせ「ゲーマーズ通信販売」へとリニューアルされた。また2012年4月16日に「ゲーマーズ オンラインショップ」に名前をリニューアルした。
自社製品の販売に力を入れているほか、主催するイベントのチケットは店頭ないしは通信販売のみにて販売されることが多い。また、1,000円ごとに1ポイントが貯まり、様々な景品と交換可能なポイントシステムもある。ただし、ゲーマーズ通信販売のポイント販売はゲーマーズ店頭で利用できるゲーマーズポイントカードとはリンクしておらず、ポイントの合算は行えなかったが、後述の通り、通信販売のアカウントに統合される形で一本化された。
配送センターは一時期アニメイトと同居の川崎市に置かれていたが、2021年に市川市に分離移転した。アニメイトと同居の時代も今でも発送者名義は「株式会社アニメイト(ゲーマーズオンライン)」となっており、納品書のレイアウトもアニメイトオンラインショップ発行のものと類似している。
配送先は、自宅(ユーザー指定住所)のほか、ゲーマーズ各店、一部のアニメイト・メロンブックス店舗でも受け取りが可能[38]。
通信販売リニューアル時に「送料無料」のキャンペーンを行ったにもかかわらず、一部で送料を徴収するシステムミスを起こしたことがある。その際、Webサイト上での「お詫び」文章に謝罪は一切なく、事の説明と一律な対応をとる旨を記載するのみであり、購入者の同意を得ない強硬な対応だとして顧客に対する姿勢が問われた。
2025年初頭から、代引き決済、後払い決済が出来なくなり、クレジットカード決済のみとなった。
フロゲー(フロムゲーマーズ)
無料配布情報誌、当初の誌名は「フロムゲーマーズ」で公式な略称は「フロゲ」。2006年11月10日発行分をもって100号を迎えた。2008年1月20日配布号からは「フロムゲーマーズホット」「フロムゲーマーズクール」に変更され、交互に刊行される月2回刊行となった。前者が他社製品・コンテンツを中心に紹介するのに対し、後者は専らブロッコリー関連コンテンツを扱っている。2009年1月からは月1回、毎月20日の刊行となっている。
「フロムゲーマーズ」にはブロッコリー関連商品のほか、ゲーマーズで取り扱う商品の情報などが掲載されている。最新号は店頭で無料で手に入れられるほか、場合によっては商品購入時に同時に添付される。
2016年9月から名称が「フロゲー」に変更されたが、2019年5月20日発行号にて、定期発行が終了された[39][40]。
2020年12月30日から2021年1月11日まで「令和のデ・ジ・キャラットまつりinゲーマーズ」を開催。フロゲー特別号が配布された[41]。
ポイントカード制度
ゲーマーズ独自のポイントシステムとして、店頭での購入時に発行できる「ゲーマーズカード」がある。これは全店で999円(開始当初は1,000円)購入ごとに1ポイントが発行され、その累積したポイントを消費する形で限定商品・イベントチケット等と交換することができるものである。限定商品との交換については、ゲーマーズでは定期的に「ポイント交換祭」が行われており、テレフォンカードや時計、グッズなど、数十種類の対象商品から選択できるようになっている。ただし、このカードおよびポイントはゲーマーズ通信販売では利用することができなかった。年会費は無料。2008年6月2日よりカードが変更され、999円未満の購入金額は次回にプールされる。旧電磁式カードからの移行は2009年6月2日にて終了している。実装当初は、1枚30ポイントの紙製スタンプカードだった。
2019年8月19日より、ポイントカードがWeb上に移行し、通信販売のアカウントに物理カードの情報を登録する形で移行・統合、2020年5月31日をもって店舗での物理カードの取扱を終了した[42]。通信販売のマイページに「ゲーマーズカード」のバーコードが表示され、スマートフォンなどで当該ページのバーコードを表示し、それを物理カードと同様に店員に提示して読み取らせることで使用できる。カードの下には現在時刻がミリ秒単位で表示・リアルタイム更新されており、印刷やスクリーンショットなどでは利用できない。
ロムゲーマーズ
ポイントカードで交換できる限定商品の中にゲーマーズからのお楽しみCD・ROM『ROM GAMERS』(ロムゲーマーズ)があった。CD・ROMの中にはブロッコリーが関わっているアニメ、ゲーム、アクエリアンエイジの特集、声優が出演する特典映像などが収録されている。
- 7月号 JULY 2001(創刊号)
- ゲーマーズTV CM集など
- SEPTEMBER 2001
- NOVEMBER 2001
- 司会:真田アサミ、ゲスト:沢城みゆきの映像など
- JANUARY 2002
- 司会:真田アサミ、ゲスト:サエキトモの映像など
- April 2002
- July 2002
クレジットカード
Web上およびゲーマーズ店頭から申し込みが可能なクレジットカードとして「ブロッコリーマスターカード」がある。有効期限はなく、発行手数料が無料であるほか、年1回以上の利用で年会費も無料となる。クレジット審査を通過するか否かにかかわらず、申し込み時に特典グッズが1点送られてくるほか、5・15日にゲーマーズ店頭で提示するとポイントが倍付けとなるなどの特典が用意されていた。ただし後者については2006年6月18日頃に行われたゲーマーズ・メールマガジン購読によるポイント倍付けサービスの終了とともに休止されている。
このカードはサラ金カードの1つであり、ブロッコリーではなく消費者金融のアイフルが契約先となっている。
店舗での決済では、Visa・MasterCard・JCB・アメリカン・エキスプレス・セゾンカード・オリコカードの利用が可能。また一部の店舗では「非接触型決済サービス」として、iDによる支払いも可能だったが、ムービック(アニメイト)が非接触型決済サービスによる支払い契約をしていないために「アニブロゲーマーズ」や「アニメイト」に業態変更された店舗では全て利用停止となった。
電子マネー
関東地区の一部店舗でSuicaショッピングサービスが、関西地区の全店舗でICOCA電子マネーが導入されている。
Xbox 360版 THE IDOLM@STER 限定版キャンセル騒動
