製作の変遷とは? わかりやすく解説

製作の変遷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 06:10 UTC 版)

宇宙戦艦ヤマト 復活篇」の記事における「製作の変遷」の解説

1994年〜1996年、1度目の制作発表〜頓挫 『宇宙戦艦ヤマト 完結編』続編として、1994年最初の製作発表なされた大まかなストーリー設定メイキングビデオヤマト我が心の不滅の艦(ふね)-宇宙戦艦ヤマト胎動篇-』(『YAMATO2520』の項目を参照)や、2000年代前半プロデューサー西﨑義展の不祥事による公判時に西﨑の支援者などによって開設されウェブサイト(#外部リンクの「西﨑義展の手記」参照)で公開されており、ストーリー原案として作家政治家石原慎太郎東京都知事当時)が製作に参加することが話題となった。 この時はまだ松本零士参加しており、古代進真田志郎佐渡酒造など『復活篇』用のキャラクターのデザイン描き起こしていることが『胎動編』で語られている。また、胎動編』ではほかに、アニメーションディレクターとして高山秀樹アートディレクターとして忠直作画監督として大倉雅彦キャラクターデザインとして北爪宏幸メカニックデザインとして小林誠紹介された。いずれも過去の、あるいは後年のヤマトシリーズに携わっている人物だが、このうち2009年公開の『復活篇』に主要スタッフとして続投したのは高山小林だけである。 カスケードブラックホールによって地球危機に陥り、移民始めた地球人類が宇宙連合軍襲われるというストーリーや、6連波炉心電算室を備えたヤマト設定デザインなど、『復活篇』の基本部分は『胎動編』の時点でほぼ固まっている。 製作会社ウエストケープコーポレーションは、1995年よりOVAYAMATO2520』をリリースしたものの、それ以前より資金難に陥っており、1996年に「宇宙戦艦ヤマトシリーズ」の著作権など東北新社譲渡した譲渡契約においては新作製作する権利は西﨑に留保されている。さらに1997年には、債権者である三井ファイナンスサービスウエストケープコーポレーションおよび同社社長でもあった西﨑に対し破産申し立てた。これが認められたため、同年9月両者破産し本作の製作は中止となったまた、作中1995年古代進役の富山敬逝去しており仮に予定通り制作されていた際、冨山の後任声優が誰であったかは不明である。(完成版では富山持ち役の多く引き継いだ山寺宏一担当。) 2004年、2度目の制作発表〜フェードアウト その後、西﨑と松本民事訴訟経て2003年に西﨑がこれまでの宇宙戦艦ヤマトシリーズ」を利用した新作復活編』(仮題)を、松本これまでのヤマトシリーズとは関係の無い新作大銀河シリーズ 大ヤマト編』(仮題)を、各自個別製作する相互に確認した。しかし、松本製作する新作作品についてはヤマトシリーズに登場した設定キャラクターなど使用することを含むヤマトシリーズに類似した作品製作する場合著作者人格権者である西﨑の承諾が必要とされた。しかし西﨑は、松本作品『宇宙戦艦ヤマト』類似作品断定し、製作を許可しなかった。なお、西﨑から著作権譲渡され東北新社はこの合意参加しておらず、ニュースリリース自社の独自の権利主張した。しかし、前出1996年の西﨑と東北新社間における著作権譲渡契約において、新作続編製作する権利は西﨑に留保されているにもかかわらず東北新社権利主張はそれを翻意した発表だった。 2004年7月には、西﨑から製作委託受けた西﨑の養子・西﨑彰司が経営する株式会社エナジオ」が、新作映画新宇宙戦艦ヤマト 復活編』(仮題)を2006年公開する発表した同社サイトにはその公式ページ開設され東北新社協議入ったとされたが、彰司が掲げた公開プラン無謀さ非難の的になり実現することは無かった。なお、この時点キャラクターデザインとして第1作手掛けた岡迫亘弘起用されたが、数デザイン描いたのちにプロジェクトから降板した。 2008年〜2009年、3度目の制作発表〜正式公開へ 2008年7月31日、西﨑は東京都練馬区内にて「ヤマトスタジオ」のスタジオ開き2009年中の公開目指し本作の製作を正式に発表しその場で「宮崎駿『崖の上のポニョ』超える作品にしたい」と抱負語ったスタッフ総監督に舛田利雄総作監督湖川友謙と、かつてのヤマトスタッフが顔を揃えている。製作会社2004年発表時と同じく株式会社エナジオとなる。 2009年3月18日東北新社本作に関する情報を「東京国際アニメフェア2009」の自社出展ブースにて公開同年5月中旬には公式サイト開設され5月18日には東宝正月作品として12月12日公開されることが決定した発表された。西崎その中で、「地球救われるか、破滅するか、2種類結末考えている」と述べている。 2009年11月28日には、東京国際フォーラム開催され完成披露試写会で2時間13分のバージョン上映後に約15分もうひとつ結末上映し観客4000人が携帯電話投票した結果公開版エンディング決められた。ちなみにWeb公開され1993年発表版の基本構成案では3部構成で、地球消失し第2部ヤマトが別宇宙行き第3部地球再会する予定だった。 制作期間には約1年半費やしており、携わった制作スタッフは約900名で、その中におけるCG制作スタッフは約130名。全1850カットのうち、CGカット数は750カット及んでいる[要出典]。 エンディングクレジットでは最後に第一部完」とテロップ出ており、続編の構想があることが示唆されている。 BD/DVD/UMDは2010年7月23日発売レンタル6月4日から開始2012年、ディレクターズカット版の公開 2012年1月28日より2月3日まで新作カット追加し再構成東宝・劇場公開版とは異なるエンディングの『ディレクターズカット (DC) 版』を、シネマート新宿心斎橋の2館で劇場レイトショー公開し2012年3月23日Blu-ray/DVD発売未公開シーン新作カット追加、アナザーエンディングへの変更音響パート一新柏原満による旧シリーズでの効果音使用)、音楽配置変更ヤマト発進時アルフィー歌唱テーマソング宇宙戦艦ヤマト 2009」のインストゥルメンタルへの変更など)などがされている。ディレクターズカット版劇場上映版より時間短くなったが、「復活篇コンプリートボックス」の記載から当初は2時間半から2時間45分ほどの時間想定していたようである。

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