路面電車として開業後に鉄道へ変更された路線とは? わかりやすく解説

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路面電車として開業後に鉄道へ変更された路線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 07:18 UTC 版)

日本の路面電車一覧」の記事における「路面電車として開業後に鉄道へ変更された路線」の解説

かつて、都市間鉄道においても軌道として建設され路線多く存在した1905年明治38年)に開業した阪神電気鉄道最初の例である。これは当時私設鉄道監督していた逓信省鉄道局(後の内閣鉄道院鉄道省前身私鉄監督だけでなく現業部門国有鉄道〉の運営行っていた)への免許申請が、国有鉄道並行路線では難し状況にあり、そのために内務省監督する軌道として特許申請行い建設しようとしたからである。 最初の例となった阪神電鉄場合、後に本線となる区間は、大阪芦屋神戸などの市街地周辺僅かな併用軌道があった。ところが、多く区間専用軌道として建設するというインターアーバン的な路線となり、さらに当時軌道による制限速度である8マイル/時(12.9km/h)を大幅に無視して違法となる高速運転を行った。この結果国鉄の客を多く奪うことに成功した。後には、全線専用軌道化してさらなるスピードアップ行っている。 これに刺激される形で、全国各地同じような形で都市間鉄道敷設された。阪急電鉄前身となる阪神急行電鉄至っては、昭和初期軌道線のままで神戸線において、表定速度78.0km/h(阪和電気鉄道次いで戦前日本第2位)という高速走行を行う特急電車運行した。 この時に軌道として敷設され路線多くは、後に鉄道改められている。現在も軌道法基づいている軌道路線下記太字で記す。 福島交通飯坂線京浜急行電鉄横浜以北本線空港線大師線品川 - 北品川間が1956年まで併用軌道残っていたが、もともとは大森海岸 - 六郷橋六郷橋 - 川崎大師大森海岸 - 大森間が併用軌道であった京王電鉄京王線府中以東相模原線調布 - 京王多摩川間)新宿 - 旧・新町新宿 - 初台間の廃駅)間が1964年まで併用軌道残っていたが、もともとは京王新宿廃止) - 新町廃止)、幡代小学校廃止) - 幡ヶ谷仙川 - 調布間が併用軌道であった京王線府中以西京王電軌傍系会社玉南電気鉄道地方鉄道免許を受け、1067mm軌間建設されたが、後に京王線との直通運転のため1372mm改軌され、軌道特許切り替えられた。また、玉南電鉄京王電軌合併された後に建設され京王御陵線(後に廃止)も京王線直通のため1372mm軌間軌道特許建設されている。 東京急行電鉄田園都市線二子玉川 - 溝の口間)二子橋上のみが併用軌道であったが、1966年まで残っていた。 京成電鉄本線押上線金町線千葉線四ツ木 - 立石間だけが併用軌道であり、それも1923年には早々解消された。 江ノ島電鉄先述東海旅客鉄道飯田線辰野 - 伊那市間。元伊那電気鉄道上田電鉄別所線:元・上田交通静岡鉄道静岡清水線遠州鉄道鉄道線軌道時代未電化であった名古屋鉄道瀬戸線など。また豊川線鉄道線規格改められているが、歴史的経緯から現在も軌道法準拠軌道線京阪電気鉄道京阪本線宇治線京津線石山坂本線の2路線併用軌道区間現存しており、軌道法準拠軌道線京阪本線開業当時五条(現・清水五条) - 天満橋の1/3が併用軌道であった併用軌道区間は、1954年11月30日天満橋 - 野田(後の片町廃止)間の専用軌道をもって完全に解消した。なお、東福寺 - 三条間は2013年まで軌道法準拠であったが、鉄道事業法に基づく鉄道変更されている。 阪神電気鉄道本線武庫川線阪神なんば線尼崎 - 西九条間。また国道線北大阪線などは軌道線のまま廃止本線併用軌道区間前述通り梅田 - 出入橋廃止)- 福島住吉 - 石屋川岩屋 - 三宮当時滝道)間で、岩屋以西には痕跡がある。このほか、武庫川線尼崎海岸線併用軌道区間無かったものの、併用軌道用(国道線用)の車両運行されていた時期がある。 阪急電鉄宝塚本線神戸本線箕面線今津線伊丹線甲陽線併用軌道区間北野線として分離され1949年まで運行された。 近畿日本鉄道奈良線橿原線大阪線大和八木以西)油阪(廃止) - 近畿日本奈良現在の近鉄奈良)間が併用軌道として1969年まで残っていた。 山陽電気鉄道本線山陽明石以東電鉄兵庫廃止) - 長田廃止)、須磨 - 敦盛塚(廃止)間が併用軌道であり、前者1968年まで残っていたが、区間そのもの廃止された。 前身兵庫電気軌道(現山陽明石以東)は軌道神戸姫路電気鉄道(現山陽明石以西)は鉄道として建設されたことに由来する詳しくは「兵庫電気軌道」を参照能勢電鉄妙見線高松琴平電気鉄道長尾線西日本鉄道甘木線筑豊電気鉄道筑豊電気鉄道線黒崎駅前 - 熊西間)黒崎駅前 - 熊西間は、2000年以前軌道法に基づく軌道線西鉄北九州線であった鉄道事業法に基づく鉄道への転換同時に筑豊電気鉄道による運行移管されたが、引き続き路面電車タイプ車両使用されている。詳細先述熊本電気鉄道全線詳細先述。また一部路線熊本市電譲渡した後に廃線。)

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