2007年1月18日、ゲーマーズ各店や通信販売で予約を受け付けたXbox 360版『THE IDOLM@STER』限定版のうち、2006年10月14日以降受付分のほぼ全てがキャンセルになるという事態が発生した。既に各店舗での受付が締め切られている限定商品の予約を内金込みで取っていたにもかかわらず、発売日の約1週間前になって一方的に取り消したため、問題となった。
- 詳細
- Xbox 360版『THE IDOLM@STER』限定版は開発元の「ナムコ」にちなんで7650セットの限定生産であったため、各地で予約が殺到して供給が需要に全く追いつかず、多くの店で品切れが続出。ゲーマーズの各店舗や通信販売では予約受付人数分の入荷数を確保できなかったため、発売1週間前に2006年10月14日以降のほぼ全ての予約者を一方的にキャンセルせざるを得なくなる事態となった。
- 人気商品ゆえに既にほとんどの店舗で予約を締め切っており、他店での予約も今更不可能な時点での店側の都合による一方的な予約のキャンセルであり、正式な予約手続きをしたにもかかわらず商品を手に入れられない客が続出したため、大きな騒動となった。
- ゲーマーズはこの件に関して「こちらの商品手当が充分にできなかったことが原因」と釈明している。ただし、品薄は一部の転売屋による大手小売店での買い占めが原因の大半であると言われており[誰によって?]、地方店ではその後も店頭に在庫が確認できた。
脚注
注釈
- ^ 『フロムゲーマーズ 平成11年12月号』ブロッコリー、1999年11月22日発行、裏表紙の店舗紹介には松戸店の記載があるが、『フロムゲーマーズ 平成12年1月号』ブロッコリー、1999年12月24日発行、裏表紙の店舗紹介には記載がないため。
出典
- ^ a b 運営会社変更のお知らせ(お知らせ | ゲーマーズ)
- ^ アニメイト企業情報のグループ会社概要からは消去されているが、国税庁の法人番号検索サイト上には株式会社ゲーマーズは2022年1月14日時点では現存していることになっている
- ^ “アニブロゲーマーズ店舗展開のお知らせ”. 2019年1月25日閲覧。
- ^ 株式会社ブロッコリー Press Release「ゲーマーズ札幌店 2月16日オープン」 (PDF)
- ^ 株式会社ブロッコリー「特別損失の内容の変更及び追加に関するお知らせ」」 (PDF)
- ^ 株式会社ブロッコリー「ゲーマーズ札幌店の移転のお知らせ」」 (PDF)
- ^ 公式ブログより
- ^ 2023年9月19日ツイート
- ^ 『フロムゲーマーズ 平成13年12月号』ブロッコリー、2001年11月17日発行、43頁
- ^ 株式会社ブロッコリー Press Release「ゲーマーズ仙台店11月29日オープン!」 (PDF)
- ^ 株式会社ブロッコリー「ゲーマーズ仙台店の移転及び店舗名称の変更のお知らせ」 (PDF)
- ^ 2015年1月24日(土)ゲーマーズ仙台店 移転リニューアル決定!!
- ^ a b c d “ゲーマーズ本店がリニューアルオープン!”. 2019年1月25日閲覧。
- ^ 2021年5月3日プレオープン。
- ^ kanazawa_gemaの2023年4月28日のツイート、2024年1月8日閲覧。
- ^ kanazawa_gemaの2023年8月26日のツイート、2024年1月8日閲覧。
- ^ kanazawa_gemaの2023年10月3日のツイート、2024年1月8日閲覧。
- ^ 『フロムゲーマーズ 平成11年9月号』ブロッコリー、1999年8月25日発行、裏表紙
- ^ “ゲーマーズが、カードラボ アバンティ京都店内に『ゲーマーズラボ』として9月9日(金)オープン!”. 2022年9月25日閲覧。
- ^ 『フロムゲーマーズ 平成10年第伍号』ブロッコリー、1998年12月28日発行、裏表紙
- ^ 『フロムゲーマーズ 平成11年5月号』ブロッコリー、1999年4月17日発行、裏表紙
- ^ “デ・ジ・キャラットのブラックゲーマーズが秋葉原に!”. 2019年1月23日閲覧。
- ^ 『フロムゲーマーズ 平成11年12月号』ブロッコリー、1999年11月22日発行、裏表紙
- ^ a b c 『フロムゲーマーズ 平成12年10月号』ブロッコリー、2000年9月22日発行、裏表紙
- ^ “ゲーマーズ本店が「アニブロゲーマーズ」に”. 2019年1月25日閲覧。
- ^ 『フロムゲーマーズ 平成14年7月号』ブロッコリー、2002年6月13日発行、3頁
- ^ お知らせ | ゲーマーズ
- ^ 『フロムゲーマーズ 平成13年8月号』ブロッコリー、2001年7月21日発行、2頁
- ^ 『フロムゲーマーズ 平成16年4月号』ブロッコリー、2004年3月13日発行、20頁
- ^ 『フロムゲーマーズ 平成13年3月号』ブロッコリー、2001年2月24日発行、2頁
- ^ 『フロムゲーマーズ 平成17年4月号』ブロッコリー、2005年3月15日発行、25頁
- ^ “ナムコ、新業態の都市型複合型アミューズメントビルを全国展開「ナムコ・ワンダータワー」を京都に12月12日オープン”. 2019年1月23日閲覧。
- ^ 『フロムゲーマーズ 平成15年7月号』ブロッコリー、2003年6月15日発行、30頁
- ^ お知らせ | ゲーマーズ
- ^ 『フロムゲーマーズ 平成13年7月号号外』ブロッコリー、2001年6月29日発行、折込ペーパーのため頁数なし。
- ^ 『フロムゲーマーズ 平成16年7月号』ブロッコリー、2004年6月20日発行、27頁
- ^ 『フロムゲーマーズ 平成15年3月号』ブロッコリー、2003年2月15日発行、30頁
- ^ オンラインショップで買った商品を全国50か所以上のゲーマーズ・アニメイト・メロンブックス店舗でお受取り! 「店舗受取り」サービス | ゲーマーズ
- ^ デ・ジ・キャラットによる2019年5月20日11:54の発言
- ^ 弊社発行情報誌「フロゲー」に関しまして。2019年5月26日開覧。
- ^ “フロゲー特別号配布決定!”. 2021年1月1日閲覧。
- ^ ゲーマーズカードがWEBカードになりました!ポイント共通化サービス開始! | ゲーマーズ
外部リンク
ゲーマーズ!
