2人の友達
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 01:12 UTC 版)
千葉さおり(ちば さおり) 声 - 南里侑香 修一たちの友人。通称「さおりん」。兄弟はなく、一人っ子の長女。 連載開始時は小学5年生で、修一と同学年で同じクラス。6年生時は1人だけ別のクラスになってしまうが、中学1年生時は同じクラス。よしのと同じく2年生時は修一と別クラスになったが3年生時は再び同じクラスになった。 情緒不安定な性格で、独特の感性の持ち主。周囲の目を気にしない自己中心的な行動が目立つため、一部の女子からは嫌われているが、容姿端麗なことから男子からは人気がある。普段はおとなしいが、感情的になると過激な行動に走る“デンジャラスビューティー”。修一に強く執着しており、彼の性癖をからかわれると本人の代わりに相手に激情をぶつける事が多い。桃子とは不仲で、千鶴のことも嫌っている。 内心ではよしののことを大切な友人だと信じているものの、よしのに対して嫉妬心を抱いており、素直に向き合うことができない。修一とよしのがクラスの噂になった際、修一に告白するが、同じ日に修一はよしのに告白しており、ふられる形となってしまう。中学入学後はかなこに誘われる形でバレー部に入部するが、入学直後のさおりとよしのは冷戦状態にあり、よしのと共に女子バスケット部に誘われていたかなこがさおりとよしのの衝突を回避するために敢えてバレー部に(さおりと共に)入部した。 中学1年の文化祭の終了後、演劇部にスカウトされる形でバレー部を辞めて修一と共に演劇部に入る。しかし、修一が安那と付き合っているのを知ってショックを受け、学校に行かなくなる。そんな中、よしのに繰り返し仲直りを持ちかけられ、彼女への嫉妬心が次第に好意へと変わってゆく。さおりは学校に再び通い始め、よしのと親しく付き合うようになるが、修一への未練を隠すことができない。そんな中、中学3年生のクリスマスにかねてから好意を寄せられていた文弥に交際を申し込まれ、付き合うことになった。高校はよしのと共に私服通学の学校に通う。 佐々かなこ(ささ かなこ) 声 - 南條愛乃 修一たちの友人。通称「ささちゃん」。彼女の弟と千鶴は「カナブン」と呼んでいる。2人姉弟の姉で長女。 連載開始時は小学5年生で、修一と同学年で同じクラス。6年生時、中学1年生時、2年生時も続けて修一と同じクラスになった。 小柄な外見と天真爛漫な性格で、幼い印象のある女の子。頭を使うと頭がかゆくなり、交換日記はすぐ忘れてしまい長続きしない。メンバーの中では数少ない常識人で、事あるごとに関係がギクシャクする周囲の仲を取り持つために苦労する。よしのとは幼稚園以来の幼馴染で、何かと周囲の人間から浮きがちなさおりからも好かれている。中学生になってからは千鶴と親しくなった。よしのの男装癖や修一の女装癖を知っても2人にそれ以前と変わらぬ態度で接し、それをからかうような周囲の視線に怒りを見せるなど2人に対する友情と理解は深い。身体は小さいがパワーがあり、中学1年のマラソン大会では学年の女子で1番になった(2番は千鶴)。中学入学後も身体的な成長ではよしの・さおりに比して遅れていたのだが中学3年生時にようやく初潮を迎えて2人に追い着いた。バレー部に所属している。高校は千鶴・桃子と同じ学校を受験して合格した。高校入学後は髪を下ろして少し大人っぽくなった。 有賀誠(ありが まこと) 声 - 井口祐一 3巻から登場。通称「マコちゃん」。修一が二宮文弥と親しくなるまでは、修一にとって唯一の「男の子のお友だち」だった。家族は父、母。兄弟はなく一人っ子。初登場時は小学6年生で、修一と同学年。実家はパン屋。 修一と同じ「女の子になりたい男の子」だが、修一とは対照的に「男の人が好きだから女の子になりたい」とはっきり自覚している。眼鏡をかけており、そばかすがある。自分の容姿が修一のように可愛らしくないことにコンプレックスを抱いている。 大人のかっこいい男性が好きで恋愛に憧れているロマンチスト。母譲りのおしゃべり好きで、大人びた口調で話す。聞き上手なため男女問わず仲が良く、傍観者的な立場を取ることが多い。さおりからは「あんた」呼ばわりされ、いい扱いをされていなかったが、文化祭でさおりのロミオ相手にジュリエット役を演じて以来、さおりの数少ない友人の一人になった。高校も修一と同じ男子校に入学し、合唱部に修一と共に入部。文弥の後輩になった。 更科千鶴(さらしな ちづる) 声 - 千葉紗子 5巻から登場。修一たちの友人である女の子。通称・一人称共に「ちーちゃん」。初登場時は中学1年生で、修一と同学年。実家はそば屋で桃子とは幼馴染。 気の向くままに男装をすることもあるが、男の子になりたいという願望は全くないと公言している。むしろ男装は趣味にしている。 修一やよしのたちとは別の小学校の出身で、実は実家のそば屋は小学生編でも背景に登場しており、お互いに存在は知らなかったのだが後に出会う伏線にはなっていた。長身長髪でスタイルが良く、モデルの麻衣子の大ファン。一人で渋い喫茶店に出入りするなど大人びた面と、子供っぽい言動を併せ持ち、思いつきに任せた突拍子もない行動で周囲をたびたび驚かす。 自他共に認める変わり者であるが、冷静な一面もあり、周囲から孤立することはない。裏表がなく好き嫌いがはっきりしているさおりに好感を示しているが、さおりからは嫌われている。よしのは、何事にも物怖じせず、自分のしたいままに生きる彼女に憧れを抱いている。高校は桃子・かなこと一緒に合格した。 白井桃子(しらい ももこ) 声 - 豊崎愛生 5巻から登場。通称「モモ」。千鶴の幼馴染で同じ小学校出身。中学校から修一やよしのと同じ学校になった。初登場時は中学1年生で、修一と同学年。 常に千鶴にくっついており、彼女のことが大好きなあまり、千鶴が他の女子と楽しげに話しているのを見るだけでも不機嫌になる程に嫉妬深い。また千鶴に対して不遜な態度を取るさおりとは犬猿の仲で、言葉を交わすたびにケンカになる。千鶴と部活が同じで触れ合う機会の多いよしのに対しても、いい印象を持っていない。高校は千鶴・かなこと同じ学校に合格した。
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