過去に大相撲で行われた千秋楽相星決戦
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「相星」の記事における「過去に大相撲で行われた千秋楽相星決戦」の解説
1958年1月場所から大相撲は現行の年6場所、1場所15日制になった。それ以降に行われた優勝をかけた千秋楽相星決戦は以下の40の取組である。脚注のない限り、すべて結びの一番である。 なお、十両での千秋楽相星決戦は平成以降、2002年11月場所の春日王 - 朝赤龍戦、2007年3月場所の里山 - 豪栄道戦、2008年7月場所の北太樹 - 武州山戦、2012年11月場所の佐田の富士 - 栃乃若戦、2013年5月場所の琴勇輝 - 德勝龍戦、2015年5月場所の鏡桜 - 英乃海戦、2017年5月場所の錦木 - 安美錦戦の7例がある。 幕下以下ではスイス式トーナメント制を採用しているため、6戦全勝の力士が複数人現れた場合、同部屋力士でない限り7番相撲は必ず相星決戦となる(6戦全勝の力士を十両昇進が懸かる力士と当てるなど、まれに例外あり)。 一覧表 2021年9月場所終了現在(リンク先の力士は初対戦の1回のみ) 場所番付勝者決まり手敗者力士の番付敗者勝者力士の成績備考1958年7月場所 東張出横綱 若乃花 上手投げ 東横綱 栃錦 13勝2敗 1960年3月場所 東張出横綱 若乃花 寄り切り 東横綱 栃錦 15戦全勝 全勝同士の相星決戦 1961年1月場所 西大関 柏戸 下手投げ 西張出大関 琴ヶ濱 13勝2敗 1961年7月場所 東大関 大鵬 寄り倒し 西横綱 朝潮 13勝2敗 1963年9月場所 西横綱 柏戸 寄り切り 東横綱 大鵬 15戦全勝 全勝同士の相星決戦 1964年3月場所 東横綱 大鵬 掬い投げ 西横綱 柏戸 15戦全勝 全勝同士の相星決戦 1964年11月場所 東横綱 大鵬 下手投げ 東大関 佐田の山 14勝1敗 1965年7月場所 西横綱 大鵬 押し倒し 東横綱 佐田の山 13勝2敗 1976年1月場所 東横綱 北の湖 寄り切り 西横綱 輪島 13勝2敗 1976年11月場所 西横綱 北の湖 寄り切り 東横綱 輪島 14勝1敗 1977年1月場所 西横綱 輪島 浴びせ倒し 東横綱 北の湖 13勝2敗 1977年11月場所 西横綱 輪島 切り返し 東横綱 北の湖 14勝1敗 1981年5月場所 東横綱 北の湖 吊り出し 東大関 千代の富士 14勝1敗 1981年7月場所 東大関 千代の富士 寄り切り 東横綱 北の湖 14勝1敗 1982年1月場所 西横綱大関 北の湖 吊り出し 東横綱 千代の富士 13勝2敗 1983年7月場所 東大関 隆の里 寄り切り 東横綱 千代の富士 14勝1敗 1983年9月場所 西横綱 隆の里 吊り出し 東横綱 千代の富士 15戦全勝 全勝同士の相星決戦 1983年11月場所 西横綱 千代の富士 寄り切り 東横綱 隆の里 14勝1敗 1984年1月場所 西横綱 隆の里 吊り出し 東横綱 千代の富士 13勝2敗 1985年3月場所 東張出大関 朝潮 寄り倒し 西大関 若嶋津 13勝2敗 1986年5月場所 東横綱 千代の富士 寄り切り 東大関 北尾 13勝2敗 1986年11月場所 東横綱 千代の富士 寄り切り 西横綱 双羽黒 13勝2敗 昭和最後の相星決戦 1990年9月場所 東張出横綱 北勝海 押し出し 西横綱 旭富士 14勝1敗 平成最初の相星決戦 1992年3月場所 東大関 小錦 寄り倒し 西大関 霧島 13勝2敗 1993年5月場所 東大関 貴ノ花 寄り切り 東横綱 曙 14勝1敗 1995年3月場所 西横綱 曙 寄り切り 東横綱 貴乃花 14勝1敗 1995年5月場所 西横綱 貴乃花 寄り切り 東横綱 曙 14勝1敗 1996年7月場所 東横綱 貴乃花 寄り倒し 西横綱 曙 13勝2敗 1997年7月場所 東横綱 貴乃花 上手投げ 西横綱 曙 13勝2敗 1999年3月場所 東大関 武蔵丸 寄り切り 西大関 貴ノ浪 13勝2敗 1999年11月場所 東横綱 武蔵丸 掬い投げ 西横綱 貴乃花 12勝3敗 2002年9月場所 東横綱 武蔵丸 寄り切り 西横綱 貴乃花 13勝2敗 2003年7月場所 東大関 魁皇 押し出し 西大関 千代大海 12勝3敗 2003年11月場所 西大関 栃東 押し出し 東横綱 朝青龍 13勝2敗 2008年1月場所 東横綱 白鵬 上手投げ 西横綱 朝青龍 14勝1敗 2008年3月場所 西横綱 朝青龍 小手投げ 東横綱 白鵬 13勝2敗 2012年7月場所 西大関2 日馬富士 寄り切り 東横綱 白鵬 15戦全勝 (平成唯一の)全勝同士の相星決戦 2013年11月場所 西横綱 日馬富士 寄り切り 東横綱 白鵬 14勝1敗 平成最後の相星決戦(平成では16取組であった) 2020年3月場所 東横綱 白鵬 寄り切り 西横綱大関 鶴竜 13勝2敗 無観客試合で開催/令和最初 2021年7月場所 東横綱 白鵬 小手投げ 東大関 照ノ富士 15戦全勝 (令和最初の)全勝同士の相星決戦。照ノ富士は平成生まれ初の相星決戦かつ平成生まれ初の全勝相星力士。白鵬最終優勝。 太字は、対戦カードが2場所以上連続したことを示す。 他に1958年11月場所、東横綱初代若乃花12勝1敗1分、西大関3代朝潮13勝1敗で、相星ではないが勝った方が優勝(朝潮は引き分けでも優勝)となる千秋楽結びの相撲を取っている。朝潮が勝って14勝1敗。 戦前の15日制(1939年5月場所から1944年1月場所まで)では相星決戦はなかったが、唯一1943年5月場所、東横綱双葉山定次12勝2敗、西大関安藝ノ海節男13勝1敗で勝った方が優勝(安藝ノ海は引き分けでも優勝)となる相撲を取っている。双葉山が勝ってともに13勝2敗(ほかに西張出大関照國萬藏も同点)、当時優勝決定戦制度はなく、番付上位者優勝制度で、上位の双葉山が優勝した。 相星決戦が引き分けになった例は15日制では過去にない。それ以前では1923年1月場所で横綱栃木山と大関源氏山が8勝1敗同士で対戦して引き分けている。当時優勝決定戦制度はなく、番付上位者優勝制度で、上位の栃木山が優勝となった。 14連勝していながら全勝相星決戦で優勝できなかった例は6例がある幕内最高優勝の記録一覧#14勝して優勝できなかった例も参考。 現在21世紀生まれ(2001年以後生まれ)は相星決戦になった力士は未登場。平成(1989年~2019年)及び21世紀生まれの勝者は未誕生。
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