ゲーマーズ! | |||
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ジャンル | 青春[1]、ラブコメ[1] | ||
小説 | |||
著者 | 葵せきな | ||
イラスト | 仙人掌 | ||
出版社 | KADOKAWA | ||
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掲載サイト | ファンタジアBeyond | ||
レーベル | 富士見ファンタジア文庫 | ||
連載期間 | 2014年6月20日 - 2015年11月20日 | ||
刊行期間 | 2015年3月20日 - 2019年10月19日 | ||
巻数 | 全15巻(本編12巻+短編3巻) | ||
漫画 | |||
原作・原案など | 葵せきな(原作) 仙人掌(キャラクター原案) | ||
作画 | 高橋つばさ | ||
出版社 | KADOKAWA | ||
掲載誌 | 月刊少年エース | ||
レーベル | 角川コミックス・エース | ||
発表号 | 2016年12月号 - 2019年9月号 | ||
発表期間 | 2016年10月26日 - 2019年7月26日 | ||
巻数 | 全7巻 | ||
話数 | 全33話 | ||
アニメ | |||
原作 | 葵せきな | ||
監督 | 岡本学 | ||
シリーズ構成 | 内田裕基 | ||
脚本 | 内田裕基、岡本学 | ||
キャラクターデザイン | 佐藤天昭 | ||
音楽 | 出羽良彰 | ||
アニメーション制作 | PINE JAM | ||
製作 | ゲーマーズ!製作委員会 | ||
放送局 | TOKYO MXほか | ||
放送期間 | 2017年7月 - 9月 | ||
話数 | 全12話 | ||
テンプレート - ノート | |||
プロジェクト | ライトノベル・漫画・アニメ | ||
ポータル | ライトノベル・漫画・アニメ |
『ゲーマーズ!』(GAMERS!)は、葵せきなによる日本のライトノベル。イラストは仙人掌。KADOKAWA 富士見書房の小説サイト「ファンタジアBeyond」にて2014年6月から2015年11月まで連載された。単行本は同サイト初の書籍化作品として[2]、富士見ファンタジア文庫 (KADOKAWA) より2015年3月から2019年10月まで刊行された。2018年7月時点でシリーズ累計部数は100万部を突破している[3]。『このライトノベルがすごい!』文庫部門では2017年版で7位[4]、2018年版で8位を獲得している[5]。
高橋つばさによる漫画版が『月刊少年エース』(KADOKAWA)にて2016年12月号から2019年9月号まで連載。テレビアニメが2017年7月から9月まで放送された。
本作は『マテリアルゴースト』『生徒会の一存』といった葵の過去作品と同一世界観上にあり(時系列的には『生徒会の一存』の約5年ほどあとと考えられる)、これらの作品の学校名が出てくるほか、直接名指しされてはいないが特に『生徒会の一存』の登場人物や設定を引き継いでいることが示唆されている。
あらすじ
1-2巻
主人公である雨野景太は、人見知りで他の人と遊ぶことはしないが、ゲームを人一倍楽しむ男子学生。ある日、学内アイドルで憧れの存在である天道花憐とゲーム販売店で出会ったのを機に交友が始まり、彼女の所属するゲーム部に勧誘される。ゲーム部は大会で賞金獲得の常連になるほどの腕前を持ち、勝つことへの情熱は人一倍な部員によって構成される部活だった。しかし、部活体験後に景太は勧誘を断ってしまう。後日、花憐が断った理由を聞くと、景太は部のポリシーや活動を肯定しつつも、自身は勝利などよりも、まず楽しむことを軸にしているため、考えの違いなどで部活動との相性が悪いからと答える。一方花憐は、今まで他人にこのようにきっぱり他人に断られたことがなかったため、ショックを受け泣きながら走り去ってしまった。だが花憐は、景太が自分の友人である上原祐に対し、花憐のポリシーも大切に思っていることを熱弁しているのを見て、景太に惚れ込んでしまう。
その後、祐の配慮と策謀により、「クラスメイト皆の前で、景太が花憐に“友達になって下さい”と申し込む」というイベントがお膳立てされた。だがこの時景太は、間違って「付き合って下さい」と言ってしまう。一方、興味のない人間はすぐ切って捨てるような、自分の普段からの人付き合いの仕方を反省していた花憐も、勢いで「はい、よろこんで」と答えて、公衆の面前でなし崩し的にカップルが成立してしまった。
3-7巻
発端はトラブルだったものの、お互い相手のことを意識していたため、景太と花憐はぎこちないながらも付き合いを始めた。だが、景太のゲーム仲間である星ノ守千秋、祐とその彼女である亜玖璃らによって作られた「ゲーム同好会」の面々を巻き込んだ勘違い、すれ違いが続き、なかなか仲は進展しない。そんな中千秋は、自分が作って公開しているフリーゲームの大ファンでいつも感想をくれる人物が実は景太であり、さらにソーシャルゲームでのフレンドとしていつも遊んでいる相手でもあったということを知り、好意を抱くようになっていく。そして千秋は、景太が花憐のことを本気で好きなことを知りつつ告白して、自らの予想通り景太に断られた。だがその光景を目撃し、そこまで千秋が景太のことを想っていたことを知った花憐は、一度景太と別れて友達に戻り、千秋とゼロから勝負することにする。祐も、クラスメイトに亜玖璃が侮辱されたところ、自分よりも景太が激昂しているのを見て、最初軽い気持ちから亜玖璃と付き合い始めた自分を反省し、一度亜玖璃と別れることにした。
8巻-12巻
千秋の妹である星ノ守心春に追求されて、景太は千秋のことも異性として意識していることを認めるが、この話を千秋に聞かれてしまった。その後千秋は、やはり自分は景太のことが好きだと告げると、景太のほうは、自分はまだ花憐が一番好きだが、千秋も異性として意識していると改めて話す。そのふたりの会話を花憐が聞いており、自分と千秋のどちらが景太と付き合うか、次のホワイトデーまでに決着をつけようと宣言する。
一方祐は、亜玖璃に別れ話を切り出したのは、自分に彼女がいなかったからという非常に消極的な理由で亜玖璃と付き合い始めたためだったことと、亜玖璃と景太の友人としての仲の良さを見たためであったことを亜玖璃に告白する。その一方で、自分は現在本気で亜玖璃に惚れていると言って、時期が来たら今度は自分から亜玖璃に交際を申し込むと宣言する。
そんな中、亜玖璃は従姉の伏黒真音に、景太を「自分の彼氏」として紹介する。その理由は祐のことを真音に知られたくなかったからだが、亜玖璃が祐にプレゼントするために持っていたペアのぬいぐるみを、真音がゲーム勝負の賭けの対象として取り上げようとした。景太はそれを阻止するため、代わりに「自分の所有権」「亜玖璃の所有権」を賭けて真音とゲーム勝負するが、負けてしまう。そこで花憐、千秋らは「景太の所有権」を取り戻すため、真音に勝負を挑む。そして花憐による作戦と特訓の成果によって、花憐、千秋らは真音に勝利。優勝となった千秋は、「景太の所有権を景太自身に戻す」と宣言した。
その後ホワイトデーがやってきて、景太はあらためて千秋に対して「友達になって下さい」と、花憐に対して「付き合って下さい」とそれぞれ伝える。こうして景太と花憐はよりを戻した。祐と亜玖璃もよりを戻す。
その一方で、相変わらずゲーム同好会の活動や、皆のドタバタしたゲームライフは続いていく。
登場人物
メインキャラクター
雨野 景太 ()- 声 - 潘めぐみ[6]
- 本作の主人公[7]。音吹高校2年F組。家族構成は両親と2歳年下の弟、光正がいる。小学・中学は友だち付き合いで野球部にいたとのこと。中学時代は成績は悪くなかったが次第にさぼるようになり、偏差値の決して高くはない音吹高校[注釈 1]に来た。ゲームが好きで、放課中は教室の片隅で、一人でゲームに興じ誰とも口を利かない程の人見知り。
- 高校入学以来ぼっちゲーマーとして灰色の学園生活を送っていたが、学園のアイドルである花憐にゲーム販売店で出会ったことを皮切りにゲーム仲間を増やしていく。基本は卑屈で自信がなく、特別ゲームが上手いわけでもない平凡なゲーム好きだが、ポリシーなど大事なことだけは断固として譲らない面や、いざというときは迷わずゲームよりも友人などを優先する男らしい一面も持つ。
- 悪気は全くないものの微妙に言葉の足りない説明や、コミュニケーション能力の低さ故のズレなどで、祐とともにたびたびヒロインたちの勘違い騒動を引き起こしている。ただ感性自体は至極真っ当、むしろ鋭敏であり、人(の作った話など)を素直に信じて上書きされている面もある。
- プレイの趣向としては、たとえどんなゲームでも楽しむことに重きを置くため、他人から見て大して面白くないようなマニアックなゲームも進んで遊ぶ。そういった点などで「AもBもアリ」の全面肯定的で、「AならばBではない」と考える花憐は毎度カルチャーショックを受けている。
- ゲームの嗜好、評価点、進行具合などなど、千秋と全く同一な点が非常に多数あるのだが、ただひとつ「萌え」に関しては毎度口論になるほど正反対。このため出会って1日で名前で呼び合う仲になり、2日で不倶戴天の敵を公称しかねないほどに嫌い合う。そうした頑固で妥協しない点でも同一である。
- 萌えに関しては肯定派。千秋ほど極端という訳ではないものの、千秋に完全否定されると反論してしまう。「萌え」は景太にとっては最上級の褒め言葉で、千秋とは議論が噛み合っているようで前提がズレている状態にある。
天道 花憐 ()- 声 - 金元寿子(アニメ)[6]、種田梨沙(2015年TVCM)[2]
- 本作のヒロインの一人[8]。音吹高校2年A組。ゲーム部所属にして部長。容姿端麗・成績優秀・スポーツ万能といった学内ヒエラルキートップの学園のアイドルであり、他校の生徒が「あの天道花憐が居る高校」と高校の名より個人名が先に出るほどの知名度を持つ。
- スペックの高さを驕らず、自己研鑽を怠らない性格でゲーム好き。ゲーム部でも真剣に切磋琢磨する関係を好み、学力があるのに偏差値の低い音吹高校に通っているのも、ゲーム部の存在あってこそだった。ゲーム趣向としてはゲーセンに通ったりRTAのスピードランなどを真夜中に極限まで行うほどガチ。そのため、ソーシャルゲームなど「短時間で軽くやる」タイプのゲームを軽視する。
- 街のゲーム販売店で出会った景太に声を掛け、ゲーム部へ勧誘するも断られてしまう。その後も勧誘にアタックし続けるも尽く失敗する。スペックは確かに完璧超人だが、内実は祐曰く「面倒くさい女」「ナチュラル上から目線」で、自分がお願いして通じなかったことは無かったのに、「雨野くん“なんかに”断られた」ことを理解できず幾度も勧誘したりしていた。景太がA組に来た際は自分に用事があるものと思い込んだが、興味も用事もないと言われたことにショックを受け、さらに執着するようになる。しかし、景太が実は自分とゲーム部を高く評価していたことを知ったことから、執着が一転して恋に落ちる。それ以降四六時中景太のことを考えたりするようになるが、それを恋とは全く認識できず、日常行動を景太との遭遇を期待して変更するが、いざ遭遇すると気づかないふりをして去るなど、ややツンデレ・ヤンデレ的な行動が見受けられる。
- ゲームの師匠は、自分が小学生時代近所に住んでいて、碧陽学園に通っていた椎名真冬(『生徒会の一存』に登場するヒロインのひとり)[9]。
星ノ守 千秋 ()- 声 - 石見舞菜香[6]
- 本作のヒロインの一人[8]。音吹高校2年A組。極度の人見知りで誰とも口を利かず、景太同様に放課後は教室の隅でゲームに興じている。初登場時は、癖のある髪(景太からワカメと言われている)をぼさぼさに伸ばした状態で如何にもオタク女子といった風貌であったが、祐の勧めで髪をショートにしたところ、実はかなりの美少女と判明した。
- 景太とゲームの好みやプレイスタイルがほぼ完全に一致しているが、「萌え」に関する部分だけは正反対のスタンスであり、この部分だけは互いに天敵と認識している。しかし性格や考え方、ネットゲームのハンドルネームの付け方まで生き写しのようにそっくりであり、本心では言い合いを含めた関係性をお互い悪くないと思っている。また、スマホゲームで雨野(ハンドルネーム「つっちー」)の相棒の「MONO」であり、かつ、景太が大好きと称しているフリーゲームの作者「のべ」であったりもする。
- 萌えに関しては「百害あって一利なし」と断言するほどの完全否定派。千秋は萌えを表面的で記号化し、そこまでの理解に止まるものと考え、自分の中身をしっかり見てほしいという願望に反することから嫌悪・否定している、と祐は推察している。その点でも、ほぼ同一の内面を持ち、髪型を変えても後ろ姿だけで当人だと認識し、千秋を実質心から可愛いと思ったと面と向かって言う景太はこれ以上ない相手なのだが、これに気づいているのは祐のみだったため、彼は何かと悶絶することになる。
- なお、洋ゲー好きかつゲーム音楽にはまるタイプで、小4のころからフリーゲームの制作をしていることもあり、クリエイティブ気質がある。しかしそのゲームの内容は、天道がエイプリルフールのネタではないかと聞き返すほどとても個性的で、超展開、超設定な内容のものばかりである。
上原 祐 ()- 声 - 豊永利行[6]
- 景太と同じ音吹高校2年F組。ゲームが好きだったが高校受験を機に封印し、猛烈に勉強したものの志望校に落ちる。高校入学を機に高校デビューを果たし、クラスでも最も派手なグループに属するようになった。更に彼女持ちのいわゆるリア充。
- 景太がかつての自分と似ていたことから苛立ち、喧嘩寸前になるが、そこで景太が見せた男気と自分の本心を偽らない姿に感じたものがあり、友人となる。高校に入ってからはゲーム好きの趣味は封印していたが、景太に触発される格好でゲームプレイを再開。しかしスクールカースト間の交流が全く無い学校ではそういった関係は目立つため、それを無理なくすることと景太と花憐・千秋の仲を見物しながら進展させるため、ゲーム同好会を立ち上げる。ゲームの腕は標準的(景太よりは上の模様)だが、UFOキャッチャーはかなりの腕で高校入学以降もプレイを継続していた。
- 人を見抜く目はかなり確かで、景太の男気、花憐の面倒さ、千秋の素材の良さなどをすぐに見抜いており、作中における解説役も務める。コミュニケーション能力は高いもの、ろくに人付き合いが無かった内向的だったころの経験が災いし、人付き合いに関して楽天的で夢想的。そのため意識しない誤解を招きやすく、騒動の種となることもある。
- 亜玖璃から告白されて付き合いも半年以上が経つが、高校デビューをした表面上の自分を好きになっただけだと考えていたこともあり、関心を持っていなかった。しかし亜玖璃が中学時代から自分に惚れていたことを知り、見た目に惚れた訳ではないことを知って改めて恋に落ちる。以降は確かな眼力も亜玖璃関係となると全く駄目で、そのせいか彼の当てが外れた行動で、彼のみならず周囲の人間も人間関係に散々振り回されることになる。
桜野 亜玖璃 ()- 声 - 大久保瑠美[6]
- 本作のヒロインの一人[8]。音吹高校2年。天道のA組、雨野・上原のF組ではなくC組。作中では中核人物にもかかわらず長い時間苗字が明かされなかったが、単行本10巻に至ってフルネームが
桜野 亜玖璃 ()だと判明した。12巻で、『生徒会の一存』に登場するヒロインである桜野くりむは少なくとも親戚関係であることが示唆されている。 - 入学を機に高校デビューを果たし、学校でも派手なグループに属する元地味子。中学時代の出来事から祐に惚れ込み、自ら告白して祐と交際を始めた。派手目の格好も祐に合わせて変えた結果であるが、今では自分でも気に入っており、真面目だったころの面影は無い。
- ゲーム趣味はないが、だんだんと景太たちゲーマーと交流を深めていく。若干嫉妬深く、祐へ近づくものに警戒心が強い。女子の花憐・千秋はもちろん、男子の景太にも当初は祐狙いと疑って面と向かって言っている。またこのことから分かるように、配慮や遠慮が足りず思ったまま言う面がある。
- ふとしたきっかけで景太とファミレスで話して以降、よくファミレスにてドリンクバーで粘りながら互いの恋愛相談をしており、それぞれの恋を応援し合う同盟を結ぶ。その関係がかえって景太と亜玖璃の仲を他人に誤解させる状態を生んでしまうが、亜玖璃は景太のことを「弟のようなもの」と表現しており、仲は良いが恋愛感情は抱いていない。
- 最初は祐が自分に大して興味を持っていないことに気づいていた。それゆえ、祐が(亜玖璃が実はかわいい彼女だと)意識した後の祐の行動を自分への恋心のせいだとは考えておらず、祐の自分への好意について猜疑心が強い。そのため、前述の景太との同盟でもいつも弱音を吐いている。
メインキャラクターの家族・親族
星ノ守 心春 ()- 声 - 桑原由気[10]
- 碧陽学園現生徒会長。千秋の一つ下の妹。成績優秀な頭脳、健気で一生懸命な性格、ギリギリ媚びにならない容姿で、顔面偏差値が高い碧陽学園の更に実質校内美少女コンテスト1位である生徒会長に選ばれた。しかし実はそれは努力して身につけた仮面で、その実態は高校生ながらに18禁を好む隠れエロゲーマー。アダルトを好んでいるが、性に強いわけではないようで、ゲームをするたびに、汗だくになるほど興奮する。碧陽学園生徒会にかつて存在したという伝説のエロゲーマーを尊敬している。
- 景太にはエロゲ趣味のことが偶然ばれてしまったが、口止めしている。その一方で景太と会話するときはしょっちゅう下ネタを挟んでくる。また千秋に頼まれ、景太の前で「MONO」「のべ」の代役を一時引き受けた。そうやって景太と絡み、また景太の話を千秋などから通して聞くうちに、景太に好意を抱くようになる。
雨野 光正 ()- 景太の弟。中学三年生。景太との普段の接し方は比較的普通であり、景太には“とても優秀で、兄に厳しい弟”だと思われている。だが実は、景太のことを崇拝と言っていいほど尊敬するブラコンであり、景太の聞いていないところで彼を尊崇する発言をしたり、景太の周囲にいる人間に対する毒舌を吐いたりするほか、景太の身やそのまわりに危険や異常が無いか常に監視している。花憐や祐のことは景太と釣り合う彼女、友人であるとは思っていない。一方で千秋と亜玖璃のことは“兄の素晴らしい友人”だと思っており、千秋と兄が結ばれることを願っている。さらに心春のことはビッチ呼ばわりして毒舌を吐きまくっている。
伏黒 真音 ()- 亜玖璃の従姉。音吹高校のOGで元ゲーム部部長。プラチナ風の銀髪美人。亜玖璃のことは「グリ助」と呼んでいる。キャビンアテンダントの仕事をしている。
- 自己中心的な性格で傲慢な口の利き方をする。洞察力が高い上、すさまじいゲームの腕を持ち、賭けをしてゲームをするのが好きで、人から色々なものの“所有権”を奪っている。性格も意地悪く、亜玖璃からも恐れられ、景太からは“魔王”と思われているが、根っからの悪人というわけではない。
伏黒 美衣 ()- 真音の妹で亜玖璃の従妹。7歳の少女で、一人称は「ミィ」。幼さゆえに舌足らずな口調だが、丁寧な言葉で毒舌を吐いたり大人びた発言をしたりする。真音のことは「ママ」と呼んでいる。実の母は離婚しており不在。
ゲーム部員
- 天道花憐
- ゲーム部部長。詳細は天道花憐を参照。
三角 瑛一 ()- 声 - 花江夏樹[11]
- 花憐が景太より先にゲーム部に勧誘した男子学生。整った顔立ちと柔和な人当たり、爽やかな雰囲気を兼ね備えており、心春の見立てでは景太よりよほど主人公的。
- パズルゲームが好きと話しており、ゲーム部体験時はそれ以外のゲームにも順応し高い成績を出すほどの腕前。その後、部を気に入り入部する。
- 整った容姿以外はゲームがうまい普通の学生に思えるが、実は記憶喪失で、覚えていることが上記のパズルゲームのことだけと話している。養父母の家庭に、血の繋がっていない義妹・理姫(りき / 声 - 高橋李依)がいる。
加瀬 岳人 ()- 声 - 内匠靖明[11]
- 眼鏡をかけたゲーム部副部長の3年生。FPSを主軸に活動しており、その腕前は傭兵の父からたたきこまれたものと話している。自分にも人にも厳しい性格で、花憐曰く、全ての人に厳しくとっつきづらい。
大磯 新那 ()- 声 - 芳野由奈[11]
- ゲーム部に所属する3年生。花憐からはニーナ先輩と呼ばれている。気だるけで端的な言葉だけ放つなどコミュニケーションが取りづらいが、花憐から相談されるなど信頼されている面もある。花憐曰くゲーム部では人当たりが悪い方の人のもうひとり。ゲームを極めるきっかけが、友人がダークサイドに落ちたため、それを元に戻すという目的から。
その他の人物
霧夜 歩 ()- 『DLC』『DLC2』に登場。大学生。現守高校出身。“とらばさみ”の名を持つゲーム実況動画配信者。堅実なプレースタイルが売りでそれなりの人気を持つが、中堅どころ止まりで伸び悩んでいた。そんな状況の中でゲームを試遊していた景太を偶然見かけて、動画配信者としての自分に欠けている意外性と可愛げを見出す。だが景太の天然プレイを生かすため、実況配信をするとは知らせず自分の部屋に連れ込んで一緒にゲームをプレイさせ、ゲーム実況の相方に仕立て上げる。
- 口調は男っぽく外見も中性的、格好にこだわらず化粧もしないが、中身は普通に女性。景太には男だと思われており、本人も景太を緊張させないため、男として振る舞っている。一方、偶然出会った亜玖璃からは一発で女だと見抜かれた。後に亜玖璃が言うところでは、景太・可憐・佑の良いところを併せ持つ「裏ボス」。
- 『DLC』『DLC2』は、基本的に歩の視点で物語が語られている。
彩家 碧 ()- 『DLC』『DLC2』に登場。霧夜と同じ大学に通う19歳の女子大生で、霧夜のアパートの隣部屋に住む友人。お嬢様育ちで口調も丁寧。碧陽学園OGで、会長ではないが生徒会役員も行っていた。歩にただの友人ではない好意を持っている。
- 異性である景太を自室に連れ込んだことについて霧夜をとがめるが、そのうち自分も巻き込まれて、霧夜の彼女扱いされたり、ゲームをすることになったりする。だがゲームのことは全然知らない。
作風とテーマ
葵は本作を「極めて私的な作品」だと表現しており、自身の経験が作品にも反映されている。特に、主人公の生活環境は殆ど葵の高校時代がモデルになっている[12]。葵は「人それぞれのゲームに対するスタンスの違い」が本作のテーマだとしており、その上で「極めて普通のゲーム感」を持つ主人公をしっかり描いていくためには自身の一番よく知る普通の人(=作者の葵せきな自身)を参考にするのが一番効率が良いと述べている[12]。
葵は本作の作風について以下のように述べている。
制作背景
本作は葵が気が向いて書き始めた作品を担当編集者に見せたところ、その作品が「ファンタジア Beyond」での連載されることとなり、その後書籍化するに至った[12]。
既刊一覧
小説
- 葵せきな(著)・仙人掌(イラスト)、KADOKAWA〈富士見ファンタジア文庫〉、全12巻
- 『ゲーマーズ! 雨野景太と青春コンティニュー』、2015年3月20日発売[13]、ISBN 978-4-04-070533-0
- 『ゲーマーズ!2 天道花憐と不意打ちハッピーエンド』、2015年7月18日発売[14]、ISBN 978-4-04-070534-7
- 『ゲーマーズ!3 星ノ守千秋と初恋ニューゲーム』、2015年11月20日発売[15]、ISBN 978-4-04-070753-2
- 『ゲーマーズ!4 亜玖璃と無自覚クリティカル』、2016年3月19日発売[16]、ISBN 978-4-04-070754-9
- 『ゲーマーズ!5 ゲーマーズと全滅ゲームオーバー』、2016年7月20日発売[17]、ISBN 978-4-04-070969-7
- 『ゲーマーズ!6 ぼっちゲーマーと告白チェインコンボ』、2016年11月19日発売[18]、ISBN 978-4-04-070970-3
- 『ゲーマーズ!7 ゲーマーズと口づけデッドエンド』、2017年3月18日発売[19]、ISBN 978-4-04-070971-0
- 『ゲーマーズ!8 星ノ守心春と逆転バックアタック』、2017年7月20日発売[20]、ISBN 978-4-04-072369-3
- 『ゲーマーズ!9 天野景太と青春スキルリセット』、2018年1月20日発売[21]、ISBN 978-4-04-072370-9
- 『ゲーマーズ!10 天道花憐と不意打ちアップデート』、2018年5月19日発売[22]、ISBN 978-4-04-072371-6
- 『ゲーマーズ!11 ゲーマーズと初恋マルチエンド』、2018年10月20日発売[23]、ISBN 978-4-04-072900-8
- 『ゲーマーズ!12 ゲーマーズと青春コンティニュー』、2019年10月19日発売[24]、ISBN 978-4-04-072901-5
- 葵せきな(著)・仙人掌(イラスト) 『ゲーマーズ! DLC』 KADOKAWA〈富士見ファンタジア文庫〉、全3巻
- 2017年9月20日発売[25]、ISBN 978-4-04-072372-3
- 2019年2月20日発売[26]、ISBN 978-4-04-073025-7
- 2020年3月19日発売[27]、ISBN 978-4-04-073142-1
漫画
- 葵せきな(原作)・仙人掌(キャラクター原案)・高橋つばさ(作画) 『ゲーマーズ!』 KADOKAWA〈角川コミックス・エース〉、全7巻
- 2017年3月25日発売[28]、ISBN 978-4-04-105446-8
- 2017年6月26日発売[29]、ISBN 978-4-04-105771-1
- 2017年11月25日発売[30]、ISBN 978-4-04-106308-8
- 2018年3月26日発売[31]、ISBN 978-4-04-106717-8
- 2018年9月25日発売[32]、ISBN 978-4-04-107363-6
- 2019年2月25日発売[33]、ISBN 978-4-04-107816-7
- 2019年10月26日発売[34]、ISBN 978-4-04-107817-4
テレビアニメ
2016年10月に開催されたイベント「ファンタジア文庫大感謝祭2016」にてアニメ化が発表され[35]、2017年7月より9月までTOKYO MX・サンテレビ・BS11・AT-Xにて放送された[36]。
スタッフ
- 原作 - 葵せきな[6]
- 原作イラスト - 仙人掌[6]
- 監督 - 岡本学[6]
- シリーズ構成・脚本 - 内田裕基[6]
- キャラクターデザイン - 佐藤天昭[6]
- 美術監督・美術設定 - 斉藤雅己[11]
- 色彩設計 - 古市裕一[11]
- 撮影監督 - 頓所信二[11]
- 編集 - 木村佳史子[11]
- 音響監督 - 明田川仁[11]
- 音楽 - 出羽良彰[6]
- 音楽プロデューサー - 西村潤[11]
- 音楽制作 - NBCユニバーサル・エンターテイメント[11]
- プロデューサー - 小倉充俊[11]、村主達哉[11]、相田剛[11]、岡村武真[11]、金子広孝[11]、大和田智之[11]、菊政克美[11]、兼光一博[11]
- アニメーションプロデューサー - 向峠和喜[11]
- アニメーション制作 - PINE JAM[6]
- 製作 - ゲーマーズ!製作委員会(NBCユニバーサル・エンターテイメント、KADOKAWA、フロンティアワークス、創通、TOKYO MX、エー・ティー・エックス、BS11、中外鉱業、アイオウプラス)[10]
主題歌
- オープニングテーマ「GAMERS!」[36](第2話 - 第12話)
- 作詞・作曲・編曲 - まふまふ / 歌 - 天道花憐(金元寿子)、星ノ守千秋(石見舞菜香)、亜玖璃(大久保瑠美)
- エンディングテーマ
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 |
---|---|---|---|---|---|---|
DAY1 | 雨野景太と導かれし者達
Keita Amano and Chapters of the Chosen | 内田裕基 | 岡本学 | 宮澤良太 |
| 佐藤天昭 |
DAY2 | 上原祐と強くてニューゲーム
Tasku Uehara and New Game + | 川村賢一 | 安部元宏 | 王國年 | - | |
DAY3 | 星ノ守千秋とすれ違い通信
Chiaki Hoshinomori and StreetPass Communication |
| 川久保圭史 |
| 佐藤天昭 | |
DAY4 | INTERMISSION 天道花憐とスランプ・デイズ
Karen Tendo and Slump Days | 中津環 | 池上太郎 | - | ||
DAY5 | 亜玖璃と通信エラー
Aguri and Communication Error | 水本葉月 |
| 佐藤天昭 | ||
DAY6 | 天道花憐と不意打ちハッピーエンド[注釈 2]
Karen Tendo and Surprise "Happy End" |
| 宮澤良太 |
| 池上太郎 | |
DAY7 | 雨野景太と天道花憐の最高の娯楽
Keita Amano and Karen's Best Entertainment | 上坪亮樹 | 米田光宏 |
| 佐藤天昭 | |
DAY8 | エロゲーマーと観戦モード
Erogamer and Watching Mode |
| 安部元宏 | 王國年 | - | |
DAY8.5 | ゲーマーズと半生ゲーム
Gamers and half their Life Game |
|||||
DAY9 | 星ノ守千秋とアカウントハック[注釈 3]
Chiaki Hoshinomori and Account Hack | 矢吹勉 | 小野田雄亮 |
| 佐藤天昭 | |
DAY10 | ゲーマーズとネクストステージ
Gamers and Next Stage |
| 野木森達哉 |
|
||
DAY11 | ゲーマーズと青春コンティニュー
Gamers and Youth Continue |
|
|
|
||
DAY12 | INTERMISSION ゲーマーズと課金トーク
Gamers and Billing System Talk |
| 中津環 | 池上太郎 | - |
放送局
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [39] | 備考 |
---|---|---|---|---|
2017年7月13日 - 9月28日 | 木曜 21:00 - 21:30 | AT-X | 日本全域 | 製作参加 / CS放送 / リピート放送あり |
木曜 23:30 - 金曜 0:00 | TOKYO MX | 東京都 | 製作参加 | |
2017年7月14日 - 9月29日 | 金曜 0:30 - 1:00(木曜深夜) | サンテレビ | 兵庫県 | |
BS11 | 日本全域 | 製作参加 / BS放送 / 『ANIME+』枠 |
配信期間 | 配信時間 | 配信サイト |
---|---|---|
2017年7月13日 - 9月28日 | 木曜 23:30 - 金曜 0:00 | AbemaTV 新作TVアニメチャンネル |
2017年7月14日 - 9月29日 | 金曜 12:00 更新 | |
2017年7月21日 - 10月6日 | ||
2017年7月28日 - 10月13日 | ニコニコチャンネル |
BD / DVD
巻 | 発売日[40] | 収録話 | 規格品番 | |
---|---|---|---|---|
BD初回版 | DVD初回版 | |||
1 | 2017年9月28日 | 第1話 - 第2話 | GNXA-2011 | GNBA-2671 |
2 | 2017年10月25日 | 第3話 - 第4話 | GNXA-2012 | GNBA-2672 |
3 | 2017年11月29日 | 第5話 - 第6話 | GNXA-2013 | GNBA-2673 |
4 | 2017年12月22日 | 第7話 - 第8話 | GNXA-2014 | GNBA-2674 |
5 | 2018年1月31日 | 第9話 - 第10話 | GNXA-2015 | GNBA-2675 |
6 | 2018年2月28日 | 第11話 - 第12話 | GNXA-2016 | GNBA-2676 |
TOKYO MX 木曜 23:30 - 金曜 0:00 枠 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
BanG Dream!(再放送)
|
ゲーマーズ!
|
|
BS11 ANIME+ 金曜 0:30 - 1:00(木曜深夜) 枠 | ||
東京喰種トーキョーグール(再放送)
|
ゲーマーズ!
|
ゲーム
- ファンタジア・リビルド
- 2020年12月17日より配信されているPC / iOS / Android用アプリゲーム。
- ファンタジア文庫作品のクロスオーバーRPGであり、リリース時より本作のキャラクターが登場する。
脚注
注釈
出典
- ^ a b 『このライトノベルがすごい!2021』宝島社、2020年12月8日、162頁。ISBN 978-4-299-01056-8。
- ^ a b 『「生徒会の一存」シリーズ著者・葵せきなの新作は、 ”こじらせゲーマー達” の日常を描く青春物語!? 「ゲーマーズ!」爆誕!』『PR TIMES』(プレスリリース)、KADOKAWA、2015年3月19日。2024年12月10日閲覧。
- ^ 原作第6巻(重版)帯の表記より
- ^ 『このライトノベルがすごい!2017』 宝島社、2016年12月8日第1刷発行、34頁、ISBN 978-4-8002-6345-2
- ^ 『このライトノベルがすごい!2018』 宝島社、2017年12月9日第1刷発行、34頁、ISBN 978-4-8002-7798-5
- ^ a b c d e f g h i j k l 『メガミマガジン 2017年9月号』 学研プラス、2017年7月29日発売、73頁、ASIN B071FMWJ94
- ^ 「『ゲーマーズ!』TVアニメをもう一度観たくなる! キャラたちのすれ違い、からの噛み合わない会話劇を楽しむ」『アニメイトタイムズ』アニメイト、2017年10月20日。2024年6月21日閲覧。
- ^ a b c “「ゲーマーズ!」オープニングテーマ~GAMERS! / 天道花憐(CV:金元寿子)&星ノ守千秋(CV:石見舞菜香)&亜玖璃(CV:大久保瑠美)”. CDジャーナル. シーディージャーナル. 2024年6月21日閲覧。
- ^ gamers_tvanimeの2017年7月23日のツイート、2018年8月23日閲覧。、『生徒会の周年 碧陽学園生徒会黙示録9』「永続する生徒会」
- ^ a b “ゲーマーズ!”. メディア芸術データベース. 国立アートリサーチセンター. 2023年6月2日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s “ゲーマーズ!”. allcinema. スティングレイ. 2023年6月2日閲覧。
- ^ a b c d 原作小説第1巻、あとがき(343-344頁)
- ^ “「ゲーマーズ! 雨野景太と青春コンティニュー」葵せきな [ファンタジア文庫]”. KADOKAWA. 2024年12月10日閲覧。
- ^ “「ゲーマーズ!2 天道花憐と不意打ちハッピーエンド」葵せきな [ファンタジア文庫]”. KADOKAWA. 2024年12月10日閲覧。
- ^ “「ゲーマーズ!3 星ノ守千秋と初恋ニューゲーム」葵せきな [ファンタジア文庫]”. KADOKAWA. 2024年12月10日閲覧。
- ^ “「ゲーマーズ!4 亜玖璃と無自覚クリティカル」葵せきな [ファンタジア文庫]”. KADOKAWA. 2024年12月10日閲覧。
- ^ “「ゲーマーズ!5 ゲーマーズと全滅ゲームオーバー」葵せきな [ファンタジア文庫]”. KADOKAWA. 2024年12月10日閲覧。
- ^ “「ゲーマーズ!6 ぼっちゲーマーと告白チェインコンボ」葵せきな [ファンタジア文庫]”. KADOKAWA. 2024年12月10日閲覧。
- ^ “「ゲーマーズ!7 ゲーマーズと口づけデッドエンド」葵せきな [ファンタジア文庫]”. KADOKAWA. 2024年12月10日閲覧。
- ^ “「ゲーマーズ!8 星ノ守心春と逆転バックアタック」葵せきな [ファンタジア文庫]”. KADOKAWA. 2024年12月10日閲覧。
- ^ “「ゲーマーズ!9 天野景太と青春スキルリセット」葵せきな [ファンタジア文庫]”. KADOKAWA. 2024年12月10日閲覧。
- ^ “「ゲーマーズ!10 天道花憐と不意打ちアップデート」葵せきな [ファンタジア文庫]”. KADOKAWA. 2024年12月10日閲覧。
- ^ “「ゲーマーズ!11 ゲーマーズと初恋マルチエンド」葵せきな [ファンタジア文庫]”. KADOKAWA. 2024年12月10日閲覧。
- ^ “「ゲーマーズ!12 ゲーマーズと青春コンティニュー」葵せきな [ファンタジア文庫]”. KADOKAWA. 2024年12月10日閲覧。
- ^ “「ゲーマーズ! DLC」葵せきな [ファンタジア文庫]”. KADOKAWA. 2024年12月10日閲覧。
- ^ “「ゲーマーズ! DLC2」葵せきな [ファンタジア文庫]”. KADOKAWA. 2024年12月10日閲覧。
- ^ “「ゲーマーズ! DLC3」葵せきな [ファンタジア文庫]”. KADOKAWA. 2024年12月10日閲覧。
- ^ “「ゲーマーズ! (1)」高橋つばさ [角川コミックス・エース]”. KADOKAWA. 2024年12月10日閲覧。
- ^ “「ゲーマーズ! (2)」高橋つばさ [角川コミックス・エース]”. KADOKAWA. 2024年12月10日閲覧。
- ^ “「ゲーマーズ! (3)」高橋つばさ [角川コミックス・エース]”. KADOKAWA. 2024年12月10日閲覧。
- ^ “「ゲーマーズ! (4)」高橋つばさ [角川コミックス・エース]”. KADOKAWA. 2024年12月10日閲覧。
- ^ “「ゲーマーズ! (5)」高橋つばさ [角川コミックス・エース]”. KADOKAWA. 2024年12月10日閲覧。
- ^ “「ゲーマーズ! (6)」高橋つばさ [角川コミックス・エース]”. KADOKAWA. 2024年12月10日閲覧。
- ^ “「ゲーマーズ! (7)」高橋つばさ [角川コミックス・エース]”. KADOKAWA. 2024年12月10日閲覧。
- ^ 「ラノベ『グランクレスト戦記』、『ゲーマーズ!』アニメ化」『ORICON NEWS』oricon ME、2016年10月22日。2024年12月10日閲覧。
- ^ a b c 「TVアニメ『ゲーマーズ!』の声優、主題歌、放送情報が解禁!」『アニメイトタイムズ』アニメイト、2017年5月20日。2017年5月20日閲覧。
- ^ gamers_tvanimeの2017年9月7日のツイート- X(旧Twitter)
- ^ a b “TVアニメ『ゲーマーズ!』7月13日(木)よりTOKYO MX/サンテレビ/BS11/AT-Xにて放送決定!”. TVアニメ「ゲーマーズ!」公式ウェブサイト. 2017年6月12日閲覧。
- ^ テレビ放送対象地域の出典:
- 政府規制等と競争政策に関する研究会 (2009年10月9日). “放送分野の動向及び規制・制度(資料2)” (PDF). 通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方. 公正取引委員会. p. 2. 2018年10月24日閲覧。
- “基幹放送普及計画”. 郵政省告示第六百六十号. 総務省 (1988年10月1日). 2022年5月11日閲覧。
- “地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会. 2022年8月5日閲覧。
- ^ “BD & DVD”. TVアニメ「ゲーマーズ!」公式サイト. 2017年7月21日閲覧。
外部リンク